「オサレアイコン入門者向け。」DENKI GROOVE THE MOVIE? 石野卓球とピエール瀧 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
オサレアイコン入門者向け。
未だ知らない人に電気グルーヴを紹介するのは最適の一本。
その代わり古くからのファンとしては、まさに「オサレアイコン」になった彼らを体現するかのように映った。
時系列を折った丁寧な作りながら、既知の事実の羅列。
本人たちの言葉・インタビューはほぼ無し。
音楽的な部分の進化はさておき。
いつの間にやら「サブカルだよね?とりあえず聴いとけばオサレじゃね?」のアイコンになってしまっていた彼らを、まさに外野から写した(しかもオサレサイド側で)作風だったのには、正直わざわざ遠征して観に行ったことにがっかりした。
同級生が騒ぐチャートに興味も持たず、土曜明けの3時に目覚ましセットしていた身としては。
「観てないの?とりあえずオラフかわいいね!っていっときゃいいんだよ!」
なんてののオラフと同じレベルで彼らを語ってほしくはないと思ってしまうのだけれど・・・
あれ?ほんとにオラフなんだけどさ・・・
直前に同じ音楽系ドキュメンタリとして屈指の力作「スライ・ストーン」を観たせいもあるかとは思うが。
今の日本の作る音楽ドキュメントなんて、たとえ大根仁が手がけてもこんなものか…
と寂しくなった作品。
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