「古代の魔女VS 現代の小悪魔」スーサイド・スクワッド akkie246さんの映画レビュー(感想・評価)
古代の魔女VS 現代の小悪魔
白塗り狂人ジョーカーと短パンバット女ハーレイクインによるクレージーな恋物語。
これに、人気俳優ウィルスミスによる天才狙撃者のわが娘を思う父親の物語が加わる。
さらにディアブロという心を病んだ超絶火炎芸人の炎のバトルがあり、さらに、地下水道を住処とするヘビ怪人という見た目も人間ではない超人と、見た目は普通のなんの特殊能力があるのか不明なブーメランという強盗。
ほかにも女性日本刀つかいなど数人。これがスーサイドスクワッド。
バットマンが裏で糸をひいているらしい事が何度も表現される。しかし、彼らスクワッドの悪人ぶりがいま一つの上に、ストーリーも複雑すぎてよくわからない。毒をもって毒を制することは可能かという命題はあるのだが。
古代の魔女に取り憑かれた女性の古代研究者がなにかの加減で豹変するのだが、この古代の魔女の人間全般に対する怒りみたいなものは、ほぼなんの説明もなく、いきなり弟の魂を復活させて人類を絶滅させる計画を地下で企て始める。
魔女の呪いの力はとんでもないもので、あらゆる人間をゾンビのような妖怪に変え、手下にし、地球の裏の海の上のタンカーも稲妻で真っ二つにし、秘密要塞を攻撃することも可能。全てを瞬時にやることはできないが、人類の絶滅も時間の問題。人類は魔女の手によって絶滅するのか。
ストーリーには目新しいものがない。と私は思う。三流映画を豪華にやろうという意思は感じられるものの、全てがなにかのチープな二番煎じになっているような気もする。映像も音楽も迫力は抜群なのに残念。Xメンシリーズや、アベンジャーズへの対抗馬としてはメンツも組織も弱い。
そもそも凄腕傭兵軍団なんてものは、イカれ野郎ばかりに違いない。私が思うに、いくつかの残酷残忍なカットは完全に削除され、ストーリーも改変されているのではないだろうか。スピーディな展開だが、あっけなかったり、強引なもって行き方が多すぎる。
そして、古代の魔女の人間に対する怒りがそもそも不明。
まあ、魔女迫害の歴史はあるけれど。怒りも能力も強大なのに、馬鹿すぎる。封印されていた強大な魔女を見つけた。魔女に憑依されていた女を隊長が好きになった。魔女の心臓を押さえているのに女に簡単に逃げられた。
女に逃げられた後に心臓も奪われた。
魔女自体は、肉弾戦に弱い。すべての人間をゾンビ化するには問題がありそうだ。映画の最後の最後まで見た人は知るのだが、地下鉄の事件は、はじめから全て黒人中年女の仕組んだ壮大なる陰謀ではないのかという疑いが発生しています。この映画自体は、いまひとつスカッとしない、もやもやとしたしたものが残るようなどうしようもない映画だ。しかし、バットマン好きなら最後まで観るべし。