「We are bad guys, that's what we do. 余り悪人悪人していない悪人達のヒーロー映画」スーサイド・スクワッド アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
We are bad guys, that's what we do. 余り悪人悪人していない悪人達のヒーロー映画
映画館で入場の際にちょっと大きめのポスター(ランチョンマット?)を貰ったんですが、皆さん持て余していた感じでした。IMAXのオープニングも「スーサイド・スクワッド」仕様になっていて、配給側の気合いの入れようが伝わってきましたが・・・大事なのは中味ですよね!
でも前評判の割りには面白かったです。いやいや、公開前のCMの評判が余りにも良かったので最終的な編集を監督のデヴィッド・エアーではなくCM作成会社にやらせたとか、ジョーカー役のジャレット・レトが出来上がった作品観てブチキレたとか、なんだか悪い噂ばかり流れていたもので、もっと散漫になっているのかなぁっと不安だったのですが意外とちゃんと作られてて安心しました。ベン・アフレックのバットマンやフラッシュも出てきて他のDC作品との繋がりもありましたしね。
やはり突出して良かったのはマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クイン。もうハーレイ・クインを観るための映画と言っても過言ではないぐらいに輝いていました。特殊な武器も持たずメインの武器はバットだったのも面白かったです。映画の内容に批判的な方もハーレイ・クインの可愛さには批判できないハズ!!
ウィル・スミスはねぇ・・・そりゃ、ビックネームなんで前面に出たい(出したい?)気持ちも分からなくもないですが、ちょっと尺取りすぎですね。んで、いい人と思われたい症候群なんでガチな悪人はできない中途半端さ。それでもアクションシーンはカッコ良かったです。
ジョーカー役のジャレット・レト。他の出演者にネズミの死骸や使用済みのコンドーム送り付けたりと役作りに入り込んでいたという話ですが、何となく映画での印象薄かったですね。頑張って役作りやってあの扱いだったんで腹がたったのでしょう。でも、これからの作品でジョーカー役が別の人になっても抵抗あるので、嫌いでも仕事なんだから今後も頑張って欲しいものです。
個人的にはオージーイングリッシュで喋りまくるブーメランが良かったです。爆弾のコントローラー壊れた時に即効ビール持って逃げ出したのはツボでした。その後、何故かフツーに戻ってきたのが残念!ビール飲んで酔っぱらって気が大きくなったのかな?
エンチャントレスの変身シーンで手が絡んできて反転して姿が変わる見せ方は上手かったですね。あれ考えた人才能あるわー。よくわかんないクネクネした動きも好きでした。
全体的にメンバーが悪人悪人って言いながらも、ハーレイ・クイン意外は多少良心は持ってる子悪党ぐらいな方々だったので突き抜けた感がなかったのが評価がイマイチになってしまう原因かなっと思います。何だかんだで一番悪人と思えたのは政府側のアマンダ・ウォラーでした。証拠隠滅の為部下を皆殺しにするとか・・・オペレーターの女の子可愛かったのになぁ。
本国アメリカでも「バットマンvスーパーマン」に続き、コメンテイターの評価はボロボロでも一般客にはそれなりにウケている今作品。今後DCエクステンディット・ユニバースを続いていけるかどうかの試金石だったハズなのですが、全体的に微妙な評価になった感があります。個人的にアメコミ映画は大好きなのでこれからも予定通り作っていってもらいたいものです。頑張れDCユニバース!!