「頑張ってるとは思うが監督のやる気が感じられない」THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 ディレクターズカット ぽーくさんの映画レビュー(感想・評価)
頑張ってるとは思うが監督のやる気が感じられない
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実写にしては、予算にしては、頑張っている。それは認めるけど、主題もシノプシスも30年以上前のパト1パト2からほとんど変わっていない。(おそらく背乗りとか難民の流入をエッセンスに仄めかしたくらいでしょ新規は)あとは一緒。
変わってないと言うよりもむしろ意図的に再現してるのは、後藤田と公安の正義や平和についての会話シーンなど2から明確に繰り返してるので間違いないと思うけども、30年経っても同じ主題同じスタイルでまだ通じるのかを試したかったという意図なのか?
30年前だったら自衛隊の管制塔のGCIがハッキングされて存在しないf16にパニックになりスクランブルとか、新鮮で面白かったけど、もうメタバースとか、バイオテクノロジーによるテロなどのSFが溢れかえってる中で、迷彩で見えなくなるヘリが盗まれた、程度じゃ別にゾクっと来ない。
レインボーブリッジが爆破されるよりも、元首相がど素人にある日銃殺されるリアルの方がフィクションよりも既に派手なんだよね…。
そういう点でかつては時代を遥かに先取ってゾクゾクとした恐怖を与えてくれたリアルな設定も、今の時代だと切れ味が落ちてなんかただカッコつけてるだけに見えちゃう。
日本橋クルーズの会話シーンも、日本橋が初代東京オリンピック絡みの強引な都市開発だったこと記憶してるのもはや良い歳したおじいちゃんたちしかいなくて若者にはあの浮遊感のシーンはチンプンカンプンでしょ。
ドラマベースだからやる気なかったか知らんけど、押井守こんなもんじゃなかったはずよ。これじゃアバターに敗北宣言するのもジョークにならんよ。
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