「『バイオニック・ジェミー』と勘違い」ワンダーウーマン いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
『バイオニック・ジェミー』と勘違い
小学生の頃テレビでやっていた金髪美女が活躍するヒーローモノだと思っていたが、どうも記憶が混濁していたようで・・・
そういえばよくアメリカ雑貨扱ってる店とかでやけにおばさんチックで星条旗がデザインされた野暮ったいパンツ履いてる勇ましいフィギュアやイラストを見かけたことがあって、あのキャラなんだと、日本では馴染みの薄いヒーロー(ヒロイン?)ではある。
バットマンシリーズ、それもクリストファーノーラン版を愛して止まない自分とすれば、この世界観を帯びているDCコミックや配給元のワーナーブラザーズに肩入れしたくなる。何せ、ライバルであるマーベルが大成功を収める『マーベルシネマティックユニバース』に対抗する形でDCも『DCエクステンデッドユニバース』なる企画で追随したい状況であるから、そういうことならば応援してやろうと。
とはいえ、元々そんなにアメコミは絵柄が得意ではない。勿論映画は実写なので、画とは関係無いのだがその世界観がどうなるのか、とハードル低めで鑑賞。勿論、『スーパーマンVSバットマン』を鑑賞済であり、その中でもう件のヒーローはクールに活躍していたからそんなに違和感はなく鑑賞できた。冒頭のルーブル美術館で学芸員として働いているという設定であるダイアナ宛にウェイン産業から届け物が贈られる。古い写真の原版には第一次世界大戦時でのダイアナが他の仲間と一緒に映っている。そしてそこから一気に物語へと突入。今までのバットマンやスーパーマンと違ってこちらはギリシャ神話に端を発する世界観だから、オリュンポス十二神やアマゾネスから繋がるファンタジーだ。日本の漫画でもこの手の題材は多いからそんなに違和感を感じない。
テーマは『信じる』。まぁ丁度24時間TVと同じ時期での上映だからか、タイミングも奇跡的である。
いろいろとストーリー展開もいかにもハリウッド的であるし、アクロバティックな話でもない。純粋にヒーロー戦記モノを踏襲しているのだから、穿った見方をしても仕方がない。それよりも今作品に於いての一番の注目はやはり主役を演じた『ガル・ガドット』の美しさに尽きるといってもよい。まぁ、自分とは同じ人間じゃないその容姿でのあのアクションは、映画だけにしか存在しえないものだな。
次から次へとほんと、美男美女ってのはいるもんだね。