クリーピー 偽りの隣人のレビュー・感想・評価
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後味の悪さは半端ない。不気味に迫る隣人の恐怖。
【賛否両論チェック】
賛:不気味な雰囲気の中、ありふれた幸せな日常が、徐々に狂気の事件へと変わっていく様子が、秀逸に体現されていく。演者さんの怪演も圧巻。
否:「なんでそうなったの?」と納得出来ない部分も多く、消化不良感はかなりある。グロシーンも後半で急に増えるほか、終わり方もやや唐突。
「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です。」
という不気味なフレーズが衝撃を与えた本作。ストーリーもそれに違わず、終始不気味な雰囲気が漂っています。そして特に後半は、前半とは打って変わった衝撃的かつ恐るべき内容が待ち受けています。
展開そのものは予定調和というか、
「こうなりそうだな・・・」
と思う通りに進む感じで、さほど新鮮味はありませんが、日常が狂気に変わっていく様が、一癖も二癖もある登場人物達と共に、淡々と描かれていきます。特に香川照之さん、見事すぎる怪演です(笑)。
ただ、辿り着いた真相でも、決して全てが語られるわけでもないので、
「えっ、結局・・・どういうこと?」
「・・・っていうか、どうしてそうなったの?」
という消化不良感は、かなり残りそうです。そうした意味合いでの後味の悪さも、賛否が分かれそうなところです。
とはいえ、何気ない日常が入り口となり、底なしの恐怖へといざなわれていくようなミステリーですので、気になった方は是非ご覧下さい。
クリーピーな世界観
原作未読です。
まず、ストーリー展開ですが、映画にありがちな『そこ、省略しちゃう?!』ってのは、この作品でもありましたが、それも含めて『クリーピーな世界観』といったところでしょうか。
とにかく『怖い』ではなく『不気味』といった感覚。視覚に訴えかけるよりも、直接、脳に訴えかける感じが、最後の最後まで続きます。
隣人役の香川照之さんは、静かに振り切れる言動が、より不気味さを増しています。
竹内結子さんも段々と不気味さに浸っていく感じがたまりません。
あと、これは余談ですが、以前、西島秀俊さんが『MOZU』で演じた刑事・倉木が、一瞬垣間見ることができます(笑)
この映画、最初から『あの人、お父さんじゃありません』と答えを言ってしまっているのですが、そこに辿り着くまでの展開は面白く思いました。
香川照之の演技を見られるだけでも料金を払う価値あります。 香川さん...
徹底的にドライなダークファンタジー
流石は黒沢清。『サイコ』『悪魔のいけにえ』『セブン』とかに並び称されるべきサイコホラーの大傑作!他の追随を許さぬほど徹底的にドライなダークファンタジーに恐怖を覚えながら高揚を感じる最高の映画体験! 白眉は「一家全員でドライブ」をするシーン。最高だ!
西島秀俊っていつも棒読みで正直演技下手なんやけど黒沢清はそれすら利用した。クライマックスの展開は思わず膝を打った。香川照之も普段はやり過ぎなのに本作では完璧というほかない怪演。やっぱり俳優を生かすも殺すも演出次第だと改めて思った
監督の前作『岸辺の旅』もそうだったけど照明が凄い。というか技術的になにもかも凄い。川口春奈が過去の事件について語る長回しのシーンはライティングを極端に操作したりエキストラを不自然に動かしてみたり。もうなにがなんだかよくわからない凄さに『レヴェナント』より感動した
香川さんの演技が上手すぎた
映画としては良くできてると思ったけどね。誰にでも薦められる訳じゃな...
なかなか怖かった
不気味な
本当に怖かった。
まあ、そうだろうね。
原作読んでたから、なんか…
先ほど上映初日舞台挨拶に参加して鑑賞しました
見る前から原作本とは違うとは聞いていましたが、本当に今回ばかりは別の映画を観たと言う感じでした
不気味さが少々薄っぺらな感じがしたのは私だけでしょうか
でも、上映後のキャストの方々の特に香川さんのお話しがおもしろかったのでこの点数をつけさせて頂きます
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