「吐き気をもよおす『邪悪』とはッ! ウィル・スミス、そのババアを引っ叩いてくれっ〜💢」スーサイド・スクワッド たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
吐き気をもよおす『邪悪』とはッ! ウィル・スミス、そのババアを引っ叩いてくれっ〜💢
DCアメコミ・ヒーローが一堂に会する「DCEU」シリーズの第3作にして、ヴィランにより構成された即席部隊”スーサイド・スクワッド”の活躍を描いた『スーサイド・スクワッド』シリーズの第1作。
アメリカ政府はメタヒューマンの脅威に対抗する為、デッドショットやハーレイ・クインなど、ヒーローの手によって捕まったヴィランたちを集め、タスクフォースX、通称”スーサイド・スクワッド”という部隊を設立。
彼らは減刑と引き換えに、決死のミッションへと駆り出されることとなる…。
○キャスト
ブルース・ウェイン/バットマン…ベン・アフレック。
バリー・アレン/フラッシュ…エズラ・ミラー。
○新キャスト
百発百中の狙撃手、フロイド・ロートン/デッドショットを演じるのは『メン・イン・ブラック』シリーズや『アイ・アム・レジェンド』の、名優ウィル・スミス。
タスクフォースXの指揮官、リック・フラッグを演じるのは『ドラゴン・タトゥーの女』『ロボコップ』のヨエル・キナマン。
ジョーカーの恋人、ハーリーン・クインゼル/ハーレイ・クインを演じるのは『アバウト・タイム 愛おしい時間について』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のマーゴット・ロビー。
”犯罪界の道化王子”、ジョーカーを演じるのは『ファイト・クラブ』『パニック・ルーム』の、オスカー俳優ジャレッド・レト。
アメリカ大統領補佐官、デクスター・トリヴァーを演じるのは『イコライザー』やテレビドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のデヴィッド・ハーバー。
魔女を身体の中に封じ込めている考古学者ジューン・ムーン/エンチャントレスを演じるのは『アンナ・カレーニナ』『PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜』のカーラ・デルヴィーニュ。
なお、前2作の監督を担当したザック・スナイダーは、本作では製作総指揮として参加している。
第89回 アカデミー賞において、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞!
つまらないだの駄作だのと、さんざっぱら批判されている本作。
後にジェームズ・ガンちゃんが『ザ・スーサイド・スクワッド』という映画を作ったことで、いよいよこの映画は黒歴史と化してしまった感がある。
今更になって初めて観てみたのだが、期待値が底をついていたおかげか、そんなボロクソに叩くほど悪くはないと思った。…まぁ別に良くもなかったんだけど😅
この映画、唯一にして最大の功績。
それはやはりマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインをスクリーンに誕生させたことでしょう!✨
はっきり言って、ハーレイが居なかったらこの映画はかなりの地獄だった💦
彼女の弾けんばかりの魅力のおかげで、なんとか一本の映画としての体裁を保ったって感じかな…。
この映画、一見すると凄く楽しそう。
ウィル・スミス主演のアクション映画だし、「悪魔を憐れむ歌」とか「朝日のあたる家」とか「D4C」とかの超有名なロックの名曲がサントラとして使用されているし、何より愚連隊がチームを組んで最悪なミッションに参加するという設定が超面白い!!
実際、始まってから30分くらいはすっごくワクワクするんだけど…。
見進めるうちに段々とあらっ?という感じが…。なんか映画全体がうまくロールしていない…。
全体的にのペーっとしていて、バイブスが上がる場面が一つもなかったなぁ。
なんなんすかね、この低温な感じは?
凄く面白くなりそうなのに、なんか上手く噛み合っていない感じが最後まで続く。
塩を振り忘れたポテトフライを齧りながら、「あれ?なんでこんなに美味しくないんだろう?」と頭を捻っている。そんな感じの映画です、はい。
特にダメなところを一つ挙げるとしたら、ハーレイ以外のキャラクター・デザインがあまりにもダサすぎる💢
主人公であるデッドショットのマスク、なんあれ!?
なんかペラッペラしてるし、サイズ感は大きいし。
あれを被っている時のデッドショットは、ただのコスプレ野郎にしか見えない。凄く頭でっかちに見えて、全然カッコ良くない。そりゃウィル・スミスの顔をずっと隠しておく訳にもいかないんだろうけどさ。マスク姿の場面が少ないからこそ、もっと気合を入れてデザインしてよ〜😭
キラー・クロックもさ、もっとサイズをデカくするだけで存在感増したでしょうに。
いっそ3メートルくらいの大男にしちゃえば良かったのに。これじゃただの泳ぎのうまくて牙が生えたマッチョな人じゃん。
メイクでキラークロックを表現したのは素直に凄い👏だけどさ、ここはCGを使ってもっとドカーンと迫力あるキャラクターにしちゃった方がよかったんでないかな。
エンチャントレスとその弟も、デザインが垢抜けない。
というか、エンチャントレスのクソださダンスはなんなんだ…😅カーラ・デルヴィーニュもさぞや恥ずかしかったことでしょう。
あの貞子モードの時は怖いしエッチな良デザインだと思うんだけど、ラスボスモードがねぇ…。
極め付けはジョーカー🃏
ヒース・レジャーのジョーカーとは全く違うアプローチを試みたということは高く評価したい。
…んだけど、やっぱりダサいよなぁ。カッコつけてる感じが透けて見えて、観ていて結構キツイものがあった。
物語的には出てこなくても問題ない…というか、出てこない方が映画的には纏まりがあって良かったのでは?と思ってしまうほどのしょぼしょぼキャラだったのもマイナス。
ジャレッド・レトーの頑張りは認めるけど、ジョーカーにはもう少しカリスマ性を持たせてください🌀
カタナとブーメランと炎の人は、印象薄すぎてよく覚えていない!!
モブ敵のデザインもCAPCOMのゾンビゲームの雑魚敵みたいで面白みのかけらもない。
面白みのないやつと面白みのないやつが闘うんだから、そりゃ面白くなるわけがないよな…😅
クライマックスバトルは超つまらない。
つまらなすぎて逆に凄い。
雨の降りすぎで画面が見づらいし。というか何をどうすれば勝ちなのかわからん。徹頭徹尾何が何やらよくわからん。
あの弟は爆発で死んだの?あ、そうなの?…ふーん。
結局、チームものってそれぞれのキャラクターの個性が一番大事なんだろう。
どうしてそのキャラはこのチームに選ばれたのか?その理由をはっきりさせないと、ただのB級キャラのアソートセットになってしまうということを、この映画で学ぶことができた。
「DCEU」シリーズの第3作目のはずなのに、良くも悪くもウィル・スミス映画になってしまっていた。
酷評はしたけど、前2作に比べるとランタイムも短くてまあまあ観やすいし、なんとなくは楽しめる一作ではあると思う。
とはいえ三者凡退であることに変わりはない。…このシリーズ大丈夫なのか💦
あっ、そうそう。この映画最大の悪役、アマンダ・ウォラーのババアにはなんのお咎めもなかったのはいただけない💢
すっごく胸糞が悪かったので、ウィル・スミスさん、一発得意のビンタをお見舞いしてやって下さいッ! ( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン