「創意工夫 de 火星サバイバル」オデッセイ しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
創意工夫 de 火星サバイバル
"金曜ロードSHOW!" で3回目の鑑賞。
原作(火星の人)は未読。
孤独で悲壮感漂うサバイバル生活を想像していたので、ギャップに驚かされました。何光年も離れた惑星にひとり取り残されたら悲惨な気分になって絶望しそうなものなのに。
アトニーはそんな気分に浸る時間が惜しいと言うかのようにどうすれば生き残れるのかを前向きに、しかもこの状況を楽しむように検討し始める。趣味の悪い音楽を聴きながら…
どうすればこの状況を打破出来るのか。培って来た知識を総動員して創意工夫しながら、「笑顔を忘れずに」の精神で乗り越えようとするアトニーの姿に勇気を貰いました。
マット・デイモンは「インターステラー」でも惑星にひとり取り残される宇宙飛行士役で出演していましたが、本作では全く正反対のキャラを演じているのが面白かったです。
一方地球では、彼の生存が判明するや柔軟な発想力と行動力で救出ミッションを成功させようと大奮闘。様々な立場の人々が一致団結していく高揚感がハンパなかったです(ミッション成功の鍵を握るのが発展目覚ましい中国の宇宙技術と云うところに、現在の世界情勢が反映されているようです)。
ミッション開始の瞬間まで、片時も目を離すことの出来ない怒涛の展開が続きました。迫力の宇宙描写が炸裂。ハラハラ・ドキドキ、興奮しっぱなしの救出作戦が胸アツでした!
どんな状況であっても、ユーモアを絶やさなかったワトニーは、とても強い人間だと思いました。ユーモアの中に垣間見える知性や教養にも惚れ惚れとさせられました。
何かをする時は、必ずと言って良いほどアクシデントがつきものかもしれません。それをどう切り抜けるか、考えて考えて考え抜くことの大切さを教えられた気がしました。
※修正(2024/05/15)