劇場公開日 2016年10月29日

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「泣きたいときに見て」湯を沸かすほどの熱い愛 うそつきかもめさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 泣きたいときに見て

2025年9月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

いくつか絶対に受け付けられないことはあるものの、バカな男がやらかしたあやまちとして、そのしわ寄せは必ず女に降りかかるのだなと思わずにいられませんでした。まあ、産みの母親も子供から逃げているので同罪か。

オダギリジョーさん。役者としてはすでに高い評価を受け、その実力はどんな役でも自分に引き寄せてしまうという素晴らしい俳優。それを嫌いになってしまうほど、この男は愚かしい。役とは言え、こいつが諸悪の根源や!と叫ばずにはいられません。彼のしたことをいちいち書き上げることはしませんが、どうにも宮沢りえとの夫婦のふわふわ加減と言い、かならず近い将来またなんかやらかすぞ、と思わずにはいられません。

望んでなったことじゃない病気や、別れをすべて受け入れて、精いっぱい生きることをやめない母親。そのキャラクターに、血と肉を注ぎ込んだ宮沢りえの演技は驚嘆の領域でした。まあ、泣きますよ、そりゃ誰だって。私は、泣く映画は基本好きじゃないんですが、なんかスッキリしない、ストレスなのか不安なのか不満なのかとにかくちょっと気持ちをリセットしたいなんて人には、ピッタリの映画だと思います。

うそつきかもめ
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