ブラック・シーのレビュー・感想・評価
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心理サスペンス
黒海に沈んだヒトラーの財宝を狙った潜水艦。その内部で巻き起こるメンバーの軋轢を描く物語。
「潜水艦物に外れなし」の言葉通りの秀作でした。
「財宝を狙う」の1点で集められた傭兵部隊。お互いの信頼感が欠如し、国籍も二つに分かれ、疑心暗鬼になる様子が緊迫感たっぷりに映し出されます。
その疑心暗鬼が、閉鎖された潜水艦内部で行われるのですから、緊迫感は3倍増しの印象です。
ラスト前のどんでん返しも見事で、秀逸。
良く出来た作品に思えました。
難点を幾つか挙げれば、疑心暗鬼を産むトラブルメーカーの描写がやや極端で、しかもその一人に頼ってしまったところ。
また、加わった若者に説得力がないのも残念。
もう少し自然な流れで疑心暗鬼が高まっていけば、より「人間」の怖さが映せたように思います。
私的評価は4にしました。
なぜか退屈でした
ジュード・ロウ主演で寄せ集め集団が潜水艦で金塊を探すストーリー、絶対私好みのはずなのに、なぜかずっと乗り切れず退屈に感じてしまいました
すんなりと金塊が見つかるはずもなく、いろんなトラブル連発、そんな中でリーダーシップをとるジュード・ロウは相変わらずイケメンで良かったのに
私の集中力がなかっただけかもです
ストーリーは良いのに退屈
ストーリーは良いんだがなんか退屈な映画だった。ジュード・ロウ以外の船員が全員魅力皆無なので尚更。ブラッド・ピット的な俳優が1人でも船員にいれば退屈さは緩和されただろう。別にブラピ好きな訳じゃないが魅力はあるので。本作はドキュメンタリー風の超真面目な作りになってるが、内容はしょせん一攫千金ものなんだから、多少なりともどこかにユーモア少しでもあればまだマシだった。退屈すぎて途中ぼやっと観てたし途中で停止したりして分割で観たので、機会あれば通しで再視聴はしてみたい、気力があれば。ストーリーは悪くない為。
2023/02 VOD
潜水艦サルベージ・サスペンス
潜水艦ムービーと言えば、古くは『Uボート』から、最近では『ハンター・キラー』等、数多くの作品が製作されてきている。しかし、これまでの潜水艦作品は、戦争や国家間の対立をモチーフにしているのに対して、本作は、潜水艦による、お宝探しのサルベージ・サスペンスに仕上げているところが、斬新なシチュエーション。
こうした作品の面白みは、外界から閉ざされた潜水艦の中で起きる、事故や危機をどう乗り越えていくのかという点。本作も、潜水艦の機械の故障、乗組員同志の確執、隠された陰謀等、様々なハラハラ、ドキドキの要素を次から次へと盛り込んで、最後まで緊迫感のある展開が続く。潜水艦に水が浸入し、船内に閉じ込められるシーンは、観ているこちらまで息苦しくなってきた。
ストーリーは、サルベージ会社を突然解雇された主人公ロビンソンが、第2次世界大戦当時、金塊が積まれたドイツ軍のUボートがグルジアの深海に沈んでいることを知る所から始まる。そこで、一攫千金を狙い、急造のロシアとイギリスの荒くれ者12名を乗組員に選び、配船寸前の潜水艦を手に入れて金塊探しに向かう。
当然そこには、老朽化した潜水艦による不具合や事故が起きる。また、元々が無法者である乗組員による、醜い仲間割れや、殺人までもが起こり、密閉空間でのサスペンスとしての緊張感も高まっていく。そして最後には、船長にも知らされていなかった、このサルベージ企画における陰謀が、明らかになり、僅かな希望までも絶たれていく。
主役の船長ロビンソン役を演じたのが、ジュード・ロウ。元々、こうした役には適役な彼。本作でも、前半は、荒くれな乗組員を威厳を持って統一していく船長だったのが、金塊を手にてからは、冷静さを失い、鬼気迫る狂気な表情で命令をくだしていく、両面の演技を魅せている。しかし、ラストシーンでは、諦めと共に、人としての誇りを取り戻すのだが…。
作品は、2014年の作品であるが、ロシアとイギリス、東西の乗組員による金塊探しというのが、今見ると、現代の世界情勢を皮肉っているとも思えてくる。
俺は好きかな、
ストーリーもわかってついていけたし、よかったと思う。
ハラハラなとこもあり、女性がほとんど出てこない映画(笑)、敵が出てくるかと思いきや、それはなく、船内でのいざこざあれこれあって、いろんな背景がある乗組員たち、ハッピーエンドでみんなリッチになれたらよかったけどなー。
普通に佳かった
最後が一番佳かった。
でも、途中は狭いところでゴチャゴチャするだけで大道具小道具感は拭えず、登場人物のキャラ立ちも薄め。
人間のエゴとコンプレックスが重層し、立ちすくみながらも何か手探りで生を求める。ここは期待どおり。
でも、もっと何か極端な失望と明るい光のコントラストが欲しかった。
潜水漢
潜水艦モノでナチス物。
と言っても、その時代を舞台にした話ではなく、
家庭を犠牲にしてまで長年潜水艦乗りをしてきたロビンソンは、ある日突然会社から解雇される。
途方に暮れる彼に、知人がある話を持ち掛ける。それは、
大量の金塊を積んで沈んだナチスの潜水艦を見付けるというものだった…。
一攫千金、人生一発逆転!
お宝探し、海洋アドベンチャー!
…が、作品はそんなワクワクとは程遠く、ヒリヒリ…。
チームは荒くれ者のイギリス人、ロシア人の混成。
一応分け前は山分け。が、
イギリス人曰く、何でロシア野郎と山分け?
ロシア人曰く、何でイギリス野郎と山分け?
あからさまに敵意剥き出し、いがみ合い…。
イギリス側の青年艦員の一件でも対立。
一触即発。
艦内で爆発事故が発生。
これを機に、対立感情も爆発。
殺意すら…いや、実際に殺しも…!
潜水艦モノとは言え、海中での潜水艦同士や海上の駆逐艦との攻防が無いのは残念。
潜水艦という密室サスペンス、お宝を巡る愚かで醜い争いとしては息詰まるほど緊迫感溢れる。
突破難なスリリングな潜航シーンも。
お宝は夢幻だった…という場合が多いが、本当にお宝発見!
が、運び出すのに一苦労。犠牲者も…。
ここまで色々あったが、これで俺たちも億万長者!
美味しい話には裏がある。知人から、信じ難い本当の目的を明かされる…。
お宝を手中に、このまま騙され、負け犬になってたまるか。
潜水艦も沈没の危機。
生きるか、死ぬか。
お宝か、命か。
漢の決断はーーー。
ペンギンたちの末路
沈船の宝探しというだけで海洋冒険ものと思うと落胆する。ダメ人間たちを密室に閉じ込めてストレスを加えたら何が起きるかの実験観察映画のようだ。
相互信頼も無く寄せ集めの水夫たち、おまけにロシア人とイギリス人の混成だから纏まる方が不思議だし、お約束のトラブルメーカーの仕込みも抜かりない。只管、話をややこしくしたいが為の脚本でお宝探しの高揚感やカタルシスなど縁遠い。
かって潜水艦乗りの猛者たちも戦争が終われば用済みで海底ならぬ社会の底辺をさまよう有様、「おれたちはペンギンさ、海の中ではかっこいいが、陸に上がればよちよち歩きしかできないのさ」と若者に愚痴るのだった。テーマがあるとすれば使い捨てにされてきた人間たちへのレクイエムなのだろう。
それでもジュードー・ローファンや潜水艦フリークなら観るのでしょう、止めはしません。
3点
ジュード・ロウの演技が良かった
その他のキャストもキャラがわかりやすくてよかったと思う
トビン(18歳の少年)はあまり好きではなかったかな。
総じて展開が遅く、DVDなどなら1.5倍速が丁度いい。
何故か人が死にまくるが、ストーリー全体に与えるインパクトは低かった。
結局「谷」を抜けることもできず、ポンコツな乗組員のせいで沈没して主人公も死亡。
もう少し駆逐艦とか、黒幕との対戦のほうが見たかったかな。
最後はトビンとイケメンだけ生き残り、金塊がわずかばかり
トビンに感情移入できなかったのは、トビンが妊娠させた相手が「知らない人」と言う設定だったからだと思う。こいつなにしとん!って思ってしまった。
金塊のあることを知らないロシア、戦時下にあるグルジアは手が出せな...
金塊のあることを知らないロシア、戦時下にあるグルジアは手が出せないという中で、サルベージ会社を出し抜こうと、イギリス人、ロシア人の寄せ集めで潜水艦を潜航させるロビンソン(ロウ)。出資者には4割のリベートを渡すが、残りは10人の乗組員で均等に分けるという約束を交わす。それでも1人200万ドル分の金塊が手に入るというものだ。
途中、争いが起こり、1人が死んでしまい、その影響でシャフトがいかれてしまった。Uボートを見つければ、金塊とともにシャフトを交換できると踏んで、浮上せずに調査をする。見事金塊もシャフトも手に入れたが、オンボロ潜水艦ではトラブル続出。結局、トルコの方面へ向かうことになったのだが、金塊8トンのせいで思うようにいかない。ついに、脱出しなければならないことになってしまった。
最後はロビンソンが死を決意し、2人に脱出着を着せて金塊を運ばせるというもの。ロビンソンの最後の決断がかっこいい!
閉塞感、閉塞感、閉塞感
改めてジュード・ロウっていい役者だなあ。
閉じ込められた潜水艦の中で起きる人間模様。
疑念と欲望と恐怖入り交じるサスペンス。
主人公であるロビンソンに集められた12人の
潜水艦乗り達がまあ、一癖も二癖もある
荒くれものばかり。
そんな彼らをまとめ導き大金を獲得する。
ストーリーは意外性はないが
その作品に漂う狂気感や重苦しい雰囲気が
見事に描かれていてついつい手に汗を握り
みいってしまいました。
話は戻るが荒くれのでありながら
ギャンブラー、そして楽観主義者である
ロビンソン艦長を上手く演じている。
閉所恐怖症の人は見ないでください。
陳腐なキャッチコピーかもしれませんが。
良かったです。
潜水艦乗りにしては、あまりにポンコツな野郎ども。
いやいや、最初にその潜水艦を見たら、誰もが「マジかよ」って思うでしょう。
退役してさび付いた潜水艦で、人生一発逆転を狙ってお宝を探しに行くのだけど・・・
上手く行ったら、超おもしろくない。
いかに失敗して、潜水艦での極限状態を表現するかがポイント。
その割に、あり得ないきっかけでの失敗から、おいおいマジかよ。
っていう失敗へ進む。そう、あり得ない。
こんなポンコツな潜水艦と、ポンコツな乗組員はハラハラを通り過ぎて情けなくも感じる。
ナチスのお宝目当てにジジイ共が命懸けの旅に出るなんて、男ならではの...
ナチスのお宝目当てにジジイ共が命懸けの旅に出るなんて、男ならではの浪漫があって良いんじゃないの。閉鎖感があって乗組員が追い込まれていくのは潜水艦ものの醍醐味だし、佳作って感じですかね。
ジュード ロウの老け役・汚れ役も個人的には良かった。いつまでイイ男ばかりやられてもねぇ。
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