クリーピー 偽りの隣人のレビュー・感想・評価
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西島秀俊の演技って
一応オブラートに包んで言うと、中学生の文化祭のリハーサル並みに酷かった。邦画はほとんど見ないので(ドラマを含め)全然知らなかったが、あまりにも酷い演技で映画のストーリーに入り込むのにかなり努力を必要とした。
内容も突っ込みどころ満載だった。
始まって15分から何度も席を立とうと迷った
が、一番最初に思ったときに立つべきだった。
「普通こう言うときはこうするでしょ」を物語の進行のためすべて無視。
「二人で現場を見に行こう」といいつつ、女の子に会って終了って、最初の目的は?「あの人お父さんじゃありません」って聞いて、自分の胸にしまっとくだけってありえる?警察も、通報されたからって話も聞かずに逮捕?妻がサイコパスに注射を打たせるに至った過程も一切なし。「あいつヤバい」となった際に、警視庁のじーさんと二人だけで応援もなく駆けつけるか?普通。どれもこれもありえない。
こう言う「物語のための不自然な進行」が多すぎて、とにかくリアリティが一切ない。
洋画はそう言うの少ないんだけど邦画のサスペンスってこんなの多すぎ。
そして日本のアイドル映画にありがちな「真実を分かっているのはイケメンの主人公と観客のみ。他の人は全員愚鈍ですべて主人公頼み」と言う万能感。恥ずかしくないのかな。
黒沢清らしい
「cure」で黒沢清映画に入門した私にはとても黒沢清らしさが感じられササる一本でした。
ゾワりゾワりと心に滲むサイコな感覚。
奇妙な隣人、香川照之の存在、その奇妙さは違和感といった程度から始まる。主人公が挨拶に行く別の隣人は違和感に気づいていない…のか?
違和感をキチンと感じることの妙、言葉にして説明出来ない事柄への向き合い方。その難しさが感じられる。
序盤、初めて主人公が香川照之演じる西野宅へ訪れるあたりからずーっと、ずーっと流れる不穏な空気。
映画を観る側の私たちはこの不穏さを体感しながら、どこが不穏なのか、どこに違和感を感じているのか、不穏という頼りなげな感覚からハッキリとした事柄を拾おうとスクリーンにのめり込んでいく。
しかし、なかなかハッキリとした事柄を拾わせてくれないのが黒沢清映画。
これは何だ?何を意味するのか?
一回の鑑賞で全ては語れない感触が魅力的な黒沢清らしい映画でした。
また頭から見返したい。
前半と後半で意見はわかれる
二人で見に行ったのですが、完全に感想がかち合いました。
お供「後半クソ!!」
わし「後半からテンションだだ上がりじゃん!!」
前半は割と独特な雰囲気のサスペンスで進んでいくのですが、後半からは不思議なワールドが広がっているので嫌いな人は嫌いみたいです
宣伝がサスペンスっぽいのでサスペンス〜〜を期待して見にくると後半からちゃうやろ!と突っ込みを入れたくなるそうです。
あと、香川さんは凶悪とか冷たい熱帯魚的なサイコパスとちょっとノリが違い、はたまたレクター博士的な感じでもないのであれらを期待すると「?」らしいです。
多分「サスペンス」「サイコホラー」というジャンル以前に「黒沢清」というジャンルなのかもしれませんね…
私は
照明の使い方とか役者の1つのカットであちこち動くのとか全然リアルじゃない事がとても多いけれど、それは心情の描写とかを演技やセリフ以外で作っている感じがして、なんとなくイイなーって思いました◯
強烈な隣人から目が離せない
突っ込み所はいくつもあるが、この手の作品にしては『終始画面が暗い・急な大音量で無駄にビビらせる・長々とした会話劇』ではなかったので、全く退屈しなかった。
(銃声が大きいのは当たり前なのでOK)
とにかく隣人の強烈なキャラクターに目が離せない。
あの表情、予告だけでもかなり興味をそそられたが、観て正解だ。
本編では、独特な動きとヤバい思考回路もたくさん加わり、更に不気味さが増していた。
ただし、注射器の外観は極々普通のやつにしてほしかった。
あれを見て急にリアルさが失われてしまったのは残念。
また、車で移動中のシーンも、あえての演出なのかもしれないが、そこだけ突然チープな合成映像になって違和感があった。
全体的には、飽きずに楽しめたので、細かいことは気にせずもう一度観たい。
大型犬、かわいいなあ…
清
色々潔い感じ。日常の中で狂う異物感が良い感じ。超人的なわけではなくて、まさに隣にいる狂った人。平山夢明とかにありそうな。犬連れて、Aチームみたいな車に乗って、意外と本当に幸せな家族になれちゃうんじゃないかっていう予兆がちょっと素敵。禍々しい家族。日野事件の現場の禍々しい家、目の前がボーリング中の稲城の家。
だってホラー映画だもの
最初から最後までとにかく厭な感じ。居心地が悪く、ドキドキが続き、ヘトヘトになる。
サスペンスだと思ってましたが、これホラー映画でした。
登場人物全員狂ってます。もちろん、隣人のサイコパス西野はヤバイですが、主人公の高倉もなかなか負けず劣らず狂ってます。西野は普通にサイコパスですが、高倉も相手のことなどお構いなしのサイコパス大好き変態野郎なんですよね。
2大変人対決として観るのもいいかもですね。
高倉嫁もマトモそうに見えて、なんか変なんですよね。変態高倉の嫁だと考えれば変なのも当たり前かもしれませんが。
とまぁ、登場人物が全員マトモじゃないホラー映画だとすれば、警察のポンコツ具合とか、リアリティのない監禁部屋とか、なんとも便利そうなお薬とか…そういった点に突っ込みをいれるのは無粋かなと。そういった突っ込みどころは、きっと笑うところです。
だってホラー映画だもの
追記:
西島秀俊の演技に否定的な人が多いようなので。
確かに冒頭では、あれ?どうした?なんかとても下手くそなような気がするとは感じました。でも、考えてみれば、西島さんていっつもあんな感じですよね。演技力という意味で言うと、明らかに西島さんだけ劣ってる気が…
で、考えてみたんですが、実はサイコパスな高倉さんとして見ると、意外といいかもと。
あの棒読み感とか、謝ってるけど全然悪いと思ってないだろ感とか、後半になるにつれ、あの演技が返ってコイツヤバイってのを強調してるような。
ってのはかいかぶり過ぎでしょうか…
疑問疑問疑問
まず初めに言っておきたい事は
出演者の方達は素晴らしい演技でした。
高倉夫妻の西島さん、竹内さん
西野役の香川さん、娘の藤野さん
藤野さんはソロモンの偽証から初かな?
出た時はびっくりしたけど、抜群の演技力でした。
ほかの方も素晴らしかったです。
ストーリーについては疑問しか残りません。
1.本多さき役の川口春奈さんは何だったのか?
ただ、同じ犯人だという事を匂わせただけで何も解決していない。
伏線回収がされなかった。
なら、同一犯というよりも他に犯人を上げた方が収まりがあった。
もしかしたら澪の第一犠牲者として目を付けられていたのかもと思ったが、その事に関して触れられてないのでなんとも言えない。
2.薬は何だったのか。
精神異常を起こしているのに対し、高倉夫妻はそこまで異常ではなかった。
西島さんは1度しか打たれてないから分かるとしても竹内さんの方は...?
そして薬は無理やり打たれたのか?
どのようにして打ったのか。そのやり取りも少なくもう少し欲しかった。
そこがあれば薬でコントロールしていたとしてもまだ現実性が持てたけれど、そのシーンが見えない事で少し現実離れしたサイコパスに見えた。
3.殺せないサイコパス
他人をコントロールして殺しをさせて、自分は何も殺せないというサイコパス
でも澪のお母さんを打ったのに何故、西島さんを撃つのも犬で躊躇った?
正面より後ろ首で一発で終わらせるよう指示していたのも怖いから?
けど、澪のお母さんを撃ったのは?笑
またそこに戻ってしまう。
サイコパス心理は難しい。
4.個人情報の流出錯乱
香川さんがやった?東出さんの借金から拳銃流出...
香川さんが行ったにしては協力者が必要の様に思う。
しかも東出さんは香川さんを訪ねた時、拳銃を携帯していなかったはず。
拳銃は何処から出てきた?サイコパスだから持ってても不思議ではないけれど。
5.ラストシーン
何も解決していない。
海外ならまだしも日本であの終わり方は如何なのだろう。
これから西島さんは犯罪者として、竹内さんは薬物依存で、藤野さんはサイコパスの協力者として...
手錠が待ってます。
また、高倉夫妻の連携から薬を打たれてなかった?と疑問が出たが、そしたら倒れた意味が分からないので却下した。あの場所に他に害のない薬を竹内さんが判断出来たとも思えないし...
長々と書いたけれど、モヤモヤしたまま終わった。
原作読んでればなかったのかも...残念
なぜ笑わない…
なんども吹き出しそうになるのを堪えながら鑑賞
ツッコミどころ満載で笑えるのに静まり返る劇場…なぜだ。みんなもっと笑えばいい
これはサイコサスペンスというより笑えるヘルハウスホラーですよ。
ただ、前半の高倉夫妻のどことない違和感や
得体の知れない西野の不気味さは秀逸だったのに
薬で洗脳辺りから西野の人知を超えたホラー感が薄れてしまい少し白けた
謎部屋がある設定は非常によい
危機管理能力の低いマヌケな人間がホイホイされていく様もよい
薬支配以外の手法で最後までもっとファンタジックなホラーを魅せてもらいたかった
サイコパスの恐ろしさ
犯罪心理学者の主人公でさえ、隣の住人を気にしながら、妻がサイコパスに取り込まれていく様を気ずけなかった。とても恐ろしい、犬まで手づけ他人になりすまし行く、他人の手を借りて殺人を犯していく犯人にゾーとします。主人公もつかまり最後のシーンで逆転出来て良かった。
こんなエンディングもアリかな
川口春奈の役のセリフは、後から意味がでる。エンディングの後の事は、観た人が決めたらいい的な終わり方。あれはあれで面白い。
所々、なんで?てのはあったけど。
やっぱり、R15にした方が良いと思う。
銃声が怖かった
ありえない、でも恐ろしい、いや面白い
いろいろと突っ込みたくなることや、都合良すぎるだろと言いたくなることも多々ありはしましたが、それでもついつい見入ってしまうような魅力溢れる作品に仕上がっていたと思いました。
まあこのキャストですからね、つまらなくなる訳もない、ちょっとマンネリなメンバーだなとは思いつつも、終わってみればやはりさすがだなと思わされた実力派達でした。
それより何より、黒沢清監督の演出力ですよ、近作はいまいち自分にはフィットしない作品も多かったのですが、今回は久々にフィット、最初からずっと居心地の悪さを感じつつ、ジワジワ押し寄せてくる違和感の連続には、ゾクゾクッとさせられましたよ。
ゾクゾクと言えば香川照之、単純に隣人の香川照之の奇行を見ているだけでも面白い、いや恐ろしい作品でしたよね。
ベタではありましたが、ナイスキャスティング、おかげで130分間飽きることなく楽しむことが出来ました。
隣人付き合いは我々の日常に直結する出来事、隣人付き合いしないとしても多少は気になったりする訳で、そう言った意味でもいろいろと考えさせられる作品でした、もし引越し先で隣人が香川照之だったらどうしましょ・・・。
また直接隣人として関わる竹内結子が演じた高倉の奥さんの行動にもイライラさせられるんですよね、行かなきゃいいのに、関わらなければいいのにって、でも、そうもいかないのが隣人心理なのでしょうか。
ただ、彼女の心理面の変化がちょっと最後まで分かり難かったのは難点でしたかね、全体的に変に説明しない作風だったのは私的には良かったと思いましたが、さすがにここはちょっと分かり難かった、でもいろいろと想像する楽しみもあった作品ではありましたけどね。
川口春奈が演じたキャラもそう、何の説明もなかったけど、もしかしてあの子もアレされたのかとか、後でいろいろ考えるとゾクッとします。
しかしあの注射は一体何だったのでしょうか、便利すぎて、都合良すぎてちょっと笑った。
東出や笹野の行動も・・・。
それにしても、西野の家が凄すぎた、笑っちゃうぐらい怖い家でしたね。
怖いと言えば娘役の藤野涼子の才能も末恐ろしい、どこまで進化していくのか楽しみですねぇ。
もう少し西島秀俊の犯罪心理学者的な部分も出ていれば尚良い作品だった気はしましたが、どっちもどっちに見えてくる面白さ、恐ろしさもあったりで、突っ込みどころも含めて面白い作品でした。
「桃太郎印のきびだんご」かよと
まずは、見た率直な感想が
「どうしてああいう行動を取るの」
「なぜこうしないの」
「けっきょくあの真相はどうなの」
の数々。
ここでも多く見られる意見と同じでした。
で、公開からある程度時間も経ち、いろんな意見が出ているので、高評価も参考に見てみたところ、
<あえて、因果や真相を明確に描かない事が不気味さにつながっている(要約)>
と。なるほど。
たしかに、
6年前の事件の真相について、もしかしたら早紀という女性が現在の澪と同じ立場にあったかも…と想像させつつ、真相は明かさない。
主人公・高倉と妻・康子が引っ越し前に何かしらあった雰囲気を匂わせつつ、具体的には描かない。
…といった部分などは、あえて描かない事で、何があったんだろうというモヤモヤが逆に効果的でもあるのかな、と。
ですが、
それにしては、あの「薬」の効果を“具体的に”描きすぎてしまってはいませんかね。
「打てば一発で気を失い、その後はまるで操り人形」
もうね、ドラえもんの道具ですよ。(ドラえもんファンの皆さんスイマセン)
「康子が、どうやって西野の手に堕ち、薬に手を出したか」は、見ていて普通に気になる点だと思うのですが、それをあえて明確に描かないのであれば、前述のとおりモヤモヤ感が効果的に活きてきたかもしれません。
ところが高倉が薬を打たれるシーンを見せてしまっては、せっかくの「あえて描かない」が台無し。打たれる=言いなり、の単純な構造。康子もそうであったのだと想像を働かせる余地が奪われてしまう。もはや不気味でも何でもない。
簡単に言うと、どちらにしてもあそこで一気にシラケる。
仮に、「あえて具体的な部分は描かない手法」という視点で見たとしても、あの超便利な謎の薬は、この映画を根底から台無しにしているのではないかと思います。
ストレスがたまる映画
黒沢清監督は大好きな監督で「CURE」や「回路」は本当に傑作で最高に好きな作品なのだが、ここ近年の大作バジェット的?な「リアル」や「クリーピー」は個人的には微妙な感想の作品である。
今日観てきた「クリーピー」は兎に角、登場人物が不用意な行動をとる「バカなの?」と思わせるような人ばかりで見ていてストレスが溜まることこの上なく、最後までイライラが止まらなかった。もちろんこれは人がジワジワと得体の知れない何か不穏なものに飲み込まれいく黒沢流演出の細かな積み重ねの結果なのだろうが、それを踏まえても少し解せない。ラストのあるシーンでは説明こそないが、「あー、あの時のアレは演技で騙してたのね」的な部分の気持ちよさもイマイチ、パンチが弱くそれまで溜まったイライラを帳消しにするまでには至らなかった。もう少し普通に考えて行動してくれる登場人物達が出てこなければクリーピーな登場人物達が自から状況を悪化させる方向に進んでいるだけで香川照之扮する異常者のキレモノ感も半減してしまいタダタダ「クリーピー」なヤツ感しか印象として与えていないのは勿体無い限りだと思った。ヘタに映像で説明をしない黒沢節演出はよかったのですが、もうひとつ何か観ている観客にこれじゃこうなっても仕方ないな的な部分の演出が欲しいところはありました。しかしあの家がエサのないゴキブリホイホイハウス的に見えて仕方なかったです。エサないのに入る?
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