「羽生くんの登場にはたまげた意欲作」殿、利息でござる! 大塚史貴さんの映画レビュー(感想・評価)
羽生くんの登場にはたまげた意欲作
阿部サダヲ、瑛太、妻夫木聡、松田龍平、山崎努と、よくもまあ、これほどの芸達者な面々を集めたものだ。それもこれも、中村義洋監督と鈴木謙一が共同で手掛けた脚本が抜群に面白かったからに他ならない。昨年亡くなった竹内結子さんの美しさが際立ち、もう会えないということに愕然とさせられる。そして極めつけは、“殿さま”役で銀幕デビューを果たしたフィギュアスケート男子シングルの羽生結弦選手。撮影日までキャスト陣にも秘密となっていたこのキャスティング、当日はさぞかし多くの俳優陣がひっくり返ったことだろう。
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