「心理サスペンス」ブラック・シー よしさんの映画レビュー(感想・評価)
心理サスペンス
黒海に沈んだヒトラーの財宝を狙った潜水艦。その内部で巻き起こるメンバーの軋轢を描く物語。
「潜水艦物に外れなし」の言葉通りの秀作でした。
「財宝を狙う」の1点で集められた傭兵部隊。お互いの信頼感が欠如し、国籍も二つに分かれ、疑心暗鬼になる様子が緊迫感たっぷりに映し出されます。
その疑心暗鬼が、閉鎖された潜水艦内部で行われるのですから、緊迫感は3倍増しの印象です。
ラスト前のどんでん返しも見事で、秀逸。
良く出来た作品に思えました。
難点を幾つか挙げれば、疑心暗鬼を産むトラブルメーカーの描写がやや極端で、しかもその一人に頼ってしまったところ。
また、加わった若者に説得力がないのも残念。
もう少し自然な流れで疑心暗鬼が高まっていけば、より「人間」の怖さが映せたように思います。
私的評価は4にしました。
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