劇場公開日 2016年9月10日

  • 予告編を見る

「ハーレイ・クインのチャーミングさとエンチャントレスの神々しさが圧倒的」スーサイド・スクワッド よねさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ハーレイ・クインのチャーミングさとエンチャントレスの神々しさが圧倒的

2016年8月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

バットマン他DCコミックスのヒーロー達によって投獄された悪党達が減刑と引き換えに謎の敵に戦いを挑む”自殺部隊”に参加させられるという話。予告で投入されるビジュアルとサントラからかなりキッチュなアクション映画を想像していましたが、全然違いました。

元軍人であるデイヴィッド・エアー監督は『フューリー』と『サボタージュ』でアクションシークェンスをリアルな質感で描いていましたが、こちらは逆に徹頭徹尾荒唐無稽で正直物足りず。各キャラの立て方もバランスが悪く、ジョーカー役のジャレッド・レトの怪演も今一つ活かせてない感じ。クライマックスも正直『ゴーストバスターズ』とカブっているかのような既視感。それでもマーゴット・ロビー扮するハーレイ・クインの予想を軽く凌駕したキュートさで、ジョーカーを想う一途さと逆境においても天真爛漫を捨てない気丈さに完全に心を奪われました。そして意外だったのはカーラ・デルビーニュ扮するエンチャントレスの神々しさ。彼女をほとんど予告に出していない理由に思わず膝を打ちました。

よね