「映像と物語のギャップ」顔のないヒトラーたち 映録助さんの映画レビュー(感想・評価)
映像と物語のギャップ
フランクフルトの名作近代建築集と言えそうなくらいに美しい建築とインテリアが撮られています。
特に階段の撮り方が素晴らしい。そこだけでも見る価値があるほど美しい。曲線美、楕円形など建築家が魂を込めて作った美しい階段がいくつも登場します。
バウハウスの系譜にユダヤ人建築家アルネ・ヤコブセンのような軽快なアトリウムがあったり、建築愛に溢れているように見えます。
ところがそんな美しい舞台とは真逆の物語が語られるのです。僕たちはまだ字幕で追うだけだから多少のオブラートに包まれているかもしれないけれど、ドイツ語で聞くと嘔吐する人もいるかもしれません。
強烈な証言です。
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