「ドラゾンビ様」映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラゾンビ様
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お子様向けとは承知ですが、日本誕生に関心、以前、NHKのジオジャパン列島誕生などを観ており、博識の藤子先生ならどんな視点でこのスペクタクルを描くのか興味深く観賞。
勉強にはなるものの内容的には今流行のファンタジー・アドベンチャー映画、古代中国の原始人光族と悪の暗闇族の戦いです。悪の黒幕は未来人のギガゾンビ、光族の守護神はドラエモンあらためドラゾンビ様という設定。
どうしても親の視点で観てしまいがち、親の圧しつけや小言が気に入らないからと言って家出はいけませんね。まあ、後半は誤って現代にワープしたククルを助けるという大義ですから良しとしましょう。
ドラエモンでは以前から気になっていたのですがドラエモンへの依存心と秘密道具の功罪、劇中でも古代人にラクラク道具を与えないのは文明の発展を妨げるからと言っていましたが仲間内では秘密道具を使い放題というのは大矛盾、本作ではドラエモンを凌ぐ科学力を持つ23世紀の未来人が出てきますが科学技術も使う人次第で凶器になる、高度化するにつけより高い倫理観が必要と言うところが肝ですね。日本に限らず安易にヒーローに頼りすぎなSFアドベンチャーワールド、まあ、虚構と知ってのエンタメですから、とやかく言うのは野暮かも知れませんね。
感心するのは時代設定、劇中でも人骨の発見は多くは3万年前と言っていましたが、あえてそれより前の7万年前に設定、この頃はまだ大陸とギリギリ、陸続きだったのですね、さすが博識の藤子先生です。子供と感想を話すのには親も勉強しなくてはいけませんね・・。
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