オデッセイのレビュー・感想・評価
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超ポジティブな火星脱出劇
リドリー・スコット監督作品だけに、もう少し暗く絶望感に満ちた作品に仕上がっていると思ったのですが、これは予想外、どんなに絶望的な状況でも、思いっきり前向きで超ポジティブな主人公ワトニーの姿に、絶望を希望に変えようとする姿に、感動しましたよ!
リドリーにしては、珍しく普通に手に汗握って感動できる作品に仕上げてきましたね。
おおよそ皆に共感してもらえる作品を作ると言う新たな境地に入ったリドリー御大、ある意味老いてますます進化していると言えるかも。
まあ悲壮感に欠け毒要素も少ないんで、物足りないと思う方もいるでしょうが、私は単純に好みの作風だったので甘めの満点評価です。
水なし、通信手段なし、酸素も食料もわずかの状況で、死んだと思われ火星に一人取り残される、悲壮な作風にしようと思えばいくらでもそうできる状況で、あえてしないのが心憎い。
希望が見えそうなところで新たな絶望がやってくる、でも決して諦めない超ポジティブな精神に、見ているこっちも勇気付けられた作品でした。
ただワトニーが植物学者と言う設定は、いささか都合良すぎたかな。
ってまあ選ばれた人しか行けない訳ですから、別に都合良くもないのか。
結局ただのポジティブ人間なだけでは生き残れないのが宇宙ってことなんですね。
私は詳しいことは分からないですが、今回はNASAの全面協力と言うことで、一見突っ込みどころ満載のような火星生活も、おおよその理論的な裏付けがされていたのは好ポイントでした。
また火星サバイバルだけじゃなく、地球側、それから宇宙船ヘルメス号のクルーとのやり取りも、嫌味の中に愛があったりで、とても心が温まりました。
命の重みが軽んじられつつある今の世の中でも、こうして一人の男を救う為に世界が一つになる(劇中では三カ国でしたけど)、何かいい光景でしたね。
ロシアではなく中国がキーマンになるのは違和感ありありでしたが、感情抜きに考えれば時代の流れ的には実は自然なことなのでしょう。
しかしマット・デイモンの演技はお見事の一言、彼の表情や体で、時間の経過が如実に伝わってきました。
脇役の方々も皆素晴らしかった、それと全編を彩ったセンスの悪いディスコミュージックもね!(笑)
タイトルなし(ネタバレ)
誰だ「マン博士(インターステラー)のトゥルーエンドじゃないか」とか言ってる奴はw だいたいあってるw 佳作。
これホントにリドリー・スコットなのか?て不安になるくらい前向きな映画。(←超偏見w) 多用される引き画の絵力はプロメテウスと確かに通じたり。3Dで観ると逆にヴィークルがオモチャぽく見えてしまうのはデプス設定が大げさ過ぎるから? 謎。
マット・デイモン演じる主人公がひたすら前を向いてて嫌味になるギリギリ手前の寸止め具合が神がかってる。途中唐突に出てくる某国のくだりとかは「ああ、これも市場原理って奴か」とちょっと考え込んでしまうが。(←原作どうなってるのかわからんので違う可能性アリです)
おとうさんは物語終盤、デビッド・ボウイのあの曲(スペース・オデティではない方)が流れるシーンでグッときたことをご報告しておく。おとうさん世代にはニヤニヤ選曲なので(エンドロールとか!)そこも楽しめる人には楽しめる。
グラビティ→インターステラー→本作と、最近のリアル志向宇宙ものはどうしてこうも佳作が多いのか。羨ましい。いいなぁ。
よかった
リアリズムに徹した骨太のSF映画で、どんな状況でもDIY精神で乗り切ろうと頑張るところが『アポロ13』を彷彿とさせてとても面白かった。
ただ長くて飽きたのと、燃料が足りないから爆発を起こすところなどが、盛り上げるための無理矢理エピソードっぽさがあった。
最後ロケットが急に置いてあったのは、なんで?と思った。きちんと見ているつもりだったが理由がよく分からなかった。
脱出ポッドみたいなのがグルグル回りすぎで、宇宙酔いで頭が痛くなった。絶対に宇宙には行きたくないと改めて思った。
欲を言えば、ジャガイモ以外の作物を作るところも見たかった。
ゼログラビティ(火星版)
タイトル通りです。上映開始して、すぐ事故
、サバイバル開始。テンポ早い、事故から救助まで1年半くらい経過してるのですが、あまり感じないですね。
映像も凄いですが、最近の技術であれば、よく見る感じ。
面白いですが、目新しさは無い?
登場人物皆好い人ばかり!
ハリウッドですね~。
偏見込みで、中国が人命優先で自国のロケット技術を供与する!!あり得ない❗美化しすぎ。
原作だと政治取引で供与するみたいですが、原作通りでいいんじゃないですか?
スポンサー様ですか。
映画の話じゃないですが、最近のハリウッド映画の中国資本がちらつく感じ、露骨過ぎて何か嫌なんですが。
131-7
絶体絶命でも悲壮感無い前向きさに脱帽
イオンシネマ港北ニュータウンで2016/02/12に2D字幕で鑑賞。
公開早々にtwitterのタイムラインにDASH村っぽいという感想が流れてきて、予告編で観ると悲壮感溢れる感じなのに、結構お気楽な映画なのかなと思って映画館に行ってみたら、全然お気楽じゃなかった。7~80年代のアメリカンPOPが流れてきたりと明るい雰囲気ではあったけど、次々トラブル続きだし、命かかってるし、ハラハラさせられた。
主人公の絶対生きて帰るという執念と知恵には脱帽。自分ならとりあえず残った食料を食べ終えた後、どうしたら苦しまずに死ねるかとしか考えないのでは。
この映画が火星に一人取り残されるという設定でそんなに悲壮感が無いのは、とにかく主人公が生きて帰るという気持ちを捨てずに努力しているからでしょう。観るものに自然と応援する気持ちにさせます。それでも国民の反応ばかり気にした救出作戦しかとろうとしないNASA長官はクズでしたねw
火星の話
面白かったなー。ワトニーが植物学者だからこそ生きながらえたかな。ホントに頭の良い人だった。他の船員なら無理だったろうな。最後船長に捕まったシーン感動した。常に窮地に追い込まれてる状態なのにジョーク言える元気あるのすごい。
よくわからんかったけど酸素はどうやって作ってたのかな。見逃してたかな。
最後はワトニーと両親の会話のシーンとかあればちょっと観てみたかったかも。
最初マット・デイモンムキムキやん!と思ったら、途中でゲッソリ痩せてて役作りすごかった。
確かに楽しめる映画だが・・
手に汗握る
火星のことも何もわからないし、
登場人物は全員エリートで、
よく知らない単語が飛び交う。
火星に取り残されたマーク・ワトナーは
植物学者の知識と持ち前のポジティブ思考で
仲間が迎えに来るのを待つ。
生か死か、そんなレベルの話ではなく、
「どうやってこの過酷な環境の中生き延びるか」
常にその一点を見つめて
計算し、行動し、失敗し、の繰り返し。
NASAという大きすぎる機関であるが故、
上の人間も感情論だけで動けない。
火星日500以上を、一人で生きる…。
最後の救出シーンは、気づいたら
手汗がビッチョリになっていた。
宇宙の果てに放り出される可能性の方が高いのに、
小さな船(もはや船とも呼べない代物)から飛び出したマーク。
火星で一人で生き延びた男にとって、
それより怖いことなんてなかったのかも。
常に「火星vs自分」「火星vs化学」。
地球ってすごい。人間ってすごい。
あっつーまの142分間
火星版キャストアウェイ的なね
「オデッセイ」見ました。とても面白かったです。リドリースコットの過去作では、マッチスティックメンとかブラックホークダウンなんかは好きだけど、傑作と思うのはブラックレインくらいだと個人的には思う。宇宙や近未来ベースだとエイリアン、ブレードランナー、プロメテウスなんかは、全体の雰囲気が葬式みたいに暗くて好きになれない。ヒットメーカーではあるけど、好き嫌いが分かれると思う。ストーリーも意味不明な物が多いですし。
しかし、今作「オデッセイ」で見せた語り口は、リドリースコットらしからぬものだと感じた。全体的にはプロメテウスほどではないけど暗い。似た雰囲気なのは、リドリースコットじゃないけどインターステラー辺りを連想させる。その暗い雰囲気に、明るい音楽と小さく笑えるギャグを挟んできた。リドリースコット作品で笑ったのは初めてかもしれない。
そしてシンプルなストーリーが、音楽や笑いの良さを引き立てていると感じた。ビックリしましたね。
話は意外とシンプル。マットデイモンがやってる事は高度ですけど、そこはしっかりと説明してくれるし、問題なかったです。マットデイモンが最後に車みたいなのを恩人認定するのを見て、トムハンクスのキャストアウェイっぽいと感じた。トムハンクスはボールを親友にしてましたからね。
あとは配役も抜群。全然爽やかじゃないしイケメンじゃないマットデイモンはハマりすぎです。珍しくいいヤツ全開のショーンビーン、全然船長には見えないジェシカチャスティン、全くふざけないマイケルペーニャ、暑苦しいキウェテルイジョフォー。誰を見ても新鮮に感じたし、何と言っても賞を取りまくってるような名優揃いの超豪華な布陣。特にショーンビーンはね、先週の土曜洋画劇場のナショナルトレジャーではクズ野郎だったから余計に素敵。
総じて、快作です。とにかく丁寧ですよ、全てが。火星、地球、その他クルーという3つの視点による物語を、テンポ良く切り替える作りも、見てて全く飽きることはない。僕みたいなアホにでも丁寧に説明してくれるし、誰が見ても楽しめると思います。
達成感
常に備えていてもままならないことがあって、現場の人間にしか対応できないけど、バックアップの人たちもみんなプロフェッショナルで、現場もプロフェッショナルで、全力で問題に取り組む姿勢がとても前向きなエネルギーをくれます。
この映画で驚いたところは、主人公にクルーの絆以外の人間関係が描かれないこと。インターステラーのような父親でもないし、家族が出てこないので誰かの息子でもない。恋人を恋しく思ったりもしないし、帰って何やるかみたいなビジョンもあまりない。まあ描かれてないだけで思ってたかもしれないけどね。ただそれをしなくても起伏のある構成というのが濃い。たった1人の宇宙飛行士としての生きる強い意志を感じました。
というのは真面目な感想ですが兎に角火星dash村が面白いし、DRYが始まるとわくわくするのでご覧ください。
宇宙飛行士は賢くないと
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