マーシュランドのレビュー・感想・評価
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分かりにくい話でした。 犯人は分かりました。
分かりにくい話でした。
犯人は分かりました。
犯人と言うか極悪人ですよ。
結論は言わない方が良かろうと思いますが、フランコ政権の残党はいくらでもいるって言いたいのか?
と感じました。
でも、それは事実です。多分。極悪人ではなく、普通に残ってます。もちろん、ナチズムとして日本にも残ってます。姿を変えてね。極悪人ではなく、善人な要人である場合が多いと思います。フランコのスペインだけではなく、日本にもですよ。ヒトラーの
100年目のナチズムの復活まで後20年です。
映画の初めの場面。上空からマシューランドを取る画像が綺麗でした。まるで、スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』の最後の様。
【”フランコ政権の秘密警察の亡霊が蠢くスペイン南部の街で次々に起こる少女連続惨殺事件。”貴方は誰が極悪なる犯人か、分かったかな?】
■1980年、アンダルシア地方の湿地帯の町。
祭りの最中に行方不明となった少女ふたりが変死体で発見され、マドリードから左遷された若いペドロと経験豊かなフアンの刑事コンビが捜査を担当する。
だがヘロイン売買や少女売春など町にはびこる“悪意”が彼らの行く手を阻み、またひとり少女が姿を消す。
◆感想
・不穏なムードが今作のミステリー性を高めているし、序盤に映し出される少女の惨殺死体には、正直目を逸らしたくなる。
・ペドロとフアンが捜査を進める中で明らかになった事。それは、この田舎町に巣くう”極悪”の存在である。
ー 少女たちが”早く、この街を出たい”と訴える姿。-
・最後まで、今作の”極悪”はハッキリとは描かれない。企業家コラレスの可能性もあるし、惨殺された少女されたと同じ写真に写っている色男”キニ”の可能性もある。
<フアンが必死に犯人を追う姿と対比して、ペドロの落ち着き払った姿。そして、彼は血尿を出している。
ラスト近くにペドロに協力していた記者が示す、若き日のペドロの姿。彼は、フランコ政権の秘密警察の一員で、多くの民を拷問し虐殺していた。
これは、私の勝手な意見だが、コラレスもキニも超極悪なるペドロの掌の中で踊っていただけではないのか・・、と思ってしまった作品である。
気になる方は、一度今作をご覧いただきたいモノである。>
冒頭の湿地帯を俯瞰する映像がまるで人間の脳や血管のよう
Prime Videoで鑑賞。
派手な演出や音楽もないものの、普段見慣れないスペイン湿地帯の広々としているのにどこか閉塞感のある映像に引き込まれる。
民主化したところで人はそう変わらない。湿地帯の底が見えないように人も多くの膿をその身に宿しているものだ。
渋い!
町の少女が日々何者かによって殺される。その真相を追う二人の町刑事。
真相は町のお偉いさんが手を引いていたというもので、実行犯追い詰めることは出来たものの、肝心の黒幕を捕まえるには至らない。
生ぬるく渋い時間が続く1時間半だった。100分だけど静かでダークな雰囲気はしっかり。町の権力者に逆らえない弱者の閉鎖感もいい。
最後のベテラン刑事の過去が若手刑事に伝えられる、一人の人間を正義か悪かと一口に表すことは出来ないのもいいと思う。けれどこの作品はバシッとした決め画面はあまりなく、静かなシリアスシーンが続くので、エンターテイメントを期待するのは難しいと思う。
【演技・演出・物語が秀逸。派手さはないのに見入ってしまいます】
・2014年製作のスペインのスリラー映画です。首都から左遷された刑事ペドロと、左遷先の町のベテラン刑事フアンのコンビが、強○されて殺害された2人の少女の事件を追う、という大枠ストーリー。
・「マーシュランド」の意味は、「湿地帯」という意味だそうです。
[お薦めのポイント]
1.深みのある演技
2.クリムゾンリバーやセブンのような重厚な雰囲気
3.目立つアクションが無くても見入ってしまう物語・演出
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[物語]
・大きなアクションシーンがあるわけでもないのに、じーっと観続けられる素敵な作品だと思いました。
・色々と考えさせられてしまうラストシーン、これもすごいです。このラストは、もやるかたも多いかと思います。自分もその一人でしたが、これぞ、じめっとした「湿地帯」ならではの感じなのだろう、とタイトルが自己解決してくれます。笑
[演出]
・全体的に淡々と謎解きと刑事たちの人間模様を描いていて、雰囲気は「クリムゾンリバー」そのもの。相当前に観たはずの映画なのに、ふっと「あ、クリムゾンリバーだ」と思う出してしまうほど、雰囲気が似てます。他にも「セブン」ぽさも感じました。
・派手な演出で目を引いてラストまで持っていく手法ではなく、あくまでも「謎」と「人間模様」に主軸を置いて飽きさせない演出は圧巻です。
[映像]
・オールドフィルムのような色調や質感が、物語・演出にぴったりとハマっていて、より映画にのめりこませてくれます。
[音楽]
・主張しないであくまでも裏方に徹するようなBGM。音楽を強めに利用して共感性を高めるようなこともしておらず、あくまでも世界観を創る裏方に徹している感じが好きです。
[演技・配役]
・ペドロ役の「ラウール・アレバロ」さん、フアン役の「ハビエル・グティエレス」さん、どちらも知りませんでしたが、ぴったりとハマっている役者さん。
・ペドロ刑事は、強い正義感がありつつも若手刑事とは異なるが故の「葛藤」の様がとても良く伝わります。経験によって覚えてきた「大人の事情に対する行動」は、まさにペドロ刑事の年齢にピッタリな葛藤だと思いました。一方、フアン刑事は、さらにその上をゆく、その世界の「ドン」のような雰囲気を全体を通してしっかりと魅せてくれます。途中で流す涙から過去の出来事は、人前でみせる感情とは裏にある別人格を匂わせます。しかし、それは決して作中で観ることのできない姿。こういう想像をさせてくれる演技が抜群ではないでしょうか。
[全体]
・物語の流れ、重厚な雰囲気のある演出、サスペンス要素とスリラー要素が入り混じった見事な作品だと思いました。なんとなしに観た映画でここまで引き込まれたのは驚きです。
・友人にも勧めたいのと、自分自身、もう一回見て観たくなる一作です。ありがとうございました。
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ラストシーンがいいねえ
スペインってなんか「愛と情熱」みたいな明るいイメージがあるけど
本作は静かで暗くて湿度の高い刑事もの。
似た舞台設定ってことで「ウインド・リバー」と比べちゃうんだけど
あっちの方が色んな面でクオリティが高かった感じはしちゃうかも。
ラストシーンの、けっきょく他人の正体なんて分からないって感じは良かったなあ。
悪の根っこ
ハリウッド産ホラー映画に出てきそうな荒涼たる湿地帯。冒頭では不思議な姿をした湿地帯の俯瞰図で始まる。
刑事二人のむしろ主観的な映像ばかりで、ミステリーの魅力は満載。序盤から、故郷を離れたい興味津々の女子高生が悪い男にだまされて殺されたという展開がわかるが、何もないところから捜査するには熟練のカンがものを言う。意外にも単純な構図ではなく、拷問の末に町のすけべ有力者の餌食になっていたということか・・・
ストーリーだけみると大したことないかもしれないが、混とんとした社会の中で厭世的な雰囲気が観客を引きずり込む。雰囲気の映画。
雰囲気あったのに最後もやっと
・少女連続殺人を追うふたりの刑事
・死体が全裸の傷跡が生々しさがあった
・タイトルの意味する湿地帯のなかを追いかけるクライマックス他、大量のフラミンゴや部屋を飛び回る鳥、部屋の窓から見える花火、高度の上からショットなど風景の映像が凝ってた
・結局事件の全貌が把握できないまま終わってしまった、、日雇い労働者を取り仕切るボスが少女買春をしてたが少女の父親が彼らのシャブを勝手に売りさばいた為代わりに少女が殺された…のか?
・最後まで顔と名前が一致しなかった
スペインサスペンス!
久しぶりに見応えのあるミステリーを堪能しました。
少女の誘拐と殺人を捜査する2人の刑事。
様々な証拠や謎の発言から徐々に犯人の姿が見えてくるのですが、この映画の見所はその先にありました!
犯人逮捕でホッとしたのもつかの間、一枚の写真からこの事件の真犯人像が新たに浮かび上がります…。
ヒントは映画のあちこちに秘められていたようですが、そこまでちゃんと見れなかったのが残念です…。
最初に犯人を滅多刺しにして仲間を助ける刑事の姿は、正義だったのか殺人者だったのか?
その謎を最後まで明かさないところがズルいです…。
誰もが持つ複数の顔
冒頭の俯瞰カットが湿地だと気付くのに時間が掛かった。人間の細胞と血流に見えたのである。小さな点が明滅して移動するのが見えた時、それが鳥で、初めて湿地を上空から撮影したものだと分かった。この湿地にうごめく陰鬱な人間の情念を表現しようとする監督の意図を深読みしたくなった。
「今日から民主主義国家になりました」と言われて、すぐに宗旨替えをしたものの、細胞レベルまで浸透した既得権益や権威主義思想が、一朝一夕で変わるものではないことは、戦後70年余を経て今もなおその亡霊にしがみつく人間の多さに辟易している我が国の現状を見ても明らかである。
その権化とも言えるベテラン刑事と、新たな時代の象徴である若い刑事のコンビが、事件の真相に迫るにつれ、互いの忌み嫌っていた部分に引き寄せられるように異なる一面を見せる終盤が圧巻であった。
欲望と理性の狭間で、人は様々な表情を見せる。どちらも人間の真実であるが故に、つくづくその罪深さに口を噤んでしまう。
スペインの田舎での
スペインの田舎での連続少女殺人事件の話
猟奇的な殺人事件
2人の刑事が事件を追う
最初はちょっとつまらなかったけど後半面白かった
フランコ独裁政権‥知らなかったしスペインの田舎町での
しきたりがあるんだと実感
私が知らないだけでどこの国でも冷酷なしきたりがある国や町や村があるのかもしれない
美しい湿地帯の真実
この映画のミソは、随所に散りばめられる俯瞰の映像。
この映画の題材である少女連続殺人事件、ラストには解決、一件落着となるが、本当の犯人が居たのでは?や事件の黒幕は…?という疑問は一切が闇に葬られる。
この映画は伏線の未回収率が非常に高い。高級コロンの香り、柔らかい手、スクリューでバラバラにされた死体、射殺された男、相棒の過去、写真に写りこんだ謎の男、占い師の言葉、そしてマドリードに晴れて戻れることとなった主人公。こういう布石を繋ぎ合わせていくと、湿地帯に沈むドブが見えてくる。
この湿地帯は俯瞰して見ているかぎりと、美しか目に映らないのだ。誰も底のドブなんて好んで掬いたがらないだろう。
ジメジメ
マドリードから派遣されたベテランのフアンと若手のペドロの二人の刑事がフランコ独裁政権から民主化されて間もないスペインの田舎町で起きる連続殺人事件を追う。
電気水道もままならない、夜になると辺り一面真っ暗、そして「湿地帯」。
ジメッとした重苦しい雰囲気が漂う映画。
果たして写真を撮影した男は誰なのか、霊媒師の女性が何故間を置いたのか、そして執拗な拷問を誰が教えたのか。
「万事解決だろ?」
そう思わせない終わり方がより一層この映画に湿り気を持たせる。
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OPEDの空撮や黄昏の場面など湿地帯を映す所々の映像がすごくきれい。
監督は湿地帯ホリックだな。
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