劇場公開日 2016年9月10日

  • 予告編を見る

「クレイジーでキュートな彼女と悪党大作戦!」スーサイド・スクワッド 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5クレイジーでキュートな彼女と悪党大作戦!

2016年9月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

興奮

今年はアメコミ映画史に於いても特に記憶に残る年だったのではないだろうか。
DCの2大看板ヒーローが遂に激突!『バットマンvsスーパーマン』、マーベル最高傑作!『シビル・ウォー』、強烈個性のアンチ・ヒーローがやって来た!『デッドプール』、そして…

『バットマンvsスーパーマン』に続くDCフィルムズ・ユニバース第2弾。
世界を救うのは、ヒーロー…じゃない!?

悪役たちが大活躍!
ヒーローたちに逮捕された悪役たちが、減刑を条件に政府から危険ミッションを課せられる!
勿論、そんじょそこらの悪役ではない。
個性ありすぎる危険な奴ら!
だって悪役だもん、素直にハイハイ言う事聞くはずがない。
いつ裏切るか、何をしでかすか。
チームとしてのまとまりも当然無い。
果たして彼らに世界を救えるか…!?

娘をこよなく愛する凄腕スナイパー、リーダー格のデッドショット!
減らず口のブーメラン使い、キャプテン・ブーメラン!
炎を自由自在に操るディアブロ!
下水道に潜むバケモノ面、キラークロック!
日本妖刀で斬りまくる女剣士、カタナ!
でもやっぱり、一際異彩を放つのが…

ハーレイ・クイン!
もう一度。ハーレイ・クイン!
元は有能な精神科医だったが、ジョーカーに恋して女ヴィランに。
もうとにかく、ハイテンション、クレイジー、そしてキュート!
身体能力も非常に高く、武器のバットを振り回して敵をバッタバッタ!
彼女が映る度に観る側は魅了され、すっかりKO、その一挙一動から目が離せない!
危険なこの娘に、魅力いっぱい演じたマーゴット・ロビーに、首ったけ!

で、そんなハーレイが愛する“プリンちゃん”ことジョーカーは?
悪党軍団と行動…するはずがない!
まさに神出鬼没、放たれた狂犬、その企みにも要注意!

こんなアブナイ悪党軍団の敵になれる奴は、相当な奴でないといけない。
そう、敵は相当ヤバイ奴…!
ズバリ、魔女!
それこそ、スーパーマンかワンダーウーマンか、畑違いでソーかハルクでないと立ち向かえそうもない強敵。
敵も不足ナシ!

世界観は『バットマンvsスーパーマン』の続き。
深刻になりすぎたザック・スナイダーの前作から一転、デヴィッド・エアーの演出は、ノリのいい音楽に乗せ、ユーモアとアクションの連続で、グンとエンタメ性アップ!
ヒーローも某二名姿を見せてくれる。
底抜けに明るく楽しい作品かと思いきや、実はそうでもない。
やりようによっては『バットマンvsスーパーマン』並みに重く暗くなっていただろう。
悪役たちも一人一人、暗い過去やトラウマを背負っている。ハーレイもデッドショットもカタナも。
特にディアブロの過去は辛く悲しい。
敵の魔女もまたそう。
悪党軍団が“戦う”敵はその魔女だが、悪党軍団にとって“最大”の敵は、自分たちを集めた政府の女性高官。
目的の為には手段を選ばない、冷血無情。
彼女にとって悪党軍団は強大な敵と対する武器であると同時に、いつでも切り捨てられるただのコマ。
課せられた任務なんて、言ってみれば尻拭い。
俺たちは悪党だ、そんな事の為に死んでられっか!
でも、悪党にも譲れないものがあり、意地がある!
何より、舐められてたまるか!
偽善者や本当にヤバイ奴に、悪党の鉄槌を下す!

全米では興行面では大ヒットしたものの、批評面では『バットマンvsスーパーマン』並みに酷評レベル。
見せ場やキャラの個性は充分だが、キャラ紹介→事件勃発→作戦決行…の型通りでストーリーの捻りや面白味には欠ける。
何故政府高官ウォラーが悪党軍団を結成したか、今一つ説得力にも欠ける。
やっぱりアメコミはマーベル…と言うのだけは待って!
今作も充分楽しめるし、悪党軍団のセカンドミッションも是非とも!
世界観がさらに広がるのはこれから!

それを期待させるエンディングのオマケ映像。
あの作品への布石だが、それよりもまず、
『ワンダーウーマン』が楽しみ!

近大
さんのコメント
2016年9月10日

第3弾な
マンオブスティール忘れんな

あ