劇場公開日 2016年6月18日

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「映画を読み解いて欲しい…」クリーピー 偽りの隣人 ビート板教室5年目さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0映画を読み解いて欲しい…

2016年7月12日
iPhoneアプリから投稿

気にするべきではないのですが、生理的に反応してしまいます。

低評価のレビューの多くが、映画を読み解くことや、画面の演出の巧みさ、平凡な日常の風景に恐怖をしのばせる黒沢清監督組の超絶技巧に目を向けようとしないまま、

なんとなくスッキリしないからという理由で低評価という烙印を押しているのがあまりに勿体無く感じてしまいます!

この映画の題材、言わんとしている事を読み解いて組みとれば、スッキリしない後味に作劇する事の正しさがわかるはずです。

誰しもの日常に溶け込んでいる、コミュニケーション…そこに少しずつ巧妙に人を狂わせる毒を忍ばせる人間は確実に存在します。

そして、映画を見た観客も、自身がその毒にやられてしまう可能性がないと言えないこと…又は既に何かしらの影響を受けているかもしれない事に気付いた時、この映画の本当の恐怖を思い知り

映画を観る前と後でコミュニケーションに対する見方が変わってしまいます。それが面白い映画です!

ビート板教室5年目