「徹底的にドライなダークファンタジー」クリーピー 偽りの隣人 ヒートこけしさんの映画レビュー(感想・評価)
徹底的にドライなダークファンタジー
流石は黒沢清。『サイコ』『悪魔のいけにえ』『セブン』とかに並び称されるべきサイコホラーの大傑作!他の追随を許さぬほど徹底的にドライなダークファンタジーに恐怖を覚えながら高揚を感じる最高の映画体験! 白眉は「一家全員でドライブ」をするシーン。最高だ!
西島秀俊っていつも棒読みで正直演技下手なんやけど黒沢清はそれすら利用した。クライマックスの展開は思わず膝を打った。香川照之も普段はやり過ぎなのに本作では完璧というほかない怪演。やっぱり俳優を生かすも殺すも演出次第だと改めて思った
監督の前作『岸辺の旅』もそうだったけど照明が凄い。というか技術的になにもかも凄い。川口春奈が過去の事件について語る長回しのシーンはライティングを極端に操作したりエキストラを不自然に動かしてみたり。もうなにがなんだかよくわからない凄さに『レヴェナント』より感動した
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