劇場公開日 2015年12月5日

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「映画としては」写真家ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと さかきばらゆうのすけさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0映画としては

2015年12月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

この映画は、「急がない人生で見つけた13のこと」という題名に沿って、13の章で構成されている。
主に自宅で写真家ソール・ライターがインタビューに答えたり、何かモゾモゾしながら話している。時折挟み込まれる彼の撮った写真は息をのむほど素晴らしい。もっと見たい。猫も可愛い。チャーミングで、変わり者で、とてつもない絶望を抱えている人に見えた。とても魅力的な人物だ。
LUMIX片手に街をスナップする姿が印象的だった。気軽に写真を楽しんでいるようだった。それと、やはり猫だ。カメラを横切るふてぶてしい猫が、とてもよかった。
問題は、かなりおじいちゃんなので、話すのがとてもゆっくりだということ。
話している内容は面白いのだけど、ほぼ同じ部屋の中でのゆっくりとした語りを聴き観続けるのは、中々根気がいる。
8章くらいに「まだ5章もあるのか…」と少し辟易してしまった。
とても興味深い題材なのに、映画としていまいち面白く出来なかったことが、勿体無く思える作品だった。

監督が撮影中一番苦労したことは、性格の悪い猫にたくさん噛まれて傷だらけになったことだそうだ。たぶんいい人なのだろう。

さかきばらゆうのすけ