女ガンマン 皆殺しのメロディのレビュー・感想・評価
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ウェルチの痛快西部劇
ならず者にさした理由も無く夫を殺され、そのまま凌辱され家も焼かれた女の復讐劇。
と、設定はマカロニっぽいですが、実は英ウェスタン。なので刺激的な描写は控えめ。
しかしながら当時のセックスシンボルとも言えるウェルチ主演なので、セクシーな演出は盛りだくさん。
裸ポンチョやお風呂、フィットした濡れたパンツなど盛りだくさん。
ストーリーラインは王道なウェスタンですが、B級要素もたっぷり。ツッコミどころもいっぱいです。
実にタランティーノが好きそうで、影響を受けたのもわかります。
色々と荒い部分も多く、窮地を助けてくれたスティーヴン・ボイドなんて謎すぎです。
それでも、わかりやすいストーリーラインで実に観やすい。
主演ラクエル・ウェルチのために作られたような、痛快西部劇です。
加齢臭漂うオッサン三人衆
アーネスト・ボーグナイン率いる三人組が最低最悪なゲス野郎の割に、マヌケ過ぎるコミカルな存在感で憎めない悪役像として楽しめる。
渋い風貌で完璧なスキルを持った男かと思いきや、逃げてばかりで何事にも失敗ばかりのオッサンにナイフで一撃と、呆気ない死に様。
セクシー路線な西部劇かと思いきや、お色気シーンも程々に、至って普通な復讐劇。
ハゲ散らかった頭に太鼓腹で情けない容姿なのに、渋い存在感で格好良く思えてしまうA・ボーグナインのキャラありきな本作。
王道の勧善懲悪映画って感じだった
・冒頭いきなり最低の三兄弟に夫を殺されて主人公がレイプされて家まで燃やされて、復讐するという勧善懲悪の王道をいった話だったけど、今はシンプルな話の方が気楽に観られて良かった。レイプシーンが抽象的な描写だったけど、とても苦しかった。ああいう被害者が沢山いたんだろうなと思うと胸が痛くなった。主演のラクエル・ウェルチが滅茶滅茶魅力的で観ているだけで何だか嬉しくなっていった。序盤が裸にポンチョ?でセクシーだった。途中に拳銃を作る工程のシーンや練習するシーンが良かった。ラストの刑務所での決戦の時に現れた神父?らしき男が一体何だったのかがとても気になった。都合が良すぎるような気が物凄くしたのでそこだけが唯一残念だった。ストーリーはあんまりだったけど、キャラクターがとても良くて面白かった。
・あと、今のコロナウイルスによる自分の置かれている環境、状況の変化が凄くて死にたくてたまらなかったけど、主人公がその状況から復讐してやるって立ち上がる姿が、復讐する相手がいる状況じゃないから全然違うけど、今の世界が一変して向こう側に放り投げられても立ち上がって向かっていこうっていう姿に自分は向こう側を恐れてビクビクしておびえていた事を痛感した。開き直れてないというか、底まで落ちていないというか。
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