ブラック・シーのレビュー・感想・評価
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ペンギンたちの末路
沈船の宝探しというだけで海洋冒険ものと思うと落胆する。ダメ人間たちを密室に閉じ込めてストレスを加えたら何が起きるかの実験観察映画のようだ。
相互信頼も無く寄せ集めの水夫たち、おまけにロシア人とイギリス人の混成だから纏まる方が不思議だし、お約束のトラブルメーカーの仕込みも抜かりない。只管、話をややこしくしたいが為の脚本でお宝探しの高揚感やカタルシスなど縁遠い。
かって潜水艦乗りの猛者たちも戦争が終われば用済みで海底ならぬ社会の底辺をさまよう有様、「おれたちはペンギンさ、海の中ではかっこいいが、陸に上がればよちよち歩きしかできないのさ」と若者に愚痴るのだった。テーマがあるとすれば使い捨てにされてきた人間たちへのレクイエムなのだろう。
それでもジュードー・ローファンや潜水艦フリークなら観るのでしょう、止めはしません。
3点
ジュード・ロウの演技が良かった
その他のキャストもキャラがわかりやすくてよかったと思う
トビン(18歳の少年)はあまり好きではなかったかな。
総じて展開が遅く、DVDなどなら1.5倍速が丁度いい。
何故か人が死にまくるが、ストーリー全体に与えるインパクトは低かった。
結局「谷」を抜けることもできず、ポンコツな乗組員のせいで沈没して主人公も死亡。
もう少し駆逐艦とか、黒幕との対戦のほうが見たかったかな。
最後はトビンとイケメンだけ生き残り、金塊がわずかばかり
トビンに感情移入できなかったのは、トビンが妊娠させた相手が「知らない人」と言う設定だったからだと思う。こいつなにしとん!って思ってしまった。
良かったです。
あまり宣伝されていないので、大した事ないかと思いきや、ドキドキハラハラ、どうしようもない連中の寄席集めなのだが、いい人生を送りたいと夢見る男の性に涙しました。最期まで企業に利用された、サラリ-マンのようで、思い詰められました。それにしても、最初に主人公を騙し大金をせしめた友人って、自殺してなくてトンズラしただけじゃないのかな。生き残った二人は無事保護されたんだろうか,と不安だけが残った。
面白かった
インディーズの民間人チームが潜水艦を動かすだけでもかなりワクワクする。その潜水艦のサビっぷり、ポンコツぶりが凄まじく絶対壊れるに決まっている感じに胸が躍る。
目的地には割とあっさり到着して、キチガイがいなければあっさりお宝にありついたのだろうか。あいつどうしようもなかった。そんな無理矢理な人間ドラマじゃないところで盛り上げてほしかった。若者もいかにも失敗しますというところで失敗していて、残念だった。製作陣ももっといいアイディアがあったらそれを採用しているはずなので、限定空間で出せるドラマとしてはこれが限界だったのだろうか。
しかし潜水艦がチームでなければ動かすことができないという条件が面白さを保証している。
そもそも解雇した会社が仕組んでいたというのが腑に落ちない。成功させたいならもっと出資してましな潜水艦を使わせるべきではなかったのだろうか。
お宝をゲットしてみんな裕福になって欲しかった。
予定調和ではないのでよかった。
なんだかんだあっても理解し合い、力を合せて…みたいな話かと思ってたら大違い。
あの潜水の人がいきなり殺す場面からもうハラハラ。
それでも何回かやっと仲良く?という場面からの急展開は凄いよね。
色んなテーマが内包されているように見えるが、そこは鮮やかとはいえないかもね。
また、突っ込みどころも満載だけど、楽しめました。
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