「クリーピーなルーム。」クリーピー 偽りの隣人 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
クリーピーなルーム。
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鑑賞後に嫌な気分になることこの上ないクリーピーな作品。
あぁ気持ち悪いな(今思い出しても)香川照之だけじゃない、
あんな造りの家、ある?名作を持ち出して申し訳ないけど、
ある意味これも「ルーム」じゃないのと身が縮む思いがした。
冒頭から気味の悪い隣人男が登場するので何かあることは
すぐ分かるし、その未解決事件の真相もコイツが握ってる
んだろうと察しはつく。が、証拠がない。遺された娘の話
もどうも曖昧。調べが進まないまま、気づかぬ間に妻が闇
に洗脳されていく。あぁ怖い。気味悪い。あの竹内結子が…
徹底してホラーに拘った監督のやりたい放題が見てとれる
中盤でのネタばらし以降、残念ながらテンションは下がる。
あの緊迫感はどこへ行った?と思うほどバカバカしい描写
が続き、完全に狂気の世界。だけどさ、西島くん!やはり
君が悪いよ、奥さんの変化に気付けよ!普通分かるだろ!
って(高島礼子にも言ってやりたいが)夫婦関係の希薄ぶり
がどうも解せない。仕事にのめり込み周囲に目を配れない
ほど忙殺されているのは分かるが、一番大切なところから
目を背けていればいずれこうなる。これぞ恐怖だろうが!
つまり正常な人間はどこにも登場していないわけで、唯一
あんな場所まで連れていかれて殺されそうになる犬だけが
気の毒で仕方なかった。納得させない終焉は監督の狙いか?
(しかしこういう事件が起こらないとも限らないのが怖い)
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