劇場公開日 2015年10月3日

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「タイトルをあらめてみて納得しました笑 「顔のないヒトラー達」ヒトラ...」顔のないヒトラーたち ☆さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5タイトルをあらめてみて納得しました笑 「顔のないヒトラー達」ヒトラ...

2016年10月18日
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タイトルをあらめてみて納得しました笑

「顔のないヒトラー達」ヒトラーが猛威を振るっていた時代から少し後、アウシュビッツでの出来事を国から隠されているせいで若い世代はその悲劇を知らないという時代設定。
上司に「命令されたから」悲惨な事をしたわけでなく、アウシュビッツでは命令はないはずなのに人が殺され しかもそれが隠蔽され世間に隠されていた。あの悲劇はヒトラーだけでなく 時代の雰囲気に呑まれていただれもが生み出した。
「顔のないヒトラー達」というのは、ヒトラーの波に呑まれていた だれもかれもを示す言葉なのだとおもいます。

同時期にヒトラーに関する映画がいくつか出ていましたが、ヒトラーがいた時代でなく その悲劇を知らない人(と、知っているけれど立ち上がれなかった人々)がアウシュビッツでの出来事を紐解いていくという、少し時代が過ぎたあとで、違った良さがありました。

主人公が真面目な検事というのも面白い設定だと思いました。きっと検事でありそのことを誇りに思っている彼にしかこんなことは成し得なかったのだろうなと思います。

そんな彼は、お父さんを尊敬していたけど実はその父も党員だったと知ってヤケ酒したり自暴自棄になっていましたが きっと彼のような体験はあの頃には彼と同じような若者達のほとんどが体験した事なんじゃないかなと思います。

ドイツはヒトラー時代の事を歴史上 悪と為すのか、また それは一体だれの責任なのかという事が議論されてその概念をもとに歴史の扱いが変わっていますが、これがその始まりだったのかなと思いました。

戦争での悲劇は「知らない」では済まされない そんな思いも感じました。

☆