「ある意味登場人物、全員悪人みたいなアウトレイジだった。」スーサイド・スクワッド Theo5さんの映画レビュー(感想・評価)
ある意味登場人物、全員悪人みたいなアウトレイジだった。
上手く悪人側に情を持たせて、非悪人側をどう考えてもお前、悪の方じゃないかという演出で悪人チームを格好良く見せている手法が少し、仰々しくて鼻に付くが、良い魅せ方だと思った。
結構酷評されているのを見て、不安だったが、ちっともややこしくない解りやすい仲間を集めてボスを倒しに行くんだという単純なストーリーに、言う事を聞く訳がない、悪達をどうにかしてまとめ上げるという重りを付ける事で単純なストーリーを面白く装飾していて最後まで飽きずに見られた。
私はそこまで原作愛とかバットマンシリーズにおいての愛着がないのでなのかもしれないが、少しでも愛着がある人の不満が酷評に繋がっているのではないかと予想する。
確かにご都合主義というか、悪役が良いやつすぎるなと思うような場面もあった。
一度任務から逃げ出したブーメランが戻って来る場面は違和感を感じた。
彼のキャラを鑑みるにあそこは自由になったと逃げだすのが、自然だと思う。
最後にジェーンが蘇ったのも出来すぎだし、もしそれが出来るのなら炎の彼も爆発は無効でしたみたいな感じで生き返っても良いはずだ。
あまりにチート能力で強すぎて使い辛かったから殺しましたのようにしか思えない。
最後も助けたボスの言いなりになるのも不自然で、ただただ自分達の犯した罪のマッチポンプに利用されただけであって、本当に地球を救ったヒーローだと胸を張っていいし、なんにせよ胸糞が悪い。
爆弾が怖いのは解るが、ハーレイクインは解除されてるのだから従う必要はないはずだ。
牢屋の中の方が楽しそうだから、彼女はそんな性格だからみたいな説明も出来なくはないが、それはあまりにも苦しい。
ただあまりそういう細かい事を考えずに、個性豊かな悪者達が徒党を組んで地球を救いに行く話だと割り切って見れれば映画としては良く出来ている。