「クリス・パインが素晴らしい」ワンダーウーマン うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
クリス・パインが素晴らしい
ダイアナがどうしてワンダーウーマンになったのかを紐解く映画ですが、そんなことはどうでもよくなるほどに、クリス・パインの演技が素晴らしかった。
詳しくは書けませんが、動きと表情だけで彼女への気持ちを打ち明けるシーンは、今まで見てきたどのラブシーンよりもせつなくて、そこに、とある演出が加わり思わず涙があふれてきました。
あのシーンを撮り終えた瞬間に、監督のパティ・ジェンキンスはこの映画の成功を確信したんじゃないでしょうか。
例えるなら、『スパイダーマン』でのどしゃ降りのキス。『レイダース 失われたアーク』でのちょっと親近感の湧く癒しのキス。『レオン』でのマチルダに生きる決意を約束する別れ。
アクション映画にも、時に奇跡のようなラブシーンが収まっていることがあり、そのギャップに何倍もの感動を覚えたりもしますが、今回は完全に無警戒でした。
正直、映画そのものはそれほどでもなく、DC作品にしては血の通った映像になったかな…程度の感想ですが、ここ何年間で見てきた映画のどのラブシーンをも超える、生涯通算ベストテンに入ってくる印象深い作品でした。
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