しあわせへのまわり道のレビュー・感想・評価
全29件中、21~29件目を表示
新しい環境に入る勇気
NYに住む、車の運転ができない中年女性が、夫の浮気と別居を機に運転を学び始める。それを教えるのは、シク教徒の独身男性。
当初、前宣伝や評判などから、男性が運転を教え、その教えが人生にも通じるという単純な内容かと思ったが、そうではなかった。男性も完璧ではなく、怒ったり、迷ったりしている。中年女性も、離婚や新しい男性を紹介されたりする。人生の上手くいかない様子が描かれており、人生の美しさを賛美するものではない。
それでも、平常心で冷静な運転を心がける中で、新しい環境へ歩み始める。
前宣伝や、邦題などから、映画を観たときに想像と違って違和感があったのが残念だった。また、主人公は書評家だということから、もっと印象的な言葉遣いがあると素敵だと思う。
NYの町並みや、シク教徒の日常を興味深く観られ、主人公と同様に、少し前向きな気持ちになれる映画だと思う。
字幕無しでトライしたい
ウェンディ大好き!
アメリカ人の日常
しあわせって。。?
“Seatbelt first“
夫婦生活に於いて大事な事は、お互いがお互いを尊重し、自分勝手な行動や言動をしない事。
それは、車を運転する時にも当てはまる。
左右を確認し、廻りのスピードに併せる事で事故は未然に防ぐ事に繋がる。
イザベル・コイシェ監督の最新作は、人生に於いて辛い事や壁にぶち当たった際にどう対応し、足元を見つめ直し、今一歩前に踏み出す勇気を提案してくれる作品。
それを実践するのは今、壁にぶち当たってしまいもがいている貴方なのかも知れません。
小品ながら、なかなかの良作だと思います。
(2015年8月30日/TOHOシネマズ六本木/スクリーン1)
楽しくもあり、悲しくもあり。人生の機微が描かれています
アメリカ・ニューヨーカー誌に掲載された実話を下にした映画。
ニューヨークを舞台にしたインド人が出る映画としては『マダム・イン・ニューヨーク(English Vinglish)』あって面白かったのと、これは舞台はインドですが、『めぐり逢わせのお弁当(The Lunchbox)』が非常に印象深かったので、“インド”と言うキーワードが関連していたのでこの作品も根拠なしに期待していたんですが、期待通りでしたね。
運転練習のシーンが数多く描かれているのですが、噂通り、日本とは違っていきなり路上で練習し始めるんですね。いやぁ・・・。教習所でひと通り練習してから路上に出る日本の場合でもドキドキですが、いきなり路上で練習とはドキドキもいいところですね(苦笑)。練習する人もそうですが、路上で普通に運転している人もドキドキ。事故が起きそうだな。
そうそう、アメリカと言えば、車がなければ行きていけない国だと思って居たんですが、ニューヨークくらい公共交通機関が発達していると、日本と同様、運転ができなくても行きていけるんだなぁと変な感心もしました(笑)。あとは、サンフランシスコもそうかもしれませんね。
原題が『Learning to Drive』ですが、これはもちろん文字通りの運転の練習ということもあると思いますが、“生き方(とかそういうこと)の練習”と言う暗示もありそうな印象を受けました。と言う意味で、人生の機微が上手く描かれていて、楽しくもあり、悲しくもありました。
温かい映画
全29件中、21~29件目を表示