劇場公開日 2016年2月5日

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「火星人になりたい」オデッセイ Gonzoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5火星人になりたい

2016年2月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

火星に取り残されてサバイバルとかどう考えても無理で嘘っぽい、科学的考証とかちゃんとやってるのだとうかと上映前には考えていた。
始まってみたらそんな浅はかな思いを吹っ飛ばすような映像と説得力に引き込まれていった。伏線は露骨すぎるぐらいなのだが興をそぐようなことはなくむしろ解りやすさに貢献している。
どこか牧歌的で楽しそうですらある火星生活とビデオ日誌での独白には心湧きたつものがあり、火星人になってみたい誘惑に駆られてしまうものだった。
一転してラスト付近での主人公の体験しているであろう恐怖と心細さは真に迫るもので(コンバーチブルで云々)、クライマックスに至るのである。その辺りの演技もさることながら、最速の男云々のあたりで、一旦ローバーのダッシュボードカメラから視線を前に戻した後、突っ込み待ちのようにちらっとこちらを見るシーンでの表情がとても印象的だった。

Gonzo