ブラック・シーのレビュー・感想・評価
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良かったです。
あまり宣伝されていないので、大した事ないかと思いきや、ドキドキハラハラ、どうしようもない連中の寄席集めなのだが、いい人生を送りたいと夢見る男の性に涙しました。最期まで企業に利用された、サラリ-マンのようで、思い詰められました。それにしても、最初に主人公を騙し大金をせしめた友人って、自殺してなくてトンズラしただけじゃないのかな。生き残った二人は無事保護されたんだろうか,と不安だけが残った。
深海の暗黒寓話
思いがけない傑作、というと名匠ケビン・マクドナルドに失礼だろうか。絶海の閉鎖空間で寄せ集めの底辺人間たちが疑いあい、いがみあい、ついには暴発する。狂気を抑える側だったジュード・ロウ演じる船長も海と金の狂気に当てられていつしか狂っていく。
絶望的な瞬間が何度かやってくる。ジュード・ロウたちに問題を切り抜けられそうな陽性の力は与えられていない。映画の暗いトーンはこれがヒーローの物語でないことを教えてくれる。当然のように故障するおんぼろ潜水艦。実在するかどうかもわからない金塊。頼れる仲間はクズばかり。それでも諦めずに活路を見出しては立ち上がり、深海の絶望相手に生命を賭した博打を繰り広げる。
追い込まれる。とにかく追い込まれるのだ。見ているこっちが動悸を起こしそうなくらいに追い込まれる。このミッションに成功さえすれば、底辺の生活から、破産した人生から抜け出せる。自分たちを踏みつけにしてきた「あいつら」を見返せる。そこには希望がある。
大資本と国家の間隙をついて大金を盗みだそうと集められたクズどもは最初こそ『オーシャンズ11』のような高貴なアウトローだったかもしれない。しかし、苦難の連続にいつしか希望も失せて、団結も壊れていく。
K・マクドナルド監督は男たちの陰鬱な破滅劇を、ただ暗いだけではない、一級のスリラーとして磨き上げた。
面白かった
インディーズの民間人チームが潜水艦を動かすだけでもかなりワクワクする。その潜水艦のサビっぷり、ポンコツぶりが凄まじく絶対壊れるに決まっている感じに胸が躍る。
目的地には割とあっさり到着して、キチガイがいなければあっさりお宝にありついたのだろうか。あいつどうしようもなかった。そんな無理矢理な人間ドラマじゃないところで盛り上げてほしかった。若者もいかにも失敗しますというところで失敗していて、残念だった。製作陣ももっといいアイディアがあったらそれを採用しているはずなので、限定空間で出せるドラマとしてはこれが限界だったのだろうか。
しかし潜水艦がチームでなければ動かすことができないという条件が面白さを保証している。
そもそも解雇した会社が仕組んでいたというのが腑に落ちない。成功させたいならもっと出資してましな潜水艦を使わせるべきではなかったのだろうか。
お宝をゲットしてみんな裕福になって欲しかった。
予定調和ではないのでよかった。
なんだかんだあっても理解し合い、力を合せて…みたいな話かと思ってたら大違い。
あの潜水の人がいきなり殺す場面からもうハラハラ。
それでも何回かやっと仲良く?という場面からの急展開は凄いよね。
色んなテーマが内包されているように見えるが、そこは鮮やかとはいえないかもね。
また、突っ込みどころも満載だけど、楽しめました。
久し振りの潜水艦映画
訳ありで癖のある12人の男達が、それぞれの物を手に入れようともがき苦しむ姿に、逃げ場が無く狭い空間である密室の潜水艦映画らしさが、こちらにも息苦しさを与えてきた。
主人公・ロビンソンを頼れるボスの姿が徐々に変わりゆく姿を演じたジュード・ロウは久し振りで、若い頃は苦手だった外見も渋さが増してとてもこの作品にあっている。と、おもった。
哀れ
哀れで悲しい男達の映画。お金に目がくらみ不可能に近い挑戦でたくさんの人の命奪った!ジュードローは最後残ったけど。。人間の愚かさを描いた作品です。哀れすぎて泣けました。でもドキドキがあり面白かった。
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