「自宅にて鑑賞。監督初のPOV、やはりこの人はこの世界観がしっくりく...」ヴィジット 瀬雨伊府 琴さんの映画レビュー(感想・評価)
自宅にて鑑賞。監督初のPOV、やはりこの人はこの世界観がしっくりく...
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自宅にて鑑賞。監督初のPOV、やはりこの人はこの世界観がしっくりくる。そしてこのジャンルでは、少なくとも一回はドキッとする展開が用意されている。これ迄にも描かれた事のある、のどかな情景とゆったり流れる時間にゆっくり綻びが忍び寄る。残り1/3で真相が明かされると、スリラーとして一気に加速。但しその後の展開がお座成りで、盛り上がりに欠けるのが残念。トレーラーの「三つの約束」も登場しない。そしてラップに限らず全体に饒舌な印象があるのも気になった。嫌いじゃないご贔屓の監督なので、甘い目の採点。65/100点。
・土曜日に来なかったと訪ねて来る人々と云う伏線、D.ダナガン演じる“マルヤ・ベラ・ジャミソン(ナナ)”の異星人の噺と井戸と云うフェイント等、よく活きている。中でも二度出て来るオーブンの件りは佳い。“フレデリック・スペンサー・ジャミソン(ポップ・ポップ)”のP.マクロビーも難しい役所を好演が光る。
・よく自作に顔を出すM.N.シャマラン監督だが、本作では出ている箇所を見付けられなかった。そして音楽もよく組んでいたJ.N.ハワードではない──これは低予算なのとPOVと云う性質上、起用を断念したらしい。
・監督のTwitter上の発言によると、純粋なホラーと純粋なコメディとその間と云う三つのヴァージョンを用意したと云う。
・鑑賞日:2016年2月18日(木)
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