「問答無用の快作」ディストラクション・ベイビーズ ONIさんの映画レビュー(感想・評価)
問答無用の快作
ダークファンタジーともフォークテイルとも取れる主題であり、現代青春映画の側面も加味したオリジナルプロットの面白さ。俳優を、映画舞台を「見せる」ことに特化できた脚本の勝利(しかしよくこれで企画が通ったもんだ)。
そして、圧倒的柳楽優弥。底なしの柳楽優弥。だけでなく、それに引っ張られるかのような旬のメインキャスト全てが「ここまでやるか」、の投げだしっぷりで、バイオレンス始まりが、途中笑いに反転して、だんだん快感になってくる。
どこからどこまでが仕込みかわからない街中での喧嘩シーンの連続、その臨場感(カメラ)、いろいろなバイオレンス映画はあったけど、まさか「殴るだけの男」でこんな映画が誕生するって、まだまだ日本映画も捨てたもんじゃない、と思った。
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