「鈴木梨央はすごい。」僕だけがいない街 mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
鈴木梨央はすごい。
原作コミックが評判になり、TVアニメにもなっている本作が実写映画化。
後藤法子脚本、平川雄一朗監督は、この作品、もう少しやりようがあったのではないだろうか。
藤沼悟(藤原竜也)にはリバイバルという能力が備わっている。誰かに起こる凶事を察知すると時間が巻き戻り、その凶事を避けると時間が進んでいく。
ある日、悟自身は気づかなかったが、母親(石田ゆり子)がその凶事を未然に防ぐ。
そのことがきっかけで母親が殺されてしまう。
この悟にとっては最大の凶事を避けるために、悟の時間は小学生からリバイバルを始める。
悟の小学生時代(中川翼)、小学生が連続して殺される事件が起こる。
この事件を防ぐことが母の凶事を避けることなのか。
犯人は狡猾で、いつも別の犯人を仕立てる、とはいうものの、そんなにいつもいつも。
それに動機があまりにマンガ的。
原作ではそれなりに説得力があるのだろうが。
タイムスリップとはまた違うのだろうが、10年後の記憶を持って小学生をやり直すというのは、ある意味、甘美なことではある。
それなりに良い題材だったので、この半端な出来は残念である。
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