「予告で感じた疑問通りのツッコミどころ」ワンダーウーマン 虎太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
予告で感じた疑問通りのツッコミどころ
まだ見ていなかったスパイダーマン ホームカミングと、ワンダーウーマンを天秤にかけたら、ワンダーウーマンの方がそこそこ重かったので、見に行きました。
ちなみに天秤の重さの理由としては、「見たさ」は両者とんとんだったものの「ダーマンは金持ちのパトロンに協力してもらいながら俺ツエーをやるだけやろな」
「ワンダーウーマンは、予告映像を見る中で”人間を守る”とか言ってる意味が不明」と思ったからです。
興味を持たせたという意味であればワンダーウーマンの勝ちなんだろう。ただし、その興味は純粋な、前向きな意味ではない。その点に注意だ。
自分の中で勝手にMAVEL (アベンジャーズ)VS DC(ジャスティスリーグ)の視聴戦にしていたが、今回はDCの勝ち。←何が
他社の評価や詳細は一切チェックせずに見に行ってきた。
さて、毎度の事ながら、見た感想や突っ込みをネタバレありで言っていきたい。
※記憶が曖昧、DC知識の無知な部分はご容赦いただきたいが、間違いは指摘いただければ修正します。
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【客数客層】男女比3:7で女が多い!驚いた。さすがアマゾネスだぜ……
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◆ジャスティスリーグがいよいよ本気出してアベンジャーズをつぶしにかかるぜ感がすげぇ。
◆<アマゾネス誕生の経緯>人間を守る(?)ためにアマゾンがゼウスの手で作られた。アマゾンは戦い続ける人間を優しさ(?)で包み、平和が訪れた。
→だったら早よ世界大戦でも包んだれや。
◆<アマゾネス誕生の経緯>しかし、奴隷(?)の為にアマゾネス母が決起して戦いが起こった。
→そもそもの平和の概念がおかしくないですか。奴隷が居て、しかも決起せないかんほどの待遇であったにもかかわらず、それで平和だと言い切っていた自信はどこから来てるんだ?
結局戦いになだれ込んどるやないかい。
◆ダイアナがめっちゃ美人。
◆アマゾネスのコスチューム……
→あれなんやねん。急所守る気ゼロやないか。
……と思ってたら、肩の開いたドレスの下にもさらっと着こなせるすばらしいデザイン。理にかなっておりました。謝罪。
◆アマゾネスプリンセスのダイアナ<1>
→アマゾネスの島から、人間の世界に連れ出されます。
「見るものすべてが初めて!うわぁ!あれは何かしら!」というヒーロー振り回し系の自分の嫌いなタイプの女性・・・・・・ではない!
なんか、やたら冷静。車とか見てもすげぇ冷静。
そういえば、アマゾネスの島で銃とか男とか見ても、アマゾネスの他の女もめっちゃ冷静だったな・・・・。それが何よりこえーわ。
◆アマゾネスプリンセスのダイアナ<2>
→……とはいえ、ダイアナが我を忘れそうになったのがひとつ。
路上で泣き声を上げていた赤ちゃんに向かって「オウ……!ベイビー!!」と言いながら駆け寄りそうになり、ヒーローに止められていた。
めっちゃかわいい。止められても、すっげぇ振り返りながら「さわりたい、みたい」という興奮が溢れていてキュートだった。
◆アマゾネスプリンセスの(略)<3>
→「文明が遅れた、無知な田舎娘」的な印象になりがちなキャラクターだが、そんな事はない。
なぜなら、島で本を読んで勉強しているから!どこからその本ゲットしてんのかわからないけど、とにかく本をいっぱい読んでるから!
その本の知識から「生殖に男は必要だけど、快楽に男は必要ない」と言い切ってしまうのが処女全開でかわいい!
何がいいたいかって、ベタな「無知な田舎娘」扱いされていない部分が良かったということです。はい。
(ちなみにアマゾネスは神から作られていて、人間と話をするためにものすごい言語の数をしゃべることができます。でも基本的な言語は英語ですギリシャ語とかじゃないです、英語です。)
◆アマゾネス(略)<4>
→人間を守る(?)為に作られたアマゾネス達は、本もたくさん読むし言語もめっちゃしゃべれて博学です。
にも関わらず、人間の世界で「世界大戦」が起こっていることを知りません。その上、それを止めに出ようとするダイアナを母親が必死で引き留めます。
職務怠慢やろ。お前等何自分達だけユートピアみたいなところでぬくぬく生きとんねん。そりゃ職務放棄してたらそれだけパラダイスやろな、面倒事無くて!
◆アマ(略)<5>
→本を読みまくってる割には、人間に対して無知すぎる。
何が無知って「人間は完全に組織として生活している」とか。アマゾネスの中でも将軍だの何だのの上限関係があっただろうに、その辺を理解しないままで、自分の考えをべらべら喋るから、たまにイライラさせられる。
ちょっと見てりゃ自分の小さな島とは比べものにならんほどの巨大なグループであることくらい理解できるだろうに。本もイッパイ読んでんだからさ。←しつこい
◆アマゾネス……
→めっちゃ強いとかはまぁいいんだけどね、やっぱりレズが多そうだよね。←何
◆アマゾネスの島で全裸で風呂に入るスティーブに向かって「それは何?」というダイアナ
→羞恥を知りませんので、殿方の全裸を見ても平気なダイアナ。視線はアソコに集中します。
「それは何?」
言葉を失うスティーブ。
「えーっと、これは・・・・・・」
やや戸惑いながら視線を傾けると、そこに自分の腕時計があります。ダイアナはそれを見ていたのです。
ーーという落ちで、ベタだけどかわいいやりとりで良かった。
◆「生殖に男は必要だけど、快楽に男は必要ない」という名言
→粘土こねて、ゼウスに命を吹き込んでもらえれば量産できるアマゾネスにとっては生殖に男もがちで必要ないな。すげーな
◆アマゾネス母?「ダイアナは島唯一の子供」
→粘土こねる手が止まっとるんちゃうか!しゃんと捏ねろや!
コンベアで流して、流れ作業で作るんや!
◆毒ガス博士が増強剤(ガス)完成!
→上司に「こんなん作ってみました★」と目の前でカプセルを割ってガスを嗅がせます!
そいだら上司はめっちゃパワフルになります!(意識はちゃんとあって冷静だけど、力がみなぎっている)
自分がその上司だったら、毒ガス博士にいきなりなんも言わずガス吸わされたらめっちゃ怒る。
なのに、黙ってそれを認めるこの上司はできた人です。本当に。
◆ダイアナ「戦いを終わらせる!」「このままだと何千人もが死ぬのよ!」とか言っている
→その割に、自分が「悪」と思っている対戦国兵士をボッコボコ殺します。
スローモーションで、格好良くそいつらをぶっ殺します。
その人にも家族がいるんだよ。悲しむ人がいるんだよ。その人たちはね、「このままだと何千人もが死ぬ」の中の、一人一人なんだよ、ダイアナ。と悲しい気持ちにもなる。
その割には、通りがかりの襲われた街の人々を救いに無茶な侵攻をしていくダイアナ。おそらく街の人口以上の兵士をぶち殺したダイアナ。なんとも言えない気持ちになる。
◆一方で、軍人のスティーブ
→兵士を殴った後、ちゃんと銃で撃ってとどめを刺すという丁寧なお仕事です。モブに対しては「気絶させて終わり」的な表現で終わりがちだが、きっちりと殺しているところが評価できる。
彼は軍人なので間違いではないし、曖昧にせずそれをしっかりと映画で見せたところは凄い。
◆そういう意味での戦争
→これは英国側からの目線での戦争であって、もしワンダーウーマンが日本人とかと接触してたら枢軸国軍側とかになってたりするわけだろ??
「悪だ、敵だ」と言われているものは本当に悪なのか?その目線は一方からのものでしか無いのではないか?
とか、戦争のシーンでダイアナが暴れる度に思った。
◆塹壕に避難していた母親「街が襲われている!捕まったら奴隷にされる!!」と言われてダイアナが決起
→その割には、街に電気も通り水も出て酒もあって、ダイアナとかが戦っている間にも町人が(なぜか)外に出てこようとする始末。バカか。
捕まったら奴隷になるんちゃうんか。かなりの人がちらついてますけどお前等捕まったら全員奴隷に(略)という気持ちで突っ込みまくってしまい、あの街全体の流れはもうスーンとした顔で見るしかなかった。
そして最後は塔の上のスナイパーがラスボス扱い。普通将校とかそういうのがいるんじゃないのか?スナイパーでいいのか?
◆キス……
ほーら、いい感じでしょ!ほら、もうキスしますよ!処女が!おぼこいこの娘が!
強いけど、女の顔してるでしょ!これね、キスですよ!
この二人キッスするんですよ、ほーら!
◆チャーリー無能だけど、トラウマ持ちと考えたらリアル。
◆酋長の意味がわかんねかった・・・・。
→どこの土地で仲間になったのか、どうして知り合いなのか、どうして参加してきたのか、全然わからんままアブドゥル状態(笑)。
◆ダイアナの軍神アレスセンサーがポンコツすぎる
→謎の確信で人間をぶっ殺すダイアナ。
◆平和だから戦う必要は無いと、ダイアナ(主人公)を育てるアマゾン母。
→じゃあなんでダイアナが神ごろし最終兵器に任命されとんねん……
剣がハリボテ=ダイアナが産まれた時にはすでに神殺し兵器と分かっていた
ため、後に作成したと考えるのだがどうだろうか。そうでないとあの剣に神殺しの名前は付けんだろう。そしてそれを娘に持たせんだろう。
◆アレスがじじいやのに、アーマー着たらいいなりイキりはじめる。
◆爆撃機で飛び立つスティーブ
→表情がずるい。覚悟と、微量の後悔と、おそらく達成感と絶望。そんなのがないまぜになった感じで泣けた。
◆大空のスティーブのその後、ダイアナは……
→「あぁぁー!」という発狂芸で笑いそうになる自分。
あかん!思った通りや!あかん、わろたらあかんでと自分の両腕を強く掴んで耐えるしかない。
しばらく、鼻から必死に呼吸をして気持ちを落ち着けるのに必死だった。
なんだろう、普通はあそこにカタルシスを感じるんだろうな、たぶん。パワーの目覚めというか、そういう表現に発狂ってつきものだと思う。
だがもう、使い古されすぎてぼろぼろだろ、それ。と思ってしまい、もう笑いが出てしまってやばい。
◆ダイアナ、実はアマゾネス母と___の間の子供
→ブッフー!結局やっとるんやないかーーーーい!!
生殖に男もいるし、それって快楽なんやないかーーい!!!
アマゾネスの神聖さが崩壊するんじゃーーーい!!!
一気に人間くささが出過ぎて開いた口がふさがらんでカッサカサになるわ!
◆アマゾネスって歳をとらないのか??
→ダイアナが若いまま+六十年くらい足ってるっぽいんだけど……母親はダイアナが幼少時代に年相応に見えたから、実はあれでも何百歳とかなんやろか。なぞ。
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【総評】
★★☆☆☆
ほし、ふたちゅ!
時代背景は好きだけど、正義感が一方的すぎて入り込めなかった。
あと、なんか全体的にクサかったんだよな。最近見た映画の中でも、珍しくクサさを感じた。
そのクサさはたぶん、ベタすぎる展開とベタすぎる表現を使いまくってたからだと思う。
ダイアナはめっちゃ美人だし、スティーブも覚悟決まってて格好よかったけど、なんか曖昧というか、ぼんやりした印象を受けた。
次回作が出たら見るかは微妙。でも見るんかなぁダイアナかわいいし。