バジュランギおじさんと、小さな迷子のレビュー・感想・評価
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すごいすごいすごいすごいすごいすごい!
9 いやあ 感動した。もう多くの人の評価で言い尽くされてるけれど、俺も「観て感動した人たち」のひとりになれて、ほんとうによかった! 阿佐ヶ谷まで来た甲斐があった‼︎
インドで迷子になったパキスタン人の喋れない6才の女の子を、インド人のひとりの若者がビザもなしに、パキスタンまで送っていこうとする話。
送るはめになる前半、実際に送って行く後半、それぞれじっくり見られます。
なにせ159分。インド映画だから当たり前とはいえ、2時間40分ですからね。送るハメになるまでが、時間的には、長い長い。
オープニングの祭でフルコーラス5分踊りまくり、主人公パワンの人生振り返りを15分みっちりやり、少女を笑わせるために、またフルコーラス5分踊り、と「だから長時間になっちゃうんだよ」と教えてやりたいくらいだけれど、本編は思いの他長く感じないんだよね。
どのエピソードも必要に思えるのと、音楽がインド音楽でありながら欧米的にもなってきているからだろうか?
それにしても、シャヒーダの可愛さはずるいよね。全編通してそれがぶれることはない。エンディングまでずっと。ずるいよ、泣けるよ。
インドとパキスタンの関係、ヒンドゥー教とイスラム教の関係、クリケットが両国でどれくらい人気か、が手っ取り早くわかります。こんなに犬猿なんだな。
パキスタンのモスクで、主人公に「君らはどう祈るんだったかな」と聞かれたイスラム教の導師が、主人公が信ずるヒンドゥー教風に祈るのを見て、導師の懐の深さに、少なからず心を動かされた主人公が、エンディングまでに、果たして同様の行動をするだろうか、という点も注目して観てね。
ああ、面白かった!
Smiling Buddhaは笑えない!
映画にもなった実在の死刑囚へのオマージュ、芝居、言葉、わからない事が多過ぎる。
その複雑さはグリーンブックよりも、クランズマンよりも複雑なのかもしれない。
なにしろ、核兵器(Smiling Buddhaは笑えない!)を突き付けあってるひとたち同士。
しかし、その映画のレシピは、ブックよりも最大公約数は下げて、クランズマンよりも笑って踊る。
火中の栗を戻しに行く主人公。
インドとパキスタンのひとに向けて叫ぶキャスター。
もう争いは終わらせよう!
でも、もっと印象的で雄弁だった事。
迷子の女の子はインド人にもパキスタン人にも、ヒンズー教徒にもイスラム教徒にも微笑んでいた。
手を合わせるのもヒンズー教式、イスラム教式、両方ともやっていた。
大人が非常識な上に、金や争いの事しか考えないなら、
政治は子供に任せればいい。
子供にはできない?
無理?
不可能?
少なくとも、嘘はついたが隠蔽は無い、なんていう子供はいないでしょ。
おでこに手を当てて、、、あちゃー。
Easy to be happy♪って感じ
親とはぐれたパキスタンの女の子をインド人青年が故郷まで送り届ける話。
カシミール地方を巡っての両国の緊張状態とかくらいしか知らないけど、日本に置き換えたら北朝鮮に返す感じか?
とてもじゃないけど主人公のようにはできないな。
ともすると重くなりそうな話でも、いつものインド映画らしく、「細けぇことはいいんだよ」とばかりに歌って踊って笑わせて最後に泣かす。
人生はもっと単純に考えても良いんじゃないかと思わせてくれます。
愛と笑いと涙のインド映画
インド映画、初めて見たけど、人気のある理由がよくわかった。
単に歌あり踊りありだけではない。人間社会が共通して持つ、正義、愛、優しさ、弱さ、矛盾…といったものを、わかりやすく共感しやすいストーリー展開、魅力的な役者による確かな演技力で描く、極上エンターテイメントだった。
キネカ大森で、もぎりをする片桐はいりさんに出会えました!
真に尊重するということ
イスラムの神の加護を求めて訪れたインドで、ひとり母親とはぐれてしまう、声の出せないパキスタンの少女、シャヒーダ。偶然出会った彼女を親元へ返すため、命懸けで国境を渡ることに決めた、「バジュランギ」おじさん。国も国境も、年齢も性別も違う2人の、故郷へ帰るためのロードムービー。個人的には「グリーンブック」より心動かされました。目頭を押さえても、ぽろんぽろんと涙が止まらない、ボリウッドの傑作。
愚かしいくらいに素直で優しいバジュランギ、何にも興味を持たず、何にも秀でない、「0 ゼロ」と呼ばれた彼が、シャヒーダーを必ず送り届ける、と誓ったとき、その目にハヌマーンの力を宿します。このあたりは「ライフイズビューティフル」を彷彿とさせる、優しい覚悟の描き方。また、とはいえ、見ず知らずの子にどうしてそこまで?という疑問を打ち消す、天使のようなシャヒーダー。大きな目でニコニコ首を振る仕草が可愛すぎて…… この子を見捨てられようか!という説得力。台詞なしであの表現力も素晴らしい。
恥ずかしながら印パ関係には決して明るくない私ですが、熱心なハヌマーン信者で、肉食を嫌厭し、モスクに入ることもためらっていたバジュランギが、シャヒーダーのためにイスラムの聖堂で祈り、祈祷の歌に涙する、それがどれだけ美しいことかということはわかります。
歌が長い、とか、歌が長い、とか、ここまできて、最後のカットのボリウッド感!とか、人により驚くかと思いますが、それもご愛嬌。とにかく素晴らしい作品、泣きすぎて次の日は目が腫れてしまうので-0.5
2回目も号泣‼️
1回目に見たときはあまりの感動に全く言葉にできなかったので、その感動が本物だったか確認の意味も込めて再鑑賞。
そしてやっぱり号泣。。
大筋は予想通りのストーリーだけど、そのなかに笑いと涙がいっぱい。
インド映画らしい音楽やダンスがふんだんに散りばめられていて、色鮮やかなシーンも沢山。それとは対照的なパキスタンでの音楽、山岳風景が素晴らし過ぎる。
見た目や信じるものが違っても、みんな同じ人間。誠心誠意対応すれば、必ず思いは伝わる、わかり合えるのだと信じさせてくれる。
彼らのことをもっと知りたいとおもった。
次から次へと心震わせられる。
見終わった瞬間にまた見たくなる。
何を言っても上手く伝えられないので、とりあえず色んな人にこの映画を見てもらって、この感動を共有したい!
彼が危険を冒してまで密入国した動機は、愛でした。
とにかくお人好しで、嘘がつけず、曲がったことが大嫌いなパワンが、口のきけない少女を保護する。次第にパキスタン人であるとしりながらもほうっておけないのがパワンだ。そんな彼にラスィカーが惹かれる感情も自然な流れ。また、ジャーナリストチャンドが手助けし、隊長や刑事が彼を認めるのも人としての義侠心だ。インドとパキスタンの政治的確執、宗教的反目を真正面からとらえながも、説教臭くなく、ちょっとウェットをからめ、けして卑下せず、相手をくささない。だから素敵な感情がこみあげてくる。とりわけ目新しい筋書きでもないのに、ほぼ満席、周りでは何人かの鼻水をすする音もうなずけた。
パワンみたいな人間がもっと増えれば、争いなんて生まれないのにね。
字幕の力。ストーリー、音楽、全てが圧巻!
当方インドに少し住んでいたことがあるため、インド人とパキスタン人との間の確執(もちろん人による、全く意識しない人も現地人でも沢山いる)など、目にしたことがあるのだが、それを踏まえて、バジュランギおじさんの真のやさしさ、ストーリーには胸を打つものがあった。
また、これまでは日本語で見られなかったのだが、今回日本語字幕が付いたことを非常に喜ばしく思う(実は以前飛行機の機内で見ていたのだが、日本でも公開されればいいのに、と思っていた)。
現地の言葉(ヒンディー語)を多少解するのだが、字幕は非常に秀逸で、よくこんなに意味を吟味し、情感のある短い言葉にうまくまとめたな、と感動するものであった。日本の人にもっと見てもらいたい。
カシミールの美しい光景を眺められるのもよい。
多くの人に味わってほしい作品である。また、こうしてこの映画が日本で再公開されていることから、インドとパキスタンの間の問題も、平和的解決を心から望む。
単純で、純粋で、だから強い
涙が止まらなくて困った。
周りを見ると、皆んな同じでホッとした。
大切な事は言葉(セリフ)にせずに、無言の表情で伝える。だから伝わるんだね!
深刻なテーマを深掘りせず、明るく演出。
パワーを感じた
最高!
笑いあり、涙ありで素敵な作品でした!
映画館も終始和やかムード。
そしてムンニーがとにかく可愛い!
ツッコミ所も満載で一緒に額に手を当てたくなりました(笑)
普段あまりインド映画は観ませんが、
たまにはいいなと思いました。
温かい涙が大量発生
これまで観たインド映画の中で一番好きです。
純粋なおじさんと純粋で超絶可愛い女の子のロードムービーに、人情と宗教と国際問題が上手に絡んできます。迷子のシャヒーダーを家に帰してあげることを決意してからのパワンの真っすぐすぎる行動に笑って泣いて優しくなって、とにかく心が温かくなりました。シャヒーダーがとにかく物凄く可愛くて、こんな子いたらそりゃほっとけないよね!と思う反面、案外度胸がありしっかりしているので後半はパワンよりよっぽど頼りになるのも笑えます。
ポップなコメディですが、根底にあるテーマはとても深い。現実はこんなに上手くいかないのは分かっていますが、こうだったら良いのになぁと心から思います。宗教や国が違っても、お互いに認め合えればいいのにと。
本作のような優しい作品を通して、温かい心が広まっていけばいいなと思いました。
人々のちょっとした善意が本当に気持ちいい話。
現実問題としてある国/宗教の対立を背景に、人の善意が物語を紡いでいく極上エンターテイメント!
ラスト……あんなもん泣くわ!号泣してしまいました。
いままでのちょっとした一言や登場人物が効いてくる名シーン。
感動ってトコでは今年一番になる予感。
インド映画の数/質でピークをピークたるものにする力技はアッパレ! もう感情の逃げ場がない笑
最初の45分くらいは使って主人公の人となりを説明するモノローグ。
インド映画らしい贅沢な時間の使い方だなぁ。
ここはバスの中での昔話ってテイ。周りが楽しそうに話を聞いてるのがほっこり。
すごく幸せなシーン。まったりした前半も大好きかもー。
個人的なインド映画あるあるで”そりゃ怒られるだろう;” ”自分が招いたミスやないかーい”ってのが今作にもあって、中盤はちょい感情移入できないとこも。
バジュランギのやりすぎな正直っぷりについていけなくなったり。
それが終盤に覆る!あんなこと思った自分を恥じることに;
中盤からロードムービー風になってから登場する第三のメインキャラクターが好きでした。
おっちょこちょいかと思いきやめっちゃ熱いやないか!
音楽が素晴らしい。
うわー、めっちゃ良い曲って場面が何度も。 爽やかテイストのギターで大好きな曲があった。
そしてクライマックスシーンの音楽。
アレは半端ないです。物語の展開と音のボリュームが殺しにきてる。
人々のちょっとした善意が本当に気持ちいい話。 人間の愛の話だなぁ。
映画館では、コメディパートは声を出して笑ってる人がいたし、感動パートでは声を出して泣いてる人がいた。 劇場全体で楽しんだ気がします。
素晴らしいエンターテイメント!
泣けるロードムービーで終わらない素晴らしさ!
インドらしい緻密で泣かす映画だと期待はしていたけど、過去最大級の嗚咽作だとは思わなんだ。これ以上は無い愛くるしさの女の子をダシにしたロードムービーは、インドらしい楽しさに溢れる、本当に素晴らしい映画でした。オチには感銘した!
印パの分離独立が間違いだとは思わない。やり方が杜撰で性急だったけど。結局は「宗教」で色を塗り分けた分離政策は「それしか無かったから」。今思う。本当に、異教だけを理由に誰かを憎めますか?殺さなければならない理由になりますか?
物語りの途中、あちこちに異教に対する拒否反応、逆に、拘りの無い姿が描かれています。国境開放に集まって来たパキスタン人に、パシュランギはアラーを称える返礼をします。シャヒーダーはインドに向かってハマヌーン神に礼をする。
宗教を認め合うこと。愛すること。皆んな出来るでしょ?って言う映画は、無論、印パの間だけの話ではなく。
シャヒーダーが声を出すタイミングも言葉も、予想は出来るんです。分かっちゃいたけど、怒涛の落涙。前日見たアリータは、流れ落ちた涙を文字通り断ち切りました。俺は戦士じゃ無いので、遠慮無くボロ泣きさせて頂きました!
今年の一番候補です。
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2/25追記
宗教問題の根本的な解決など出来ない。一つの宗教に統一することも、全てを消し去ることも不可能だから。しかし、それを理由にいがみ合い、殺し合う必要もない。「悪いヤツ」は自らの欲を「別の何か」で隠蔽する。石油利権を維持したい人達は、経済的欲望を宗教問題に粉飾している。政治的な陰謀を、別の誰かに対する憎悪で隠蔽している国もある。印パの分離時、「宗教問題」で覆い隠されたのは、「国力を削いだ上で対立させれば宗主国への憎悪が薄らぐ」と言う、大英帝国の卑劣さ(個人的な解釈です)。
宗教を理由に憎しみ合うことを止めれば、本当に悪いのは誰か、解決しなければならない政治・経済の問題は何なのかが、表に出てくるのに。
インド側が作った映画でしたが、劇中ではムスリムへの尊敬を描くエピソードがあります。アラーは誰も拒まない。だから鍵は掛けない。師とあがめたくなってしまう。「印度人、ウソつかなーい」もパシュランギが徹底して見せてくれる。最後には、仲間にウソをつかせたけど。
正直になること。相手に対する敬意。そんでもって「愛」。このメッセージの見せ方が、とてつもなく素晴らしい映画だった。何度でも言いたい。絶対見るべきです。って、もう遅いか。
朝からパシュランギ、午後一本目がバグダッド・スキャンダルと言うハシゴは偶々だったんですが、続けて観たら、そんな事を思ってしまいました。
じじい最期の願い。(エンディング動画追加!)
先に言わせて下さい。
とにかく観て欲しい!
長々とレビューは書きますが、こんなにも他の人にも観て欲しいと思った映画は初めてです!それぐらい良いいいいんです!じじいです!
以下、長文です。m(._.)m
インドとパキスタンは元々、一つの国でした。ただ、イギリスの植民地化支配によって大飢饉や争いが絶えず、何百万人もの人々が亡くなっていました。
そして、独立運動が始まるわけですが、結果的にヒンドゥー教徒とイスラム教徒はそれぞれの国をつくることで決議し、インドとパキスタンに分かれて独立しました。
この独立前に、カンジーはヒンドゥー教徒もイスラム教徒も分かり合える時がくると信じて、ヒンドゥー教徒もイスラム教徒も一緒に独立国家をつくろうと統一した国を目指して運動していました。
しかし、ヒンドゥー教徒であるガンジーが、イスラム教徒に対して譲歩しすぎる姿勢が敵対視され、ヒンドゥー教徒の青年にピストルで撃たれます。
銃弾を受けたガンジーは薄れゆく意識の中で、イスラム教で「あなたを許す」という意味の動作である自らの額に手を当てて亡くなったと言われています。
ガンジーの願いも虚しく、インドとパキスタンという国を持ち独立したにも関わらず、争いは悪化し、アメリカ・中国の大国等も戦争を煽り、両国が核兵器を持つまでになりました。
このように世界は未だに対立や戦争が絶えませんが、この映画から平和への道しるべやヒントとなるものを感じてなりませんでした。
この映画を見ている人と見ていない人の差は出てしまうのでは…と感じるほど、人間力を感化させる作品です。とてつもないエネルギーを感じます…なんという映画の力…だからこそ、これからを生きる若い人達に観て欲しいと願わずにはいられなくなりました。
平和な地球を残したいというじじい最期の願いに一筋の光を与えてくれた映画です。本当に感謝します。カンジーもきっと涙していることでしょう。
にしても、こんなにも泣いて笑った映画は「ライフイズビューティフル」以来でしょうか。いや、それを超えました!これは本当にやられました…ビックリしすぎて私もお父さんと共にあの世へ逝ってしまいそうになりました。
ヒンドゥー教とイスラム教、インドとパキスタンという歴史的な対立の中にあっても、人間という共通点を持ち、同じ人間であることの大切さ知った時、国を超え、宗教を超え、歴史を変える力があることを教えてくれました。
国の文化・宗教・人種に関係なく、親が子を愛するように人間が人間を愛するという人間主義の本質を描いた素晴らしい作品でした。こんな映画を待っていました!本当にブラボーです!ブラボーを言ったのはレミゼラブル以来です。
ヒンドゥーの神もイスラムの神も、「愛」という共通の力を持ち、認め合っている点はこの映画の核になっている思います。パワンとシャヒーダーをはじめ異教徒が互いの宗教を認めた行動が描かれている点がまさにそうで、本当に素晴らしい。本当によくやった(すいません私は何様だ。)…涙が止まらない(;_;)
対立していても、国・文化・宗教・人種が違っても、同じ人間であるのだから、理解し合える時が必ずくるというメッセージが込められていると感じたのと同時にインドの聖人ラーマクリュナの次の言葉を思い浮かべました。
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宇宙の母なる神は子供たちのおなかに合うように料理をつくって下さるのだ。魚が手に入って、家に五人の子供がいれば、皆にピラフや油っこいカレーをつくってくれるわけではない。みんなの胃袋の消化力は同じじゃないからね。子供によっては、汁気の多い魚スープをこしらえて下さる。だが、母さんはどの子も同じように愛していらっしゃるんだよ。
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どの宗教もそれぞれの人に合うように存在する。だからこそ、人間という原点に立ち返って認め合うこと。この大切さを本作によって深く掘り下げてくれました。
それぞれの宗教の持つ力を活かして、相手の幸せを祈り行動すること、縁した人々を励まし続けること、違いがあっても人間主義という視点に立てば支え合えることを実感させてくれた最高の映画でした。
最後にブー・アリ!いっぱい穴掘っててくれてありがとう!!色々チクられていくつか埋められたけど、どうか無事でいてくれ!(>人<;)
※追記です!
youtubeにエンドロールに流しても良かった?カットされた?と思われるダンス映像を見つけましたので、鑑賞を終えた人は、是非、見てみて下さい。
https://youtu.be/x4UjdNUjwoQ
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