スーサイド・スクワッドのレビュー・感想・評価
全88件中、41~60件目を表示
楽しかった!
何と言ってもハーレイ・クインのブッ飛び方が素晴らしかった。
最初は気持ち悪いと思ったジョーカーも、何だかだんだんカッコよく見えてくるから不思議。
また、演出もスタイリッシュで、音楽のチョイスも良かった。
ただ、魔女の存在とか、市民がモンスターに変えられたりする所はちょっとファンタジーが強すぎると感じた。
しかし全体を通してふっと笑えるシーンが多く、ストーリーの薄さを気にしなければとても楽しめた。
古代の魔女VS 現代の小悪魔
白塗り狂人ジョーカーと短パンバット女ハーレイクインによるクレージーな恋物語。
これに、人気俳優ウィルスミスによる天才狙撃者のわが娘を思う父親の物語が加わる。
さらにディアブロという心を病んだ超絶火炎芸人の炎のバトルがあり、さらに、地下水道を住処とするヘビ怪人という見た目も人間ではない超人と、見た目は普通のなんの特殊能力があるのか不明なブーメランという強盗。
ほかにも女性日本刀つかいなど数人。これがスーサイドスクワッド。
バットマンが裏で糸をひいているらしい事が何度も表現される。しかし、彼らスクワッドの悪人ぶりがいま一つの上に、ストーリーも複雑すぎてよくわからない。毒をもって毒を制することは可能かという命題はあるのだが。
古代の魔女に取り憑かれた女性の古代研究者がなにかの加減で豹変するのだが、この古代の魔女の人間全般に対する怒りみたいなものは、ほぼなんの説明もなく、いきなり弟の魂を復活させて人類を絶滅させる計画を地下で企て始める。
魔女の呪いの力はとんでもないもので、あらゆる人間をゾンビのような妖怪に変え、手下にし、地球の裏の海の上のタンカーも稲妻で真っ二つにし、秘密要塞を攻撃することも可能。全てを瞬時にやることはできないが、人類の絶滅も時間の問題。人類は魔女の手によって絶滅するのか。
ストーリーには目新しいものがない。と私は思う。三流映画を豪華にやろうという意思は感じられるものの、全てがなにかのチープな二番煎じになっているような気もする。映像も音楽も迫力は抜群なのに残念。Xメンシリーズや、アベンジャーズへの対抗馬としてはメンツも組織も弱い。
そもそも凄腕傭兵軍団なんてものは、イカれ野郎ばかりに違いない。私が思うに、いくつかの残酷残忍なカットは完全に削除され、ストーリーも改変されているのではないだろうか。スピーディな展開だが、あっけなかったり、強引なもって行き方が多すぎる。
そして、古代の魔女の人間に対する怒りがそもそも不明。
まあ、魔女迫害の歴史はあるけれど。怒りも能力も強大なのに、馬鹿すぎる。封印されていた強大な魔女を見つけた。魔女に憑依されていた女を隊長が好きになった。魔女の心臓を押さえているのに女に簡単に逃げられた。
女に逃げられた後に心臓も奪われた。
魔女自体は、肉弾戦に弱い。すべての人間をゾンビ化するには問題がありそうだ。映画の最後の最後まで見た人は知るのだが、地下鉄の事件は、はじめから全て黒人中年女の仕組んだ壮大なる陰謀ではないのかという疑いが発生しています。この映画自体は、いまひとつスカッとしない、もやもやとしたしたものが残るようなどうしようもない映画だ。しかし、バットマン好きなら最後まで観るべし。
悪人も人間である事に変わりはない
映画という文化において、なぜか悪人は悪人として、善人は善人として描かなければいけないという決まりが、暗黙的に出来上がってしまっている。
この人はこういう人間のはずだから、この場面でこういう行動を取るのは理解できない、違う行動を取るべきだ。
人物の描写が出来ていない、と。
だが、人間の性格というものは、決まっているようで決まっていない。
個人的な考えで言わせてもらうと、知り合いでもなんでもない登場人物が取る行動の理由など、知ったこっちゃない。
悪人とされている人物が急に人助けをしようが、善人であるような人物が、急に人を殺そうが関係ない。
ただ「そういう人間」なんだと思うだけだ。
こんな事を語りたくなったのは、僕がこの映画を観て、監督が「映画」のいかにもな「悪役」を主人公にしようとしたのではなく、「罪を犯した人間」を主人公にしたかったのだと感じたからだ。
そこが気に入らない人も、もちろん居るだろう。
期待した人ほど、地味に映ったはずだ。
映画なんだから、もっと突き抜けろと。
コミック原作なんだから、もっと派手にやれと。
昔だったら、僕もそう思ったかもしれない。
けれど、映画はどんなジャンルであれ「人間」を描く事には変わりがないと思っている今では、僕の目から見るとこの映画は、良い人物の描き方をしているように見えた。
例えば、みんなに大人気のハーレイクイン。
一見するとネジが外れた女にしか見えないが、愛する人との生活に憧れ、その死に泣き、友情に厚く、友人には決してその弱みを見せない。
こういった映画には珍しく、性格が多面性を帯びている。
だが、そういった描写を意識しすぎて、余計なものまで付け加えてしまっている部分もある。
例えば火を武器にするディアブロの回想。
彼の葛藤だけは余計だと思ったが、わざわざ回想を入れて感傷的にするのはいただけない。
カタナの刀への語りにしても、いかにもな感じがして、格好悪い。
なので、各々の人物描写に関しては、良くもあり悪くもありと言ったところだろう。
最後に、全編を通じて画面のコントラストにあまりメリハリが無く、見づらく感じた。
大部分が夜の場面ばかりなのだから、もっと照明を頑張ってほしかった。
ダメ系くだらない映画
最初からくだらない映画だろうとは思いつつ、くだらない系イケてる映画を期待して鑑賞。結果はくだらない上にイケてないダメ映画。ストーリーもキャラクターも敵も中途半端だしツッコミどころ多すぎる。
ラスボスより強そうな弟をちょろい爆弾であっけなく殺しちゃだめっしょ。しかもラスボスも刀であっさり殺し過ぎ。ストーリーないんだからさーせめてラスボス対決くらいはアクション&CGガンバレよって思う。そこしか見どころないんだからさ(-_-;)そこなかったらしょーもなさしか残んないわ
予告がとても可愛い。予告が全て。
ハーレイ・クインが可愛い。
ポスターでボスキャラ並みに存在感のあったジョーカー。しかしそのジョーカーは申し訳程度に話に混ぜた感じ。そこでまず拍子抜け。
今回の敵に対して味方のメンツが弱く見えてしまい勝てた事に納得が出来ない。説得力もない。魔女の作った最終兵器は、人間の作った爆弾でなんとかできるんかい…と冷めてしまう。魔女との戦いも結局肉弾戦。お前その特別な力使えよと。
悪いキャラなら悪に突き抜けてほしかったなぁ…ハーレイ・クインは可愛い。いい。
あとカタナ、あのキャラだけ浮いてしまっていたように見える…。
悪党らしく好き勝手に暴れてほしかったなぁ。なんだか、こんな戦闘ならアベンジャーズでもよくない?となった。
予告は好きだしハーレイ・クインも好き。
単純に楽しめた。 政府の失策の尻拭いを悪党にさせて、外に漏れないよ...
単純に楽しめた。
政府の失策の尻拭いを悪党にさせて、外に漏れないようにまた塀の中へ監禁。
チャンチャン♪
という映画。
デッドショットとハーレイクイン+ジョーカー。
キャラありきの映画、それでいい。
世界救わなくていいって!
期待していた映画でした。・・・
感想は・・・微妙!惜しい!
脚本が悪いのか、編集が悪いのか?
本当キャラクターは良いのです。が!
ストーリーがもう!
だらだら延々と戦ってるだけ。
撮りたい画をまず撮って、それにストーリーを付け足したという感じ。
だから、画は良いんです。
話としてスーパーマン級の敵が出てきた場合に備える為に極悪人を集めようとします。しかし集めたのが犯罪者だけ、特殊能力を持っているのが皆無。(いるにはいるんですが、ネタバレになるので触れません)
人類抹殺しようとする今回のラスボスがスーパーマン級の力を持っているメタヒューマン、これをスーサイドスクワッドが倒すのですが倒し方が(苦笑)
これは、「バットマンVSスーパーマン」でも思ったのですがパワーバランス悪すぎ!このメンツじゃスーパーマンに勝てませんよ(笑)政府高官の黒人女性も何故このメンバーにしたのか?
今回ポスターやグッズがPOPな感じのデザインが多いのですが、作風はやはり
「バットマンVSスーパーマン」に合わせるようにシリアス風(何とか軽い感じを出そうとしているのがジョーカーやハーレークイン)なので、ばか騒ぎのイメージで観ると違和感があるかと。
要は、バットマンの世界観がベースになっているとスーパーパワーが浮いてしまうですよね。今後どうやって整合性取ってくのか。
だから、今回も敵をテロ組織くらいにしておけば、まだバランスも良かったと思うのですが、やたら派手な画で世界救おうとするからおかしな事に。
見終わった後の感想が、悪役ジョーカー、ハーレークイン、デッドショットの「バットマン」で良くね?(笑)
予告が全て。
ハーレイ・クインというヒロイン推しで終わっている作品。
ハッキリいってこれも予告が上手い作品なので予告が全て。
あとはグチャグチャドンパチやっているだけだし、脚本も
たいそうグダグダなのは否めない。単純な話なので面白く
なくても映像だけで十分楽しめたりはするが、悪役が悪党
らしくないご愛嬌に終始しているので盛り上がりも欠ける。
主役の様に真ん中にデーン!と構えたジョーカーが端役で、
しかし彼だけがいかにも悪党面構えなので笑ってしまった。
そもそもウィルは見た目を変えても善人ぶりが全身に出る。
マーゴットは十分可愛いが、思ったほどインパクトがなく、
彼女でスピンオフ作れるの??という感じ。カタナも残念。
マーベルに対抗しているのがかえって痛々しく感じられる。
(あの極悪オバハンも半ケツ出して歩けば面白いのにねぇ~)
ハーレークイーンは可愛い
一人一人のキャラクターがバラバラすぎてまとまりがないと思った。
百発百中の殺し屋から炎を操る人まで様々。
これって統一感なさすぎるやろ?みたいな。
アベンジャーズもそんな感じだけど
あとは魔女に銃で撃ちまくっても効かなかったのに、刀で心臓簡単に取り出せてしまって、何故??と思ったわw
こんな魔女に世界征服されそうになるなんてダサすぎるだろー
エンドロールが流れてきても一曲は必ず聞くべき。
ハーレクインと、綺麗なジョーカーを楽しもう
点在するストーリーが絡まってなくて、消化不良。
濃いキャラを詰め込み過ぎ。
悪役らしさもだいぶ少なめ。
いい意味でイカれた映画を期待しましたが残念。
途中からハーレクインの恋物語として見てました。
少々残忍でネジの飛んだジョーカーさんを、身を滅ぼすほど愛してしまうハーレクイン。
捨て駒が愛しくなるなんてありきたりなロマンスだからこそ、濃いキャラが活きてる。
ヒースと違って感じられる人間味が、なんか気に入らないなと思って見てたけど、
ハーレクインのために色々頑張っちゃうジョーカーさんが、最後は好きになってしまいました。
娯楽として、充分見る価値のある映画です。
ストーリーよりキャラで楽しんだ方がおすすめ。
コメディだと思えばね
嫌な予感がしていたけど期待値でなく基準値を遥かに下回る仕上がりでビックリした。悪人しか出てなくて誰かに寄り添えなくても、芯のある作品なら楽しかったんだろうがそうではない。だからエンドロールが始まると速攻で出て行く客が多かったのはよくわかるし、その後のベン・アフレックの小芝居もどうでもよかった。
金に汚い殺し屋(だけど娘には弱い)、頭の弱いビッチ(だけど一途)、自身の邪悪さを恥じているギャング(でもキレると強い)とかの二面性で主要キャラを固めた結果、全員がよくわからない人になって行動原理とかも理解不能、というか描こうとすらしていない。潔いのではなくただ酷い本だと言える。
彼らの邪悪さこそが武器になるぶっ飛んだハナシにしなかったのが失敗だろう。悪人が更生しそうになったりとかブレすぎで、悪人じゃないカタナの造形も酷い。まあそれでもアメリカ兵の護衛を日本人がやるという構図は笑える。あっさり離れるけども。
繰り返される「エンチャントレス‥」は笑うところだよね。「はあ?名前呼ぶだけ?笑」てなるし。そしてクライマックスはなんと魔女との格闘戦が繰り広げられてポカンとさせられて、しまいには「もういい!」てなる。ここが一番笑えたかな。メタ的に。
『フューリー』ではそれなりの作家性を感じたデヴィッド・エアーだけど、スナイダーが絡むとロクなことにならないな。
コスプレ
酷評が多いので期待値をかなり下げて観たからか、結構好きでした(^_^;)。
少なくとも"Batman vs Superman"よりは良かったと思うのですが…。
ラスボスが先日のX-Men古代の能力者復活系で、似たような感じだなぁとは思いました。
悪人も、過去の傷と愛の苦しみを抱えていることを、ちょいとしつこいくらい描いているので、凶悪人という感じはしなかったです。能力高い受刑者を集めたな、という程度。それよりViola Davis演じるボスが悪過ぎ!でも彼女はあまり悪役が似合わないかなぁ。
LetoのJokerもイマイチだと思いました。Katana〜日本がアメリカを守っている珍しい構図、良いじゃないですか。
途中皆で一杯やるのはよく分からない(苦笑)。やたらと盛り込まれる苦悩に同情はするけれど、感動はしませんでした。でも、魔女を相手に、遠慮なく自分らのワルパワーを出せて良かったんじゃないでしょうか。
Margot Robbieは期待通りの可愛さ、Cara Delevingneも綺麗でしたよ。
限りなく水に近いカルピス
試写会で鑑賞。いやぁ無料で観られて良かった。
自腹を切っていたらもっと低い評価を付けたと思います。
ストーリーは極めて薄味。
キャラクターを説明しなきゃいけないから、
それに多くの時間が取られた感じでしょうか。
それにしても、ラスボスを倒すのが爆弾っって…。
なんか良くわかんないけど
ウェーイwwwってしたい人には良いんでしょうか。
まぁ面白そうなのは雰囲気だけでしたね。
マーゴットロビーの映画
初の4DXで鑑賞。思った以上で映画に集中できなかったけど、それでもいい映画。水しぶきすごい…
ひたすらかわいいマーゴットロビーと女優やってるカーラを見る。
なんのために戦っているか、なぜ敵になるのか、いまいちはっきりしないまま進むストーリー。
ウィルスミスはいい役もらってたなー。ブーメランの人は最後までよくわからなかったなー。
そしてジョエルキナマンがかっこよかった♡
ベンアフレックがちょろっとでできて、あ、バットマンも観なきゃ!と思わされ終わった。
古めの音楽もみんなが好きなのを選んでるのかなー、よかったと思う!
内容はさておき、ハーレイ・クインがかわいい映画 スーパーマンがいな...
内容はさておき、ハーレイ・クインがかわいい映画
スーパーマンがいなくなり、それに匹敵する敵が現れた時の為に結成したチームだが、キャラの活躍具合が微妙に思えた
原作分からないがディアブロ(火を操る)、デットショット(百発百中)以外あまり強くないのでは、、
スーサイドスクワッド以外にも関連アメコミキャラでいっぱいでて来てワクワクする
フラッグ リーダー
ハーレイ・クイン ルックス最高、オツム最狂、ケツ
デッドショット 百発百中スナイパー、ウィル・スミスは銃が似合う
エンチャントレス 魔女、憑依するシーンはリアル
ディアブロ 悪魔と呼ばれた火を操る男(メタヒューマン呼び方はフラッシュと同じだね)
カタナ フラッグの護衛、ブツブツ日本語がうるさい
キラークロック ワニ男、強そうだが服脱いだ時に物凄いなで肩でがっかり
スリップノット だれですか?
キャプテンブーメラン 微妙だね
ジョーカーは準レギュラー的なポジションで
バットマンはデッドショットとハーレイ・クインの回想シーン、
フラッシュも一瞬でて来て豪華
なんだか残念。
マーベル・ユニバースに対抗しているのか、DCコミックスのほうも広く展開するようになった。
本作は単独かと思われたが、バットマンが登場し、ラストではブルース・ウェイン(ベン・アフレック)も登場。そのつながりは楽しく思えた。
本作の原作がどうなっているのかわからないが、戦う相手があんな超現実的なモノだとは思わなかった。
いわば囚人を集めて部隊を作って、誰と戦うのだろうとは思っていたが。
おかげでテンションは下がった。
デビッド・エアーはどうしたかったのか。アメコミ映画にただ参加したかったのか、そんな気さえする。
ジョーカー(ジャレッド・レト)も本作に必要だったのかどうか。
かなり微妙な作品になってしまった。
いやぁ
がっかりでしたよ。
すごく期待してたんですがねぇ。
なんというか…
雰囲気とセンスはいいのですが、話が…
まとめすぎたのかなんというか。
なんだろう、個々のキャラをもっと生かしてほしいというかハーレクインばっかりというか、デッドショットカッコ良すぎというか。
ジョーカーもあまり出てこないし。
地獄から来た勇者ども
DC映画の前2作は、映像的には物凄いしアクションにも興奮
できたのでいちおう平均以上のスコアは付けたのだけど、
なんだか重くて堅苦しくてイマイチ印象が良くない。
(まあ僕は昔からザック・スナイダー作品とは相性が悪い)
その反動もあり、
監督が異なる上にイカした&イカれた名悪党大集合という
この『スーサイド・スクワッド』は楽しみにしていた。
クイーンの名曲『ボヘミアン・ラプソディ』が見事に
ハマった予告編なんて見た日にゃテンションぶち上げですよ。
フォー・ミィィーーーー!!って。(←うるせえ)
なので僕が本作に期待していたのは大きく2点。
個性的過ぎる名悪党(ヴィラン)達の大暴れと、
前2作の堅苦しさをブッ飛ばすトチ狂ったユーモアだ。
.
.
.
で、まあ、結論から書くと、楽しかった。
イカれたキャラにイカれたユーモア、期待したものは
キッチリ見せてくれるし、予告編だけでは全く
予測のつかないストーリー展開も良い良い。
予告で敵らしい敵が登場しないので不思議に思っていたが――
いやいや、エンチャントレス、アンタ敵だったの!?
そんで救出対象のVIPってウォラーおばさんかい!
しかも助けてからすぐ捕まるんかい!みたいな。
単に『悪党集結させて敵やっつけます』という流れではなく、
身内がいきなり最大の敵になったり、本来のターゲット
とは縁も所縁も無いジョーカーが乱入してきたり、
状況が二転三転するシナリオが面白い。
ヴィラン一挙紹介の序盤は賑やかで楽しいし、
エンチャントレスの暴走から“スクワッド”出動までの流れ、
後半から矢継ぎ早に盛り込まれるアクションシーンなど
最初から最後まで全く飽きずに観ることができた。
.
.
.
“スーサイド・スクワッド”の主要メンバーも個性的。
印象的なのはやっぱデッドショットとハーレイ・クインかね。
デッドショットは原作と比べてちょっと優し過ぎるが、
娘想いなところや、同じような境遇の仲間達に対しての
漢気溢れる対応など、この作品単体として見れば
これはこれでカッコいい。百発百中の銃捌きもシビれる。
カワイイ顔して敵をバットで撲殺しまくるハーレイ・クインも
こすっからく見えて実は純情一直線なのが魅力的。
悪魔も惚れる献身ぶりで、ジョーカーとの最高に
迷惑なバカップルぶりが微笑ましい(か?)。
悲嘆に暮れながらも他人には涙を見せない健気さも良いね。
エル・ディアブロやキラークロックといった他のメンツも
自分達が世間から見れば化け物やクズであることを
重々自覚しているが、悪党にも悪党なりに破っては
いけない一線や譲れない矜持(きょうじ)がある。
まあちょっと根の善い人ばっかな気もするが、
てんでんばらばらな彼らが、各々の誇りをかけて
団結するクライマックスの流れにはグッときた。
.
.
.
けど、残念だった点も幾つか。
ひとつ目はメインキャラの書き込み。
本作にはざっと10人超のヴィランやヒーローが登場する。
2時間の尺で捌き切れるの?と不安視していたがやはり、
デッドショット、ハーレイクイン、エル・ディアブロ以外は
キャラ立ちがイマイチだったり特徴的なアクションが
少なかったりと薄味になってしまった感アリ。
特にミス・カタナは(見た目と日本語以外)目立たないし、
キャプテン・ブーメランなんて一番好き勝手やってる
最高のキャラなのに、暴れっぷりが足りず勿体無い。
ブーメランも姑息な手も、もっと使ってほしかった。
あ、スリップノットは最初から死相が出てたから
大丈夫(笑)。名前通りのスベり知らずな死にっぷり。
もうひとつはアクションシーンの演出。
派手なシーン満載で楽しいんだけど、色々とアラも目立つ。
例えば"スクワッド"のメンツが初めて共闘する市街戦シーン。
いよいよ戦闘開始!というシーンなのに、全体的に
暗くてキャラの動きや敵の姿は見辛いし、随所に
挟み込まれるスロー演出のキレも今一歩。
ハーレイ・クインのエレベータバトルが挟み込まれる
タイミング、クライマックスで主人公たちが順番に
攻撃して吹っ飛ばされるくだりなども、編集が
ブツ切りに感じるというか、流れが悪い。
ちょっと不安視してはいたのだけど、
監督のデビッド・エアーは過去作を観ても硬派で
リアリティのある銃撃戦は間違いなく得意な方だが、
本作のようにユーモアもケレン味もたっぷり要求される
アクション映画を演出したことはこれまで一度も無いハズ。
今回はそんな彼の苦心が伝わってくるような編集なのである。
それでも、ユーモアセンスはあんまり無い
監督さんなのではと思っていたので(←コラ)、
思っていたよりユーモラスなシーンがふんだんに
盛り込まれてたのはひと安心というか何というか。
もうひとつ不満点というか不明点。
エンチャントレス姉弟って一体何がしたかったのかしら?
あれって落雷兵器兼メタヒューマンを呼び出すポータル?
.
.
.
とまあ、
冒頭で書いたDC映画前2作よりアクション演出には難がある。
だけど、キャラクターの魅力やユーモアという面では
断然こちらに軍配が上がると思います。楽しかった。
スコアは同じ3.5判定としたが、個人的には『BVS』よりこっちがやや好み。
<2016.09.10鑑賞>
.
.
.
.
余談:
ジャレッド・レト演じる今回のジョーカー。
狂気と混沌のヒース・レジャー版は踏襲せず
(まああんなの本作に出たら話メチャクチャになるし)、
銀歯と入れ墨を除けば原作寄りになってて自分は好み。
ニコルソンより太っ……ゴホン、体型も原作に近いし。
これは二本立て感覚で観たほうがいいかも。
DCシリーズの経過映画。ジョーカー、ハーレークインの登場紹介映画。内容ほぼありません。バットマンが映画前後に出てくる。
スーパーマンVSバットマン観終わった直後にダラダラ見るか。次回にやるであろう、ジョーカーVSバットマンの前に観るのがいいかも。
内容があまり入ってこなかったけどかなり身内ネタのストーリーです!
ハーレークインはグッド!ジョーカーは次回の為にほとんど出てこないです!
全88件中、41~60件目を表示