バーフバリ 伝説誕生のレビュー・感想・評価
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インド映画のスペクタクル・アクション
『RRR』が大ヒットし、インド映画の面白さが世界中に知れ渡ったが、そんなインド映画の火付け役となったのが、このスペクタクル・アクション大作。本作は2部作の第1作目ということで、真の国王バーフバリの誕生の経緯について、2世代に渡っての時代の流れを描いている。
インド映画というと、やたらとみんなで歌って、踊ってというワザとらしいミュージカル仕立ての作品のイメージがあった。しかし、本作はそうした、インド特有のミュージカル・シーンも織り交ぜながらも、基本的には戦闘スペクタクルを主体とした、ど派手なアクション・ムービー。そこに、ラブ・スートリーも含めて、何でもアリのエンターテイメント作品となっている。
ストーリーの辻褄やシーンとシーンの細かな繋ぎで、「それはないでしょ」と、思わず笑ってしまうシーもありながらも、そこは気にしないで最後まで楽しめてしまう、そんな作品だ。そして、ITの国・インドだけあり、CGやVFXは、ハリウッドと決して引けを取らない壮大さに魅了された。
ストーリーは、幼き時に王国を追われたシヴァドゥが、巨大な滝の下のにある村で、逞しい青年に育つところから始まる。いつの日か、滝の上の世界を観たいと願い、何度も失敗を重ねる中でとうとう滝の上へと辿り着く。そこで、美しい女・アヴァンティカと出会い、恋に落ちる。しかし、そこは、暴君による悪政によって民衆が虐げられており、アヴァンティカは、その暴君に反旗を翻す戦士団の一人だった。シヴァドゥは、アヴァンティカの為にも、暴君を倒そうと王国に乗り込んでいき、そこで自分の正体を知るのだが…。
俳優陣は、正直、誰一人として知らないが、インドではきっと第一級の俳優陣なのだろう。しかし、筋骨隆々のマッチョな体型やその激しいアクションは、観る者を魅了する。またヒロインのアヴァンテイカ役のタマンナーは、強さと美しさを兼ね備えた素敵な女優だった。2部作目の『王の凱旋』も、機会があれば観たいと思う。
斬新だった
美男美女の基準からしてすでに斬新。シードはどう見ても悪党ヅラ。こんな腰の太いヒロインはハリウッド映画では見ない。こういうクネらせ方もしない。そして美しくてエロくて魅了されてしまった。女性の個体識別ができない。
音楽の使い方もなんかハリウッド映画と違う。音楽やたら長い。この使い方はミュージカルでもない。曲そのものからして耳慣れない。西洋の曲のようで中国の曲のようでもある。
彼女にアプローチして行くところのエピソードもハリウッドで今これやったらきっと怒られる。王様にかしづいて頭に足を乗せられるのが素晴らしいことらしい。
そして一体どんだけお金をかけたのだ?城や宮殿やそのモニュメントが凄すぎる。群衆シーンはもっとすごい。 CG 以前に本当に大勢のキャストがいるとしか思えない。
それからカメラワークも凝っていて実によくカメラが動く。カットワークもとても忙しい。そして映画がバカ長い。これを撮って編集した監督は不死身かと思った。
極め付きはその脚本構成だ。何で途中から主人公がいなくなったままストーリーが1時間も続くんだ?こんなのは見たことがない。エピソードの一つ一つがかなり甘くて普通の映画だったらダレてしまったり呆れてしまって見ていられなかっただろう。だが、音楽や映像の使い方がそれをカバーしてグイグイと引き込まれてしまった。そしてストーリーが終わらないまま映画が終わってしまったのには意表を衝かれた。・・これは映画なのか??
ほとんど少年漫画な、痛快娯楽叙事詩! 唐突すぎる展開と歪な構成が少々気になる…。
故郷を追われた王子・バーフバリの活躍を描くアクション映画『バーフバリ』シリーズの前編。
村の青年シヴドゥは、運命に突き動かされるかのように大滝を登り、まだ見ぬ世界を目指す。
そしてその滝の上で彼を待ち受けていたものは…。
監督/脚本は『マガディーラ 勇者転生』『マッキー』の、巨匠S・S・ラージャマウリ。
『RRR』の鑑賞により、完全にS・S・ラージャマウリ監督の虜になってしまった💕
という事で、彼の過去作にして代表作、『バーフバリ』シリーズに挑戦!
結論から言えば、やはり面白いっ✨
前評判の高さを裏切らない、超極濃エンターテイメントでした!
ミュージカル調の演出、圧倒的なヴィジュアル、ど迫力のアクション、全てにおいてテンション爆上がりなユニークさ👏
主人公シヴドゥのキャラクターも、『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』を彷彿とさせる、完全に少年漫画そのものみたいな存在で、終始にこやかな気持ちで鑑賞する事ができました。
ストーリーは超王道な貴種流離譚。
「ジャックと豆の木」のような、主人公が天空に向かって聳える障壁をよじ登り未踏の大地を目指す、という展開も民話や少年漫画で繰り返し描かれてきた、王道中の王道。
端的に言えば、裏切られるような展開は何も無い。
しかし、それでもストーリーが抜群に面白いのは、やはりラージャマウリ監督の想像力/創造力の凄まじさによるところが大きいのだろう。
王道物語を臆することなく観客に提示したラージャマウリ監督の胆力に敬服します(`_´)ゞ
とはいえ、『RRR』から可逆的に鑑賞した身としては、「思っていたより普通のエンタメじゃん…」という感想が浮かんできたのも正直なところ。
『RRR』を観ていなければ度肝を抜かされていたのかも知れませんが、すでにRRR脳になってしまっている以上、本作の濃度ではちょっと物足りない。
『RRR』抜きで考えても、いくつか不満点がある。
一番大きなところで言うと、主人公シヴドゥの影の薄さ。
序盤、彼が大滝を這い上がるシーンは確かに見応えがあるし、その先で彼が体験するのであろう冒険を思うと心が躍るのだが、実際に彼が上に登った後には、思っていたほどのドラマが起こらない。
王妃救出というシヴドゥ編のクライマックスも、割と淡々しているというか、目を見張るほどのアクションはない。
シヴドゥ編の燻り加減に対して、父王バーフバリ編の盛り上がりは異常。
過去回想という、メインのストーリーラインからは外れた場面なのにも拘らず、完璧に本編を喰ってしまっている。
このバーフバリ編は面白く、間違いなく本作における盛り上がりの最高潮なのだが、バーフバリ編が面白くなればなるほど、シヴドゥ編要らなくね?という感情が湧き上がる。
バーフバリのインパクトが強すぎて主人公シヴドゥの影が薄くなってしまっており、結果として映画全体の輪郭がぼやけてしまったように思う。
そしてシヴドゥ編の途中からバーフバリ編が始まるという構図が少々歪。
これなら前編バーフバリ、後編シヴドゥというような区切り方で良かったんでないの?
唐突でケレン味のある展開はラージャマウリ監督の持ち味なのだろう。本作でもそれが遺憾無く発揮されている。
シヴァガミの最期とか黄金像の建立とか、凄く良かったですよね♪
しかし、シヴドゥと女戦士アヴァンティカのロマンスはあまりにもぶっ飛びすぎてやしませんか💦『ドラゴンボール』の悟空とチチ以上のスピード感だよこれは∑(゚Д゚)
まぁこれはこれで楽しいんだけども、あのミュージカル・ラブシーンは流石に飲み込みづらかった。んな訳あるかいっ!!
…余談だけど、流石に気付かない間にタトゥーを彫られたら、恋をするどころかドン引きすると思う(吹き替えだとタトゥーって事になってたけど、これって誤訳なのかな?どう考えてもボディーペインティングだよね)。
にしても、アヴァンティカ役のタマンナーさんって、とんでもない美女✨🌸タマンねーナ!👍
前後編の前編ということもあり、イマイチ盛り上がりに欠けるところもあった気がするが、後編が楽しみなことは間違いない!
王を称えよ!バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!バーフバリ!
単純明快スペクタクル
前半は「インド映画!」ってかんじで楽しい
2022.58本目
前半は…
タトゥー彫ったり、崖のぼったり、展開自体ツッコミどころだらけなのに加え、インド映画独特の間や顔が徐々にアップになっていく撮り方とか、ツッコミどころだらけでめちゃ面白かった😂笑
歌って踊るインド映画が大好きっていうのもあるけど、ミュージカルシーンが楽しいし絵も曲も美しいしで最高だった!
主人公が終始ニヤケ顔だし、(タトゥー彫ったりでイメージがかなり変態なのもある。笑)「絶対40歳はいってるだろ!」というおじさん感があって面白かった笑
後半は…
私はどっちゃんがっちゃんやってるだけのアクションが割と苦手で、少し退屈だったかも。
戦国無双やバサラのプレイ動画を見ている気分だった!笑
芝刈り機みたいなやつは、倫理観ゼロすぎて出てくるたびにかなり笑った笑
続きは気になる。笑
生まれながらの王!!
この映画の後半「バーフバリ 王の凱旋」を
先に観たらどうしても前半も観たくなり観て来ました!!
いや〜〜〜最高!!
ぶっ飛んでる後半を先に観たので何も怖くない!(笑)
とにかく主人公が強い!
迷いなく強い!
何の躊躇もなく突っ走る!
だから気持ちいい!!
そんなのあるかい!!と突っ込みながらも
良いんだ!映画なんだから!こんぐらいド派手で!!
と納得させるパワーがもう凄い!!
小理屈は良いからとにかく笑えてスカッとするものが観たい方!
絶対お勧めです。
インド映画で敬遠されがちなダンスシーンもそれほど口説くなく
セリフだけでは表しきれない気持ちを歌詞で補足してくれるので
逆に解りやすくしてくれてます。
後半を先に観たのでその時点で少々疑問だった点も
前半を観ると納得できました。
後半では、
いきなり現れた若者が、いくら見た目が王にそっくりだからと言って
なんであそこまで民衆が狂喜乱舞するのか?
ちょっとご都合主義的に感じましたが
の前半で王の幼少期、それこそ産まれて間もない瞬間から
サクサクと解りやすく描かれていて
子供の頃から母を敬い、民を愛し武勇に優れた子供だったこと、
そして敵役の従兄弟が少々自分勝手な子供だったことも
ちゃんと描かれており、
同じように兄弟として育てられ、
子供の頃は小さな性格の差だったのに、
取り巻く人間の違いによって、やがては大きな差になってゆく。
育ちって大事だな〜〜。
主演のプラバースさんは
後半の「王の凱旋」では最初から威厳のある男だったけど
前半の「伝説誕生」では
小さな村の村長の息子として育った少々子供っぽい青年
として登場する。
日本人から観たら若くても十分濃い顔なんだけど(笑)
やはり後半に比べれば
フレッシュでやんちゃな笑顔がなんか爽やかで
この青年の笑顔をもっと観たいと自然に思わされてしまった。
普通の青年と威厳のある王を
見事に演じ分けたプラバースさん、素敵でした!
今回は爆音上映で前後編続けて鑑賞!
爆音上映初体験だったので若干不安でしたが
要所要所にちゃんと緩急が付けてあるので耳に負担にはならず、
ここぞ!と言うときは大音量が盛り上げる盛り上げる!
映画の音量は大事ですね。
もちろん爆音だからと言って、
音が割れるような無様なことなくちゃんと計算されてるので、
一度体験するのも悪くないです。
★もう一度観るなら?
今度は絶叫上映で
「バーフバリー!バールバリー!バーフバリー!」(笑)
4/4 追記
神戸でマサラ上映でもう一回観ました!
絶叫上映と同じで、掛け声あり、応援あり、鳴り物あり、
紙吹雪、クラッカーあり!楽しい楽しい!!
さながらスポーツ観戦のよう!!
これは癖になりそうです。
何度も観るといかに細部まで丁寧に作られてるかよく解ります。
雪山で女兵士が敵方に捕まり、
助けに来たバーフバリの顔を見て驚いて助けを乞う老兵士!
バーフバリの少年時代を回想シーンで
この兵士が若い頃の姿で王の身近にいるんです。
こういう細部がちゃんとしてるから、
全体が荒唐無稽でも、上滑りせず観ていられる。
良い映画って、何度観ても発見があります。
★もう一度観るなら?
「当分あちこちで上映がありそうなので映画館で」そのあとは
「ノーカット版のDVDを買おうかな〜」
主人公が気持ち悪すぎる
主人公の男、ヒロインが休んでる隙に、勝手に彼女の手の甲にボディペインティング描いてて気色悪すぎる。そのせいで女戦士のヒロインは「色恋にうつつを抜かしおって!」って怒られてた。その上、ヒロインの抗議を主人公はヘラヘラしながら受け流す。あまりに気持ち悪くて途中で辞めた。
時間と空間を超える、血と戦いの物語
「めっちゃ面白い」と多くの人が絶賛していた映画。インド映画の興行収入ランキングでは、私の大好きな「きっと、うまくいく」を上回っています。もちろん、興行収入が振るわなくても面白い映画もいっぱいありますので、興行収入ランキングが映画の面白さを反映しているとは思いませんが、一つの指標にはなると考えています。
ハードルが上がりきった状況で観た私の感想は、「面白い!!続きが気になる!!」です。
続編が出ていることは知っていたんですど完全に二部構成だったのは知らなかったので、めちゃくちゃ続きが気になるところで終わったんで思わず「えっ!?」って声上げてしまいました。スケールの大きなストーリーですので、VFXやエキストラを導入した大掛かりな撮影によって迫力のある映像表現がなされていました。黄金の像や装飾の細かい鎧や剣などの小道具など、随所に「金掛けてんなぁ!!」と感じる部分は多かったですね。すごい。
・・・・・・・・・・
巨大な滝の下、女性が赤ん坊を庇うようにして亡くなっているのが見つかった。女性はそのまま川に流されてしまったが、赤ん坊は発見者でもある女性によって助けられ、シヴドゥと名付けられて育てられた。青年へと成長したシヴドゥはある日滝の上から落ちてきた木製の仮面を拾う。滝の上の世界に興味を持ったシヴドゥは自力で断崖絶壁を上り、仮面の持ち主でもある美しき戦士のアヴァンティカと出会い、恋に落ちるのであった。彼女が暴君バラーラデーヴァが統治する王国に閉じ込められた女王を救うために戦っていることを知ったシヴドゥは、彼女に協力することを決めた。
・・・・・・・・・・
とにかくスケールが壮大。この一言に尽きる。
十万人規模の戦闘のシーンもあるし、インド映画お決まりのミュージカルシーンも100人規模で歌って踊る。ミュージカル映画結構好きなんですけど、ここまで人数の多いミュージカルシーンは初めて見ました。
ストーリーは王道中の王道。
暴君によって支配された王国から命からがら逃げのびた赤ん坊の王子。何も知らない親切な村人に育てられ、運命の因果で生まれた王国へと戻り、囚われの身にある母親を助けに行く。RPGのゲームにありそうな設定です。これが面白くないワケないでしょ。めっちゃ面白いですよ。
この壮大なスケールの物語を実写映画できっちり描き切ってしまうのが本当に凄い。最新のVFXと作りこまれた小道具、そして異常な人数のエキストラを用いた大規模な撮影。本当に素晴らしかった。
私の個人的な映画の評価基準に「1つの作品として綺麗に完結していること」というのがあるので、本作のような前後編や「20世紀少年」の三部作みたいなのは正直あんまり好きじゃないんですけど、「続きが気になる!!」というクリフハンガー的な面白さは過去の続編ありきの映画作品群の中でもピカイチだったんじゃないでしょうか。少なくとも私は本作のレンタルDVDを返却した直後に続編である「王の凱旋」のDVDを借りました。続きが気になったので。
骨太なアクション映画が見たい方にはオススメです!!
映画ドラッグ!
これぞ劇薬!!二部作の前編であり、上映時間も138分と短いものでは無いが、とんでもなく引き込まれるので全くだれることは無い。
ストーリーは洗練されており、王道である。長い上映時間ながらも無駄なことは一切せず、現在と過去の話それぞれ驚異的な画力と共に語る。
バーフバリを見終わって最も印象に残るのは、ケレン味たっぷりの演出であろう。他の作品でこのような嘘演出をされると冷めてしまうのものあるが、バーフバリはという作品は観客を世界に引き込む力がずっと働いているので、現実的にありえない映像が映っても乗れてしまうのである。「スリーハンドレッド」の正式な後継者と言っても良いだろう。
インド映画、ということで抵抗を感じる日本人もいるかと思うが、米国のアクション映画が好きなら絶対好きになれると思うので是非!!!!!
パワー系映画
インドの英雄物語にどっぷりハマれる映画
当時の史上最高予算をつぎ込んで作られただけあって、目に映るもの全てが燦然と輝き、風を受けてなびく。オペラのような歌舞伎のような様式美と奇跡のような英雄譚。とにかく浮世離れしているので気晴らしにはもってこいかも。そして慣れるとクセになる世界観かも。
インド特有の文化〜英雄像、母親像、ヒロイン像を教養として知るのにもとても良いと思った。
なんだこれ。
ついにインド映画もここまで来たか!
最近、インド作品、いわゆるボリウッド作品が個人的には割りと面白い。そのなかで群を抜いて面白かったのがこの作品です。CGはまるでディズニーのターザンの如し、敵国との闘いはLOR並みに素晴らしい。その金のかけっぷりは半端ないぞ。勿論インド音楽に乗って独特のダンスもたっぷり。以前はウザいばかりでしたがこの作品ではかなり絞られてる(特に男女の恋愛シーンのみ)から邪魔だとは感じられず、むしろただ文章(ナレーション)だけより話の筋道が分かりやすく頭に入るので非常に楽しめた。この作品は非常に脚本、話の構成が良くできてる。エピローグから運命の女との出会い、段々と明かされる出自の秘密。心踊る戦闘シーンにはハラハラドキドキ血が沸き立ちます。そして第1作の衝撃のエンディング(続編もあるから)まで飽きずに楽しむ事が出来ました。いや、非常に良くできてる。是非、続編も鑑賞したい。
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