劇場公開日 2016年9月10日

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「CMのことは忘れろ!あれはよくないCMだ!」スーサイド・スクワッド サブレさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5CMのことは忘れろ!あれはよくないCMだ!

2016年9月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

ボヘミアン・ラプソディのCMで茶の間になじんだヴィランだらけのヒーローもの?ヴィランたちがチームを結成してゴッサムシティの王ジョーカーに立ち向かう話・・・ではない。CMだけ見るとそんな感じだけど。上映が始まったらCMのことはきれいさっぱり忘れるのが吉。

出てくるヴィランは狂気の女ハーレイ・クイーン、凄腕暗殺者デッドショット、生まれついての怪物キラー・クロック、悪魔の力を持ったディアブロ、最強の超人類エンチャントレス、便利な一般人ブーメラン。
結成して立ち向かう、というよりは、結成するタイミングでトラブルが起きたから急ごしらえだけど急いで何とかしたという話。作中にジョーカーが必要だったかというとそうでもない。もっとやばいやつ出たし。
CMからの先入観を捨てきればとても面白い作品。でも、スリップ・ノットはあれなんだったんだ。

悪党が楽しくドンパチやってぶちのめす映画だったらもっと高評価だったのだけど、変に正義感を持ったやつがいるせいで正義なのか悪なのかよくわからない作風になってしまった。いや、ドンパチの部分は楽しかったけどね。正義っていうか打算や仲間意識の方が強かったし。ひとつ言えることは、チーム結成の立役者の方がよっぽど悪党よ。
あと、ジョーカーかな。もっと狂気に満ちたやり口をしてくると思っていたけど、卑劣で大胆不敵な行動をぶちまけるだけ。んーこう書くと十分だな。ヒースのジョーカーに心を奪われすぎたか。

DCもいよいよマーベルのように複数作品を経てお祭り映画をやる気になったらしく、今作にはファンにとってはおなじみのあいつや新しい超人類も出てくる。来年にはワンダーウーマンの映画もやるし、続編が非常に楽しみ。正義のチームとの比較で、次からはもっと悪いところを見せてほしい。

サブレ