劇場公開日 2019年1月18日

  • 予告編を見る

「人々のちょっとした善意が本当に気持ちいい話。」バジュランギおじさんと、小さな迷子 kizkizさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人々のちょっとした善意が本当に気持ちいい話。

2019年2月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

現実問題としてある国/宗教の対立を背景に、人の善意が物語を紡いでいく極上エンターテイメント!

ラスト……あんなもん泣くわ!号泣してしまいました。
いままでのちょっとした一言や登場人物が効いてくる名シーン。
感動ってトコでは今年一番になる予感。
インド映画の数/質でピークをピークたるものにする力技はアッパレ! もう感情の逃げ場がない笑

最初の45分くらいは使って主人公の人となりを説明するモノローグ。
インド映画らしい贅沢な時間の使い方だなぁ。
ここはバスの中での昔話ってテイ。周りが楽しそうに話を聞いてるのがほっこり。
すごく幸せなシーン。まったりした前半も大好きかもー。

個人的なインド映画あるあるで”そりゃ怒られるだろう;” ”自分が招いたミスやないかーい”ってのが今作にもあって、中盤はちょい感情移入できないとこも。
バジュランギのやりすぎな正直っぷりについていけなくなったり。
それが終盤に覆る!あんなこと思った自分を恥じることに;

中盤からロードムービー風になってから登場する第三のメインキャラクターが好きでした。
おっちょこちょいかと思いきやめっちゃ熱いやないか!

音楽が素晴らしい。
うわー、めっちゃ良い曲って場面が何度も。 爽やかテイストのギターで大好きな曲があった。
そしてクライマックスシーンの音楽。
アレは半端ないです。物語の展開と音のボリュームが殺しにきてる。

人々のちょっとした善意が本当に気持ちいい話。 人間の愛の話だなぁ。
映画館では、コメディパートは声を出して笑ってる人がいたし、感動パートでは声を出して泣いてる人がいた。 劇場全体で楽しんだ気がします。
素晴らしいエンターテイメント!

kizkiz