「強く気高く美しいヒーローの跳躍!」ワンダーウーマン しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
強く気高く美しいヒーローの跳躍!
DCエクステンデッド・ユニバース第4作。
ワンダーウーマン・シリーズ第1作。
Blu-rayで鑑賞(吹替)。
原作コミックは未読。
DCEU第2作「バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生」で初登場した女性ヒーロー、ワンダーウーマンの単独主演作。時系列的には時代を遡って、第一次世界大戦真っ只中を舞台に彼女のオリジン・ストーリーが描かれました。
世間から秘匿されたアマゾン族の島で暮らし、外界のことを知らずに育ったダイアナ・プリンス。戦闘訓練ではずば抜けた実力を発揮し、美しくて聡明。それを体現したガル・ガドットが素晴らしい限り。さすがミス・イスラエル!
偶然島に不時着したアメリカ軍のスパイである青年と共に、戦争終結のための戦いに挑む中で、世界を知り、人間を知り、恋を知り、己の真の使命を悟り、人間的に大きく成長したことでヒーローに覚醒していく姿が胸熱でした。
DCEUの作品群の中では、これまでのハタメタ感はいったいなんだったのかと思わせられるほど、出色した面白さを誇っているなと思いました。一矢報いた感じ。
「ジャスティスの誕生」では、事件の裏で行動する理由がハッキリと描写されなかったので、無理矢理出した感がすごいなぁ、と冷めた視線を送っていました。しかし、本作を観たことでその理由の一端が垣間見えたような気がしました。
戦争終結のために尽力したように、愛した男が救おうとした世界を正しく導くため、そして大いなる悪意から守り抜くために、彼女は戦い続けているのかもしれないなぁ、と…
私は、歴史を動かして来たのは女性の力ではないかな、なんて考えていたものですから、まさにワンダーウーマンは、それにピッタリと当てはまる存在だな、と…
それに、キャストとスタッフの多くが女性というのは、映画史的もとい歴史的に、特別な意味合いを持っているのではないでしょうか。これが画期的と言われない世の中が、早く来て欲しいものだなと、改めて思いました。
ガールズ・パワーが炸裂した本作はDCEU作品で最大のヒットを記録し、観客や批評家たちから大絶賛されました。抜群に面白いし、エモーショナルなのが良かったです。
※修正(2024/06/06)
ガル・ガドットの美しさ、しなやかな体躯、これらがなければ成立しない部分が多いと思います。
MCUの「ブラックパンサー」しかり、世界の抱える諸問題を提議して、人々の常識や価値観を覆すような作品を送り出しているのが、アメコミ原作のスーパーヒーロー映画たちであることが、大きな意味合いを持っているように感じます。
皆が渇望していることを的確に捉えて、映画という形にして提供するというのが、一番重要ですね!
DCにとって救世主になりましたね。
昨年ハリウッドはセクハラ問題に揺れ、強い女性を描いた本作は、個人的にアカデミー賞にノミネートされても良かったんじゃないかと思ってます。
本当に続編が楽しみですね♪(^^)