「意志の持つ力」オデッセイ みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)
意志の持つ力
火星有人探査機の事故により、一人、火星に取り残された宇宙飛行士のサバイバル劇と彼の救出劇という設定から、悲壮感漂うシリアスな作品だと思ったら、見事に裏切られた。
僅かな食料、水、空気、地球との交信もできない、という絶体絶命の極限状態の中で、マットデーモン演じる宇宙飛行士は、知力と体力をフル活用して、差し迫った問題から順番に一つずつ片付けていく。まずは生き続けるために、植物学者という観点から、食料、水、そして空気の確保に挑んでいく。そして、地球への生還という途方もない目的に、時にトラブルに遭遇して後退しながらも、一歩一歩近付いていく。
何が起きても諦めず平常心を失わず、自分のスタイルを貫いていく姿には、悲壮感はない。生きて地球に帰るんだという強い意志が彼を明るく前向きにさせている。そうはいっても彼も弱い人間であり、意志が萎えることもあるはずである。時折、仲間の残した明るい音楽を聴いているのは、自分の意志が揺らがないように自分を鼓舞するためだろう。彼を救出しようとする地球にいる人達も彼を助けるんだという強い意志で、試行錯誤しながらも、大胆な救出作戦を敢行していく。
大袈裟、感傷的な表現を抑えた淡々と展開するストーリには現実味があり、助かって欲しいという気持ちが強くなり、涙腺が緩んでくる。意志あるところに道があるという諺があるが、絶望的な状況において、意志を持ち続けることの大切さを改めて教えてくれた作品である。
みかずきさん(^^)/こんばんは
お元気ですか・・
ご無沙汰してすみません(^^ゞ
今は、体調不良気味で
劇場へ、なかなか行けなくて
トムの作品もまだなんです。
さて、この作品
鑑賞済です。レビューしていませんが💦
いつも素晴らしいレビューを
ありがとうございます。
>マットデーモン演じる宇宙飛行士は、
知力と体力をフル活用して、差し迫った問題から
順番に一つずつ片付けていく
まさにその通りですね。
希望を持ち続けることの大切さ
生きぬくという強い信念が伝わる作品でも
ありました(^^)/
今晩は
今作は、随分前に鑑賞しましたが、独り残された宇宙飛行士が希望を捨てずに、自ら習得していた知識、経験をフル活用して生きようとする姿が印象的であり、好きでしたね。庭で、野菜を育てたり、サバイバル登山をやっていた事も影響しているかと思います。では。