「ギャグマンガというベールに隠れていた矛盾や問題点が露出してしまった作品」映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生 Don-chan(Daisuke.Y)さんの映画レビュー(感想・評価)
ギャグマンガというベールに隠れていた矛盾や問題点が露出してしまった作品
はじめにハッキリさせておくが、ドラえもんはギャグマンガである。
暴力的なアクション要素が強くなるのは良くない。
暴力を肯定するのはジャイアンを肯定することになるからだ。
そんなのドラえもんじゃない。
今作は7年前の日本に行くというロマンあふれる作品の新バージョン。
特に印象的な変更点は以下の通り。
日本列島の形状...旧作は九州が大陸と繋がっていたが、今作は北海道が大陸と繋がっている。
ジャイアンとスネ夫を襲うサンショウウオ...旧作はワニ。日本にいなかったという見解を考慮したのだろう。
タイムパトロール....ドラミが通報したため駆けつける。ドラえもんが通報するチャンスはいくらでもあったはずだし、旧作と違ってタイムパトロールの杜撰さを感じる。
"歴史破壊未遂罪"....ギガゾンビの逮捕の理由。ドラえもん&のび太たちも歴史破壊未遂をたくさんしてるのに逮捕されず、そもそもドラえもんの存在自体なぜ許されるのだろう。旧作の"亜空間破壊罪"のほうが矛盾は感じなかった。
のび太がペットたちのお母さん....相変わらずのび太はペット好きなのだが、自分のことをお父さんではなくお母さんというところが怪しい。のび太の心は女の子なのかな。
新ドラえもんシリーズは、キャラクターが原作に近いデザインで可愛いし、しずかちゃんの声も女の子らしくなっている。
アニメーション技術の進化にともなって、映像と演出のクオリティがドラえもんにしては高い。
コメントする