劇場公開日 2015年8月15日

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「潜水漢」ブラック・シー 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0潜水漢

2020年7月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

興奮

潜水艦モノでナチス物。
と言っても、その時代を舞台にした話ではなく、

家庭を犠牲にしてまで長年潜水艦乗りをしてきたロビンソンは、ある日突然会社から解雇される。
途方に暮れる彼に、知人がある話を持ち掛ける。それは、
大量の金塊を積んで沈んだナチスの潜水艦を見付けるというものだった…。

一攫千金、人生一発逆転!
お宝探し、海洋アドベンチャー!
…が、作品はそんなワクワクとは程遠く、ヒリヒリ…。

チームは荒くれ者のイギリス人、ロシア人の混成。
一応分け前は山分け。が、
イギリス人曰く、何でロシア野郎と山分け?
ロシア人曰く、何でイギリス野郎と山分け?
あからさまに敵意剥き出し、いがみ合い…。
イギリス側の青年艦員の一件でも対立。
一触即発。
艦内で爆発事故が発生。
これを機に、対立感情も爆発。
殺意すら…いや、実際に殺しも…!

潜水艦モノとは言え、海中での潜水艦同士や海上の駆逐艦との攻防が無いのは残念。
潜水艦という密室サスペンス、お宝を巡る愚かで醜い争いとしては息詰まるほど緊迫感溢れる。
突破難なスリリングな潜航シーンも。

お宝は夢幻だった…という場合が多いが、本当にお宝発見!
が、運び出すのに一苦労。犠牲者も…。
ここまで色々あったが、これで俺たちも億万長者!
美味しい話には裏がある。知人から、信じ難い本当の目的を明かされる…。

お宝を手中に、このまま騙され、負け犬になってたまるか。
潜水艦も沈没の危機。

生きるか、死ぬか。
お宝か、命か。
漢の決断はーーー。

近大