劇場公開日 2016年9月10日

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「モヤモヤ感」スーサイド・スクワッド たくさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0モヤモヤ感

2016年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

予告編が最高過ぎなのが逆に駄作っぽさを予感させたのと、レビューでの低評価を事前に見ることができたことでそれなりに楽しんで見ることができましたが、期待しすぎるとがっかりすると思います。

まず、映画全体の流れがごちゃごちゃで、狙いというよりは整理しきれなかったような印象です。

ノリのいい名曲が映画内のあちこちでかかるのですが、場面との一体感がなく、邪魔に思う程にいちいちかかります。

福原かれんはセリフがすべて棒読みで、喋る言葉自体も少し不自然なので、登場するたびに恥ずかしくなります。日本語のわからない人たちにはあれでOKなのかな?
また、これは仕方ないのかもしれませんが、例によって彼女以外の日本人役は日本人以外のアジア系の役者が演じており、片言の日本語で話します。

エンチャントレスの弟は強いんだか弱いんだかわかりませんが、手で持ち運べる爆弾で死んだらダメでしょう。その程度で倒せる敵なら、わざわざ悪党をあつめて部隊を作るようなリスクをとらずに、爆弾を敵のそばに設置するか爆弾の近くまで敵を誘導することに作戦を集中するだけで良かったのでは?
近づけないのならもっと大型で威力の強い爆弾がいくらでもありそうだし・・・。

スーサイド・スクワッドのメンバー達も全然悪党じゃない。それぞれの背負っている苦しみや事情を描くことに少なからぬ時間が費やされるのですが、そのせいでスーサイド・スクワッドそのものがブレているように思います。
ジョーカーでさえ非情に徹することが出来ず、心の迷いを一瞬見せます。
結成させたアマンダ・ウォーラーが一番の悪人でした。

予告編で感じるほどの爽快感は本編では感じられず、モヤモヤ感の残る映画でした。

たく