殿、利息でござる!のレビュー・感想・評価
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人間的
時代劇を受けつぐ1つの形
ストーリーに関しては他の方も色々書いてるので置くとして、
時代劇を日本で作り続ける為にこう言う映画も必要だな〜
と感じた1本。
もちろん派手な殺陣シーンは無いので、
厳密には時代劇とは言い切れないかも知れないけど、
鬘の形やら着物での所作やら様々な小道具の使い方やら
そういうスキルを絶やさないために年に数本は
そこそこヒットする時代劇を作る事は必要ですね。
そういう意味では、この映画も
「武士の家計簿」とか「武士の献立」とかと同列の映画ですが
武士で無く庶民の話と言う事も面白い〜と思いました。
映画の中でこれは!!と思ったのは阿部サダヲの
「唄が聞こえない」と言うセリフ。
いかにも酒蔵で育った人らしい一言、泣けました〜〜。
これは良いシーンでした。
時代劇の火を絶やさぬために、みんなに観て欲しい。
結構時間は長いけど、それほど気になりませんでした。
無私の戦いを通して気づく、本当に大切なものの存在とは。
【賛否両論チェック】
賛:町や子孫のために、全てをなげうって資金を集めようと奔走する主人公達の行動が、痛快かつ感動的。一連の騒動を通して改めて気づかされる、疎遠だった家族の本当の想いにも泣かされる。
否:コミカルなシーンは思いのほか少なく、笑える映画を想像して観ると、期待外れ感が否めない。
「お上に金を貸す」という奇想天外な発想で、宿場町の危機を救った実話という触れ込みですが、そこにあるのは自身の苦楽よりも町や子孫のことを1番に考え、命がけの挑戦に打って出た男達の覚悟だったことが伺えます。最初は名誉欲なんかが邪魔して、決して一枚岩ではなかった彼らが、「宿場を守りたい」という想いだけで突き進んでいく姿に、何とも言えない痛快さがあります。そしてそんな主人公達に感化され、自ら行動を起こし始める町の人々の姿もまた、印象に残ります。
それからもう1つ、このお話は“家族の絆の再生”のストーリーでもあります。幼い頃、長男なのに養子に出され、以来父や弟と疎遠になっていた主人公。そんな彼が今回の騒動を通して、弟や亡き父の本当の想いを知っていく様子には、感涙すら覚えるほどです。
あまりコメディといった感じではありませんが、実在した無私の人々のお話を、是非ご覧になってみて下さい。
good
本当にあったとても良い話
落語のような小気味良さ!!
この、メンバーだから、もちろん、面白かったです。
貧しい村とは、言いながらも?三億円集められたのならば、村の中でも格差があり、あるとこには、あったのか?!
人の良い、村人達のドタバタが、まるで、落語のようで、小気味良く、ストーリーが、進んでゆきます。
この役者さんは、悪役?と、思うと、なかなか、良い人だったり、ケチ親父?と、思ってたら、泣かされちまったり‼
ホンとに、笑わせられたり、ホロリと、させられたりで…ズルいよー!!
羽生君の、殿様は、品があって、所作も上手で、役者さんも、やられたー!!って、感じが出てて、印象的なサプライズゲストでした。
武士の家計簿にも、通じる、親子愛も、思い出しながら見ました。
教訓がてんこもり
タイトルとコミカルなポスターで下らなそうと思いスルーを決めていた作品だったのですが、ここのクチコミを見ると好意的なものが多かったため俄然見たくなり翌日すぐに劇場へ。見に行って良かったです!みなさん、ありがとうございます。
他のクチコミにも多く書かれているように、コメディだと思ったら感動作品だったということ。後半は数か所で涙しました。もちろん阿部サダヲをはじめとした超豪華な俳優陣の演技が楽しく笑いもありまったく飽きさせません。
素晴らしいのは物語に散りばめられた学ばせられることの多さ。この歳になってもなお、なるほどそうなんだよなぁと考えさせられます。そうは思ってもできないことの難しさ。何百年経っても人間の欲って変わらないんだね。無欲は難しいにしても功名の欲はそろそろ捨てねば。そしてできるだけ他人のために尽くせる心を持ちたいとか、どこを向いて仕事をしているのか(すべきなのか)など、いろいろな思いを胸に劇場を後にしました。
本当に見て良かった質の高い作品です。
良い意味で予想を裏切る映画
単なる金儲けはなしではなく、義理人情と言う様な意外な主題も描いています
江戸時代中期の1770年代に仙台藩の吉岡宿の領民が、仙台藩に1000両という大金を貸し付けて、その利息を持って宿場の繁栄を目指したという事実に基づく作品。
正直、あんまり期待しないで見に行ったんですが、いい意味で期待を外されました。意外に良かったし、勉強になりました。表の話としては、田舎の篤志家が民衆のために一肌脱いで、みんなと街の繁栄を願ったということなんでしょうけど、その奥には、「一体何のために仕事をしているのか」「誰にために仕事をしているのか」と言う様な、意外に深い主題が隠されていたと思います。そう言う意味でも、思ったよりも、結構いい話だなと思いました。
時の仙台藩主伊達重村をアイススケート選手の羽生結弦が演じていることが話題になっています。ほんのワンシーンですが、日頃スケートでも演じているからか、まぁまぁな延期だったと思います。出てくるとき、見ていたおばちゃんが「ゆず、ゆず」ってうるさかったですが(苦笑)。あ、一応、小声でほんの囁く程度でしたけどね。
思ったのが、阿部サダヲって、ああ言う時代劇の格好が似合う風貌ですね。全く違和感なく、「あぁ、ああ言う江戸時代の商人って、いるよね~。」と無条件で思うような見た目でした。
見た目といえば、浅野屋陣内は、妻夫木聡だったんですね。ちょっとわかりませんでした。中村俊介かと思っていました。そう言う意味では、阿部サダヲとは逆に、あんまり時代劇の様な作品での格好は似合わないかもしれませんね。
あと、松田龍平。冷たいというか、冷酷なと言うか、仙台藩の出入司を上手く演じています。彼は、ああ言うクールな演技は似合いますね。それと、今も昔も、お金を握る役職は、強いんですね。なんだかなぁ~(笑)
「なんか昔見たことが有るような気がするなぁ。」と思っていたんですが、『武士の家計簿』と同じ原作者なんですね。まぁ、似たテイストにはなるか。
どっちを向いて、仕事します?
題名のつけ方に疑問
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