「小さい腕輪のいいなり?」ワンダーウーマン shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
小さい腕輪のいいなり?
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映画「ワンダーウーマン」(パティ・ジェンキンス監督)から。
今までに何度か観てきた「女性のヒーロー」とは違い、
女性ならではの色気を保ちながら、スカッとする戦いぶり、
私好みの主人公、ダイアナだった。
女しかいない島で育った、という設定には無理があるが、
男のことを知らない訳ではなく、勉強しながら
「生殖に男は必要だけど、快楽に必要ない」と言い切る姿が
やけに面白かった。
その割には、島に不時着したパイロットのスティーブと、
初めてのダンスを踊りながら、
「すごく近い」「それがいいんだ」「そうね」
「戦争がない時は、みんなこうするの?」「あぁ」と、
初めて異性の魅力に触れた会話が、色っぽかった。
しかし、今回私が選んだ「気になる一言」は、
これまた初めて目にした「腕時計」に興味を示し、
スティーブが、腕時計の機能を、
「時間を告げる。食事、寝る、起きる、働く」と説明したら
「小さい腕輪のいいなり?」と言い返した台詞。
私たちは、産まれてから死ぬまで、知らず知らずのうちに、
「時間」というものに追われて、人生を過ごすのだが、
常に時間を意識し確認できる便利な道具「腕時計」に対して、
あなた達は、その腕時計(腕輪)の命令により、行動しているの?、
そう問われた気がした。
自由に生きるとは、時間に縛られない生き方なのかもなぁ。
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