トランス・ワールドのレビュー・感想・評価
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おうち-293
Really why
※出典 月曜から○ふかし
『ザ・ギフト』や『トライアングル』、『ゴーン・ガール』が好きな方は見た方がいいです。
その中でも『ザ・ギフト』のような絶望系イヤサス、『トライアングル』『ゴーン・ガール』のようなグロが少し嫌という方には、本作はぴったり。
さまよう3人の男女が山小屋に集結してから、謎が解き明かされるまで、目が話せません。
謎が解き明かされたあとも、ストーリーが失速することなく面白いのが秀逸。
個人的に、謎解き冒険サスペンス物はスピード感を重視してるので、短尺なものが好み。
本作は89分。週末の土曜日の夜中2時から見てしまいましたよ、、、。
低予算なのに、そんなことを感じさせない(感じる暇を与えない)ストーリー展開と、役者陣の演技力。見終わったら3時半過ぎなのに、瞳孔開きっぱなしです。
そしてそのままレビューを書いて、今4時です、お休みなさい。
低予算ながらも
パックマンだ!
車のトラブルで森に迷い込んだ、出会うはずのない3人の男女。
歩いても歩いても森を出られず、気づくとはじめの小屋に戻っている。
聞こえてくる銃声、募る疑惑、この森は何かがおかしい。
ここは何処だ?お前は誰だ?自分は…
ごめんなさい。あらすじ最後はちょっとふざけました。
でも予告見る限り、自分も鑑賞前はこんな感じのイメージだったんです。
確かに初めはこんな感じ、不気味で嫌な空気が漂うスリラー。
でも後半は全く違った。
とにかくこれは前情報無しで見て欲しい。
ある意味予告見て騙されるもありだけど。
この世界の物語であり、地球の物語であり、人間の物語、みんな繋がっている。
かなりB級感が溢れる地味な展開なものの、「え、そっち?そういう系?」な最後までジャンルを掴ませない揺さぶり方はめちゃくちゃ面白い。
物語的にもみんなが主人公なんだと思うけど、冒頭のパルプ・フィクション風強盗からのラストからすると、ジョディが主人公のように思えた。
意味ありげな言動やアイテムなどの伏線が、どう物語に生きてくるのか?
久しぶりによく作られたミステリーを観れて満足!
脚本は大事
インディな低予算映画で、国内の概説ではクリントイーストウッドの息子がでていて、ファンタスティックビーストおよびエイリアンなどのキャサリンウォーターストンがでている──となっている。
が、ごらんになれば解るとおり脚本がいい。脚本家のひとり、(本作はJason Dolanとの共著)Shawn Christensenはシドニーホールの失踪(2017)の監督。
わたしは前にShawn Christensenの長編デビュー映画Before I Disappear(2014)のレビューを書いた。(フィルマに)
本作の監督はどちらかと言えば抵等級映画のプロデューサーで、演出も予算も見劣りする──にもかかわらず、型破りな脚本がぐいぐい観衆を惹きつける。転じて、脚本が映画にとって、どれだけ重要なのかが、わかる映画になっている。
一般にシナリオ書きは地味なしごとだと捉えられている。日本の映画業界は田舎かつ旧弊で、そこに巣くっている村人のあいだでは監督が偉いことになっているので、シナリオを飛ばして監督になり、ラーメン店の主人のように腕を組んでいる巨匠たちで日本映画界は成り立っている。(憶測です。)
しかしシナリオは地味だろうか。
頭角を現すということばがある。
この映画のシナリオはぴかぴか光っている。
ショボい資本に、鋭才の脚本家が乗っていることによって、脚本の重要度を説明できる、価値のある映画になっていると思う。
完全に妄想のみで完結
なんでこうなるのか、とか考えても無駄なので、そこはつっこまない。
となると、あんまり言うこともなくなるという、完全に妄想のみで完結している作品。妄想を解釈や説明しても意味ないし、なので内容についての感想は以上。。
イーストウッドの息子、これは結構前みたいで今のところ目立った代表作はないみたいだけど、さすがにオーラだけはある。
こういう映画なので、駄作とかではない、かな。微妙。
メモ
80
誰も知らないB級映画だから、だれかに薦めたいくらい面白い
観終わったあと、誰かに薦めたくなる作品。超B級低予算映画で、話題にもならない誰も知らない映画ほど、良作だったときの感動とはないですがね。
オープニングから一変してタイトル後の展開がグッと怪しさが出てくるのがいいです。ホラーというより、世にも奇妙な物語のテイストというか…。展開はまさに予測不可能であり、このあとどうなる?ってぐいぐい惹きつけるけど、ストーリーは淡々と進んでいくというギャップも演出の巧さを際立たせている。
謎を解明するというより、現状打破から進んでいくうちに、え?!どういうこと?みたいな展開がまたいいですね。SFというよりファンタジックな感覚でいて、ミステリアスというか。SF迷宮みたいな感じですかね。
俳優の方々も上手なんでしょうね。自然な演技と、どこか全員に影があるような、なにか曰く付きのような雰囲気はしっかり出ている。お金をかけないでいい映画をつくるときは、やはりストーリーと演技と演出がうまく嵌っていないといけないって感じましたね。今作はほぼ密室ストーリーのような展開で、出演人数の少なさ(7人ほど!?)とストーリー展開の巧みさ、観終わったあとの観れてよかった感は、ビンチェンゾ・ナタリのキューブを観ているよう。
これから観る方は、あまりレビューを読まずに今すぐ鑑賞してください。
なんとも不思議な感覚に陥る作品
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