「マークランディスのひたむきさと才能に胸を打った」美術館を手玉にとった男 シネマラブさんの映画レビュー(感想・評価)
マークランディスのひたむきさと才能に胸を打った
ゴッホ展以来アート系にはまり、その一貫で観ました。
タイトルはミスリーディングですね。
初め、どんなにか悪党かと思っていたら意外にも純粋な人。
家族も友達もいず、精神疾患を抱え、ただひたすら絵画に向き合う日々。
やったことは道徳的に許されることではないですが、面白いのは良くある贋作事件と異なり、無償でやっているところ。
最初に贋作であることを突き止めたレイニンガーは当初怒りを感じながらも、最後はもはや彼の才能に恋をしているのではというくらいの執念ぶりである。
最後の展開は、フィクションではあり得ない面白さなので是非前情報なしで堪能頂きたい。
レイニンガーがある意味マークランディスの承認欲求を満たしたのでしょう。
彼の生い立ちは節々で語られるが、精神疾患が生来のものなのか後天的なのかいまいち分からない。もしかしたら両方なのであろう。最初はもっと知りたいと思ったが、その分からないところが彼をさらにミステリアスに見せていて良かった。
彼の作品見てみたいですね。
社会では弱者として扱われているのかもしれませんが、非常に教養、才能があり、お会いしたら面白いのかもしれないと惹きつけられました。
私は贋作は支持しませんが、才能がある方は純粋に尊敬します。
非常に良くできたドキュメンタリーで夢中になって観ました。
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