「「過激」とは何か。」無伴奏 ?さんの映画レビュー(感想・評価)
「過激」とは何か。
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学生運動が盛んになる時代背景を描きながら、「過激」とは何なのかを考えさせられる作品。
学生が抱える「虚無」を埋めるために、学生運動に熱を上げることが過激なのか、それとも心の「虚無」を誰かに埋めてほしいために誰かを愛することがか過激なのか、時代に振り回される女学生の深意が見受けられる。
ラストへ向けての急激な展開は、まさに驚きを隠せないとしか表現し得ない部分がある。しかし、この時代での男女観や、人間観の悲しき問題を上手く捉えているととも言い表わせる。
何にも縛られずに生きているようで何かに縛られている拘束感を、誰かと一緒にいることで感じずに生きたい。誰かに求められている状態でありたい。
人の感じる刹那を思わせる、見終わったら達観できる作品。
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